[掲示板: 〈過去ログ〉SSS雑談の掲示板 -- 最新メッセージID: 3556 // 時刻: 2024/12/27(19:03)]
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お名前: はまこ
投稿日: 2006/12/14(09:32)
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Ryotasan、こんにちは。はじめまして。はまこです。
〉はまこさんと酒井先生のやりとり、興味深く拝読しています。非常に次元の高い内容に感心しています。
ありがとうございます。
酒井先生のお話は、もちろん非常に次元が高く、
一方の私の話は、地面すれすれ、超低空飛行であったにもかかわらず、
そのように言って下さり、お心遣いに感謝しています。
〉世の中には、何度読み返しても飽きない本や、読み返すたびに新しい発見の得られる本もあります。そういう本を何度も読んでいるうちに、一読では思いもよらなかったような深い解釈が得られることもあります。こういう読み方を僕は味読と呼びます。
味読の名付け親?はRyotasanだったようですね。
とても素敵な名前ですね(^^)
〉味読した本は全体像も頭に入っており、本を開いて特にお気に入りの箇所を見つけ出す作業も瞬時にできるようになります。下線を引いたり、本に書き込んだり、付箋をはったり、ノートやカードに書き出す作業も不要です。
これは英語の本を読んだ場合も含めて、おっしゃっていますね。
私もいつか、このような読み方ができるといいのですが。憧れます。
Ryotasanの投稿は10月以降でしたか、いくつか読ませてもらった事があります。
本をたくさん読んでいて、しかも教養がとても高そう、
それでもって優しそうな方だなぁ、という印象を持ったのを覚えています。
実は今回、酒井先生宛てに書いている途中、Ryotasanのことがふと頭に浮かんだんですね。
まさか声を掛けて貰えるとは思いもせず、とても嬉しく思っています(^^)
(どちらかと言うと、私以外へのメッセージとして書かれたのでしょうが、
いいの。嬉しかったから。)
〉一方、宿題として感想文を書くために本を読まなければいけない学生さんや、仕事で報告書を作成するために本を読む社会人のばあい、何度も読んでいる時間は無いので、下線や付箋が必要なこともあります。図書館で借りた本などは期限もあるので、ノートやカードに記録しておきたいこともあります。
〉職業柄、本を書くために本を読むことが習慣になっている人のばあい、鉛筆を片手に持たないと本を読めないという人もいます。
読み方も人によって、時と場合によって、いろいろありますね。
〉本に下線を引いてしまうと、読み返したときも下線の影響を受け、偏った読み方や固定的な読み方になる可能性が高いです。偏った読み方が必ずしも間違った読み方ではないし、それが正しい解釈である場合も多いとは思いますが、新しい発見が得られることは少ないように思います。でも、そういう読み方が楽しいと感じられるばあいもあるでしょう。
私は日本語で書いてある小説には、線は引かないのですが、
英語の場合は何分ヒヨッコのピヨピヨ歩きでして、
線を引かないことには、ぼやけてしまうのです。
それと、お気づきだろうとは思うのですが、
私が線を引くのは、書評を書きたいからなんです。
私、多読を始めてからずっと、読後の感想が
「音とリズムと響きが楽しかった」だけだったんですね。
たぶん音読をしているせいでしょうね。
読んでいる間は、イメージとしてカラーで立体的に見ていて、
物語の世界を存分に楽しんでいるのですが。
さらに眠りに入るとき、その日に読んだ内容を、五千語ぐらいまででしたら、
自分が読んでいる声と、見た文字がセットになり、再現しながらもう一度読む、
という日々を過ごしてまして、
内容は理解しているのだから、何とか感想文を書きたいなぁ、
まぁ、初心者だから焦らなくても、そのうちできるだろうけど、
いつかなぁ、などとずーっと思っていたんです。
あるとき、そろそろPBを読んでみよう、ということになり、
10代の頃ハヤカワミステリで全巻読んだ、クリスティを原書で読むことにした
のですが、その時初めて線を引いてみました。
そうしてみると、英語でなら内容をまとめて、感想を書く事ができるということに
気づき(もちろん書いた英語はデタラメです。とんでもなく変です)、
それ以降、数冊しか読んでませんが、読む時は線を引くことにしています。
自分の感想を書くときも、本の文章を参考にしますから、
以前に読み終わった本もあちこちひっくり返したりして。
そういうことも、私にとってはとても楽しいのです。
今の私には、PBは小説であり、教科書であり、きっと将来、このたどたどしさを
懐かしく、いとおしく振り返るであろう宝物だったりするのです。
酒井先生へのレスの中に、絵本や児童書には線を引かない、
子供たちが読むようになった時に邪魔になるから、
というような事を書きましたが、自分のためにも引きません。
何度も何度も読み返すものもあれば、その内また読むだろう、というのもあり、
そのたびに自由に読みたいと思うからです。
Ryotasanなら、英語の本はどの分野もそういう読み方ができるのでしょうが、
私にとってはそのレベルが絵本と児童書という訳です(^^)
〉本にはさまざまな読み方があって良いはずですから、どちらが良くてどちらが悪いとか申し上げるつもりはありません。どちらも必要なのでしょう。ただ、このスレッドを読んでいる皆さんは、この二つを区別された方が良いよいに思いました。
Ryotasanなら、私の投稿を読んで、指摘したいところだらけだっただろうな(^^;)
と思いつつ、的確なアドバイスを下さり、感謝しています。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
ではでは。
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お名前: Ryotasan
投稿日: 2006/12/14(17:32)
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はまこさんへ
またまた非常に興味深い返答をありがとうございます。
〉ありがとうございます。
〉酒井先生のお話は、もちろん非常に次元が高く、
〉一方の私の話は、地面すれすれ、超低空飛行であったにもかかわらず、
〉そのように言って下さり、お心遣いに感謝しています。
単なる英語学習の枠を超えた多読について論じているところ、「高い」というよりは「深い」お話と言うべきかもしれませんね。
〉味読の名付け親?はRyotasanだったようですね。
言葉の意味って、使う人や状況に左右されること、変わることがしばしばあります。それで、自分は味読という言葉をどう理解しているかを申し上げたのです。ミドクちゃんという同じ名前の子どもがあちこちに何人もいて、そのうち一人の名付け親が僕だと感じです。
〉私は日本語で書いてある小説には、線は引かないのですが、
〉英語の場合は何分ヒヨッコのピヨピヨ歩きでして、
〉線を引かないことには、ぼやけてしまうのです。
なるほど。森鴎外の小説には線を引かないのですね。
〉それと、お気づきだろうとは思うのですが、
〉私が線を引くのは、書評を書きたいからなんです。
〉私、多読を始めてからずっと、読後の感想が
〉「音とリズムと響きが楽しかった」だけだったんですね。
〉たぶん音読をしているせいでしょうね。
〉読んでいる間は、イメージとしてカラーで立体的に見ていて、
〉物語の世界を存分に楽しんでいるのですが。
「音とリズムと響きが楽しかった」というところが、宇宙とつながった深い理解に基づく感想なのだと思います。その本の作者たちは、音とリズムの響きが楽しさを保つように努力しながら書いているのだと思います。一つの物語全体を通してそういう楽しさを保つのは大変な作業です。
〉さらに眠りに入るとき、その日に読んだ内容を、五千語ぐらいまででしたら、
〉自分が読んでいる声と、見た文字がセットになり、再現しながらもう一度読む、
〉という日々を過ごしてまして、
凄いですね。これは味読した内容をすぐに引用できるのと同じです。
〉あるとき、そろそろPBを読んでみよう、ということになり、
〉10代の頃ハヤカワミステリで全巻読んだ、クリスティを原書で読むことにした
〉のですが、その時初めて線を引いてみました。
なるほど。これも納得です。Agatha Christie の探偵小説は、通読したあとで内容をまとめにくいのです。人物や謎解きは面白いけれど、あらすじや肝心の箇所を忘れてしまう人が多いという話を雑誌で読んだことがあるし、僕自身も同じ経験をしました。
〉自分の感想を書くときも、本の文章を参考にしますから、
〉以前に読み終わった本もあちこちひっくり返したりして。
〉そういうことも、私にとってはとても楽しいのです。
〉今の私には、PBは小説であり、教科書であり、きっと将来、このたどたどしさを
〉懐かしく、いとおしく振り返るであろう宝物だったりするのです。
書評を書く作業とそのための取材が楽しいとおっしゃるのは分かります。宇宙と繋がった深い理解やスロー・リーディングによる味読とは少し違うような気はするんですが(^-^;)。
〉酒井先生へのレスの中に、絵本や児童書には線を引かない、
〉子供たちが読むようになった時に邪魔になるから、
〉というような事を書きましたが、自分のためにも引きません。
〉何度も何度も読み返すものもあれば、その内また読むだろう、というのもあり、
〉そのたびに自由に読みたいと思うからです。
なるほど。素材や目的に応じて方法を変えているわけですね。こういう使い分けができる人はやはり次元が高いと思います。
〉Ryotasanなら、英語の本はどの分野もそういう読み方ができるのでしょうが、
〉私にとってはそのレベルが絵本と児童書という訳です(^^)
僕が示した味読の方法は、一冊の本を何度も通読しないとできないので時間がかかります。自分でもこれができる本の数は限られています。ほ
読んだ本の内容や感想を文章でまとめるのは、読み方とは別の技術かもしれません。これが上手になるには練習も必要です。ある段階まで行ったら文法を学んだり辞書を使うことにも肯定的な意義が生じるのと同じように、読んだことを文章でまとめる技術にも意義が生じるのかもしれません。
本当に、勉強になりました。感謝もうしあげます。