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701. 絵本作家・Keats / キーツ、NY市と日本が好きだった!
お名前: 成雄
投稿日: 2005/6/3(01:37)
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こんにちは、成雄です。
アメリカの絵本作家 Ezra Jack Keats / エズラ・ジャック・キーツ (1916-1983)にまつわる
Webpage、Website 参考本を紹介します。
キーツの絵本については書評システムを参照してください。
● 簡単に知るキーツの経歴と主要作品一覧
Barnes & Noble.com より
[url:http://www.barnesandnoble.com/writers/writerdetails.asp?userid=sz7YybZBWh&cid=614256#top]
これは、ネット書店のサイトです。
右側に年代順の作品がリストされており、中央には、経歴や、インタビュー、参考になる情報が表示されます。
リストをクリックすれば、簡単に作品のISBN等を知ることができます。
なお、このBarnes & Noble.com(ネット書店)は、作家のコンプリをしたい場合とても便利です!
作家名 A 〜 Z 順に一覧できます。
[url:http://www.barnesandnoble.com/writers/browse.asp?userid=sz7YybZBWh]
例えば、マジック・ツリー・ハウスのシリーズ作者 Mary Pope Osborne なら
[url:http://www.barnesandnoble.com/writers/writerdetails.asp?userid=sz7YybZBWh&cid=968075#top]
資料的価値として、アマゾンよりも一覧性に優れていると思います。
ただ、取り上げている作家の数がまだ少ないので、これからに期待したいです。
● キーツの公式サイト
the Ezra Jack Keats Foundation
[url:http://www.ezra-jack-keats.org/]
キーツのことを知りたければ、ここを読めばいろいろなことがわかります。
子供が読めるように考えているのでしょう、やさしめの解説文だと思います。
●The University of Southern Mississippi キーツの作品をたくさん所蔵している大学
[url:http://www.lib.usm.edu/~degrum/html/collectionhl/Keats/ch-keats.shtml]
子供向け85作品以上のうち、83作品を所蔵、1995年日本での展覧会(原画等)
"Hopes and Dreams: The Art of Ezra Jack Keats"
『希望と夢の絵本芸術 エズラ・ジャック・キーツ』にも協力
キーツが受賞した、コルデコットメダルの裏側ってどうなってるか知ってますか?
[url:http://www.lib.usm.edu/%7Edegrum/keats/caldecot.htm]
キーツがThe Snowy Day から始まるピーターシリーズを描く上で、
モチーフにした黒人少年の写真(一部で、ネット上では写りが悪い)
[url:http://www.lib.usm.edu/~degrum/keats/main.html.save]
Peter's Chair (1967) 日本語版の作品
[url:http://www.lib.usm.edu/%7Edegrum/keats/chair/japanese.html]
●Ezra Jack Keats Award 「エズラ・ジャック・キーツ賞」(9歳以下を対象にした作品から選出する新人賞)
ニューヨーク公共図書館 (The New York Public Library, 以下、NYPLと略す) と共催で決定しています。
Given jointly with Ezra Jack Keats Foundation to a promising new children's book author.
NYPLのサイト上に最新7年間のリストを掲載しています。
(今年、2005年の受賞作が発表されましたが、キーツ公式サイトではまだ掲載していないです)
NYPLでは最近の発表で評者を情報提供していて、
私の大好きな絵本作家、ルネッサンス期の絵画のような絵本を描いている
Paul O. Zelinsky が2003年から今年も評者に加わっていました!
賞金は$1,000 と少ないですが、注目しておいて損はない賞だと思います。
[url:http://www.nypl.org/press/awards.cfm] ← ページの中下段に載っています。
以下、キーツについて
1.ブルックリン生まれ
キーツは軍隊生活と旅行で旅している以外、生涯ニューヨーク市(以下NY市)に住んでいたそうです。
代表作・ピーターのシリーズはNY市のブルックリンを舞台にしていると言われています。
2.彫像とキーツ賞
NY市ブルックリンにある、Prospect Park [url:http://www.prospectpark.org/general/main.cfm?target=home]
この公園の Playground に、キーツゆかりの彫像が1997年に建てられました。
しかも、制作者はブルックリン在住者です。
statues of Brooklyn-born author Ezra Jack Keats' characters Peter, his dog Willie and Peter's chair.
and the Keats characters were sculpted by Brooklyn artist Otto Neals.
[url:http://www.prospectpark.org/hist/main.cfm?target=../dest/play_rest]
また、
キーツ賞も同じく、NYPLが取り仕切っています。
「ブルックリンのキーツ」だからではないでしょうか。
3.日本の人々との交流
キーツは日本に3回来ています。
・1973年出版交渉のため来日、「おはなしきゃらばん」に同行。びわ湖畔の大津市でのお話会に参加。
これがきっかけで作られたのが、Louie (にんぎょうしばい)です。
財団法人おはなしきゃらばんセンター
[url:http://www.din.or.jp/~caravan/index.htm]
「おはなしきゃらばん」のあゆみを読むと、1972年、国児童図書館視察、絵本作家との交流とあります
[url:http://www.din.or.jp/~caravan/ayumi.htm]
・1974年、作品 skatesの成功で、東京清瀬市公営のローラースケート場開設式に出席。
清瀬中央公園
東京、清瀬市で、一番大きな公園
「公園の奥に進むと、老朽化のため今は、使われていない水の無い市民プールが、
なんとも寂しい感じである。市民プール以前には、東京ボンバーズが流行った頃には、
ローラースケート場であった。」
[url:http://parkandcats.hp.infoseek.co.jp/kiyosetyuoukouen.html]
・1977年、キーツ・ファンの子供、イシハラ・アキラ君が交通事故で死亡、母親に会いに来る。
(Ezra Jack Keats Artist and Picture-Book Maker pp61〜62より)
・死に直面し、未刊のまま終わったのが、日本の「おおきなかぶ」話を題材にした The Giant Turmip
日本を舞台にした絵本に仕上げようとしていた。キーツの日本(アジア)の子供たちへ向けたものでした。
・日本で1995-96年に4カ所で、キーツの絵本の原画展開催(制作資料も合わせて、140余点を展示)
希望と夢の絵本 エズラ・ジャック・キーツ展 9/30(土)〜10/29(日)出雲市立・平田本陣記念館
エヅラ・ジャック・キーツ展 11月10−12月10 下関市立美術館
あと、2カ所は不明
・日本のページより
【ふさこおばさんの 絵本のたび】キーツの紹介、ゆきのひ等
[url:http://www.rakuten.ne.jp/gold/nadja/ehon/ehon4.htm]
参考本
◆Ezra Jack Keats :Artist and Picture-Book Maker
(ISBN: 1565540069)
◆Ezra Jack Keats :A Bibliography and Catalogue
(ISBN: 1565540077)
◆エズラ・ジャック・キ−ツ 希望と夢の絵本芸術 / 伊藤元雄編 1995/5/20 ブックグローブ社
[url:http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=995048636X]
内容から、日本での原画展に合わせて発行したと思われます。
◆キーツの絵本!
キーツの絵本を初めて読んだのはコルデコット受賞作、The Snowy Day でした。
赤いコートが印象的ではあるけれど、「古い」絵だと思いました。
でも、その後、ピーターシリーズや、ルイシリーズを読むと、
少年たちの生命力が伝わってきて、どんどん読むようになりました。
コラージュというと、私はマチスを思い浮かべるのですが、
キーツのコラージュは独創的で、感情的で、とても素敵です。
絵本作家エリック・カールが影響を受けたというのは、2人の絵本を見比べれば
よ〜くわかる話だと思います。
みなさんも素敵な作家、素敵な絵本に出会えるといいですね。
Happy Reading ♪
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お名前: しお
投稿日: 2005/6/3(20:20)
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成雄さん、こんにちは。しおです。
Ezra Jack Keats について、こんなに深い情報をありがとうございます!
Keatsの本が大好きなので、ほんとにほんとに嬉しいです。
いろいろな情報があって宝の山のようですね。
どのサイトもゆっくり訪問して楽しもうと思います。
〉3.日本の人々との交流
〉キーツは日本に3回来ています。
〉・1973年出版交渉のため来日、「おはなしきゃらばん」に同行。びわ湖畔の大津市でのお話会に参加。
〉 これがきっかけで作られたのが、Louie (にんぎょうしばい)です。
日本がきっかけだったんですか!
私、Keatsの絵本の中では Louie君の登場する絵本たちが
特に好きなのです。
ありがとうございました!
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706. Re: 成雄さん、Keats情報ありがとうございます!
お名前: 成雄
投稿日: 2005/6/4(14:45)
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こんにちは、しおさん。成雄です。
ポロンさんと、オフ会の広場の掲示板で
■George and Marthaシリーズ / James Marshall の話と Keats について 話していて
Keatsと日本についてもう少し確かな情報を調べたいと思い
数日間、ネットと参考本を集中的に読んで(見て)いました。
ニューヨーク市、ブルックリン プロスペクト公園 ( Prospect Park ) にある
彫像 ( Peter, Willie, and Peter's chair ) を画像で紹介しているページを
ずーと探していたのですが、
私には、Keats公式サイト以外には見つけることができませんでした。
参考本にはわかりやすい写真が1枚掲載されているので、紹介できなくて残念です。
その場所では 読み聞かせ・読書会 が行われているそうなので、参加している誰か(保護者とか)が
記念に写真を撮ってWebpageに載せているとは思うんですがうまく見つけられませんでした。
でもまぁ、ある程度、keatsについてまとめて紹介することができました。
〉Ezra Jack Keats について、こんなに深い情報をありがとうございます!
〉Keatsの本が大好きなので、ほんとにほんとに嬉しいです。
〉いろいろな情報があって宝の山のようですね。
〉どのサイトもゆっくり訪問して楽しもうと思います。
私がそうであるように、多読を始めて、絵本を読んで、keatsのことが知りたくなった人たちに
参考にしていただけたらと思います。
〉〉3.日本の人々との交流
〉〉キーツは日本に3回来ています。
〉〉・1973年出版交渉のため来日、「おはなしきゃらばん」に同行。びわ湖畔の大津市でのお話会に参加。
〉〉 これがきっかけで作られたのが、Louie (にんぎょうしばい)です。
〉日本がきっかけだったんですか!
ネット上では「関西に同行した」というようなコメントを見たので、
もう少し詳しい情報を探していました。
そうしたら、なんてことはない!
『にんぎょうしばい』/ 偕成社 (1977年) ISBN: 4033281002
カバー折り返しに以下のように書いてありました。
|| この絵本ができたきっかけ
|| この本は日本にゆかりのふかい絵本です。
|| というのは、主人公のルイは、作者のキーツ氏が1973年に日本を訪れた時
|| 出会った日本の男の子がモデルになっているのですから。
|| 私たち " おはなしきゃらばん " がびわ湖畔の大津市でお話会をした折、
|| キーツ氏が同行されました。その会場で一人の男の子が、お話会のくまの
|| 人形プーちゃんにすっかり夢中になってしまい、人形と友だちになってし
|| まったのです。
|| キーツ氏は、はじめからその子のいきいきとした姿をじっと見守ってい
|| ました。そしてその子の姿は二年間ほどキーツ氏の胸の中であたためられ
|| お話がねられて、このような絵本『にんぎょうしばい』ができあがったの
|| です。
|| おはなしきゃらばん
|| 石竹光江
注:石竹光江さんは、おはなしきゃらばんの創設者です
現在は『おはなしきゃらばんセンター』と名前を変えていますが
現在もアジアの国へ、おはなしきゃらばん活動をされているようです。
Keats関係の絵本でも、翻訳の関係もあり、
西園寺祥子(現:渡辺祥子常務理事)さんの名前をよく見かけます。
〉私、Keatsの絵本の中では Louie君の登場する絵本たちが
〉特に好きなのです。
全部読んでいないのですが、今まで読んだKeatsの絵本では、
お話では Louie's Search (1980年) が一番好きです。
絵では Jennie's Hat (1966年)、 Over in the Meadow (1971年) の
コラージュを使った美しさとうまさに圧倒されています。
タイトルに「Keatsは日本が好きだった!」と書きましたが、
Keatsは日本や日本の子供たち「だけ」が好きだったのではないと思います。
日本の子供たちが好きだったでしょうし、おはなしきゃらばんを喜んだと思います。
Keatsは、小さな都市のイベントであっても快く出席してくれたのでしょう。
おなじように、
肌の色も、所属する国も関係なく、あらゆる国の子供たちが好きだったと思います。
Keatsにとって、自分の作品で黒人の少年を描くことに何の違和感も持たなかったように。
happy Reading ♪
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〉・1977年、キーツ・ファンの子供、イシハラ・アキラ君が交通事故で死亡、母親に会いに来る。
× イシハラ・アキラ君
○ イシダ・アキラ君(9歳)
〉・死に直面し、未刊のまま終わったのが、日本の「おおきなかぶ」話を題材にした The Giant Turmip
× 日本の「おおきなかぶ」話
○ ロシア民話の「おおきなかぶ」の物語を素材にし、日本を舞台にした The Giant Turnip
1つめは、単純な間違い。なぜ、Ishida をイシハラにしてしまったのか…。
2つめは、「おおきなかぶ」が日本の昔話だと思ってしまったためです。
「おおきなかぶ」がどんな話か、絵本を読んでみたら間違いに気づきました。
あと、ちょっとわかりにくいですが、The Giant Turmip ではなく、The Giant Turnip
ではでは (^_^;)