[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2025/1/4(08:04)]
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お名前: ジアス
投稿日: 2003/1/4(00:07)
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ポロンさん、ありがとうございます&あけましておめでとうございます。
〉ジアスさんのダールのレビューを楽しく読ませていただいていました。
〉とても深く読んでいらっしゃるな〜と感じ入っていました。(^^)
いえいえ、こうおっしゃられると照れくさいですね。
でも、ダールの本は深いと思います。200万語突破で読んだThe BFGでも、「なぜ他の
動物は自分たちの種は殺さないのに、人間だけは同じ種で殺し合いをするのか」という
会話が出てきて唸ってしまいました。
子供に「どうして?」と聞かれたら即答できますか?
欧米では「自分の意見を持て」と子供の頃から教わります。その下地に児童書の中に
こんな問いかけがあったりするんですね。
〉映画を見て読むのって、イメージがどんどんわいてきて
〉楽しいですよね。
本当にそう思います。
で、自分で最初読んで理解できなかった部分を再読、なんてやってます。
〉ダール原作のものの映画、まだ出合いがなくって見ていないのですが、
〉ジアスさんがご紹介してくださってもの、是非見てみたいです!
ぜひぜひ、探してみてください。
ダールの原作を読んでいれば楽しめると思います。
〉では、よいお年をお迎えください。
〉来年も、楽しい読書を!
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
Happy Reading 2003!
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お名前: 中山和彦
投稿日: 2003/1/6(00:13)
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> でも、ダールの本は深いと思います。200万語突破で読んだThe BFGでも、「なぜ他の
>動物は自分たちの種は殺さないのに、人間だけは同じ種で殺し合いをするのか」とい
>う会話が出てきて唸ってしまいました。
ちょっと気になったので、投稿しますが、上記「 」内は、大嘘です。信じないで下さい。
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お名前: ジアス
投稿日: 2003/1/9(00:42)
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中山さん、ご指摘ありがとうございます。
〉> でも、ダールの本は深いと思います。200万語突破で読んだThe BFGでも、「なぜ他の
〉>動物は自分たちの種は殺さないのに、人間だけは同じ種で殺し合いをするのか」とい
〉>う会話が出てきて唸ってしまいました。
〉ちょっと気になったので、投稿しますが、上記「 」内は、大嘘です。信じないで下さい。
生物は中学/高校時代から苦手だったので、私は信じてしまいましたが、
こう仰られるということは、人間以外に同じ種で殺し合う動物がいる、という反証があると
いうことですね?
すみませんが、後学のためにそれが何なのかよろしければ教えていただけませんでしょうか?
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お名前: miki
投稿日: 2003/1/9(14:06)
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ジアスさん、こんにちは。
チンパンジーの共食い、ライオンの子殺しあたりが有名です。
動物ドキュメンタリー番組でよく取り上げられます。
あまり気持ちの良い話では無いので、簡単にですが。。。
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mikiさん、こんばんは。
〉チンパンジーの共食い、ライオンの子殺しあたりが有名です。
〉動物ドキュメンタリー番組でよく取り上げられます。
〉あまり気持ちの良い話では無いので、簡単にですが。。。
なるほど。勉強になりました。ありがとうございます。
私も誤読したかと思い、気になって再度The BFGを開いて探して見ましたが、78ページ
でBFGが"Human beans is the only animals that is killing their own kind."と
言っています。(ちなみに本当はHuman beansではなくHuman beingですが、この本の中では
BFGは独学で英語を覚えたので多少間違っている、という設定です。)
だからと言ってDahlが間違っている、と責める気にはなりません。
この前後を読めばDahlが何を言いたいのかはわかりますので。
おそらく、ここは彼の戦争体験が下敷きになっているのでしょう。
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お名前: shin
投稿日: 2003/1/10(13:37)
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ジアスさん、はじめまして。200万語おめでとうございました。
shinといいます。
年末あたりにサル系の本を読んでいたんで、でてきました・・・。
mikiさんが既に書かれているので屋上屋を重ねてしまいますが。
「殺し合う」ということではありませんが、「動物は自分たちの種は殺さな
い」わけでもないという例は、霊長類ではチンパンジーの子殺しとカニバリズ
ムが注目されているようです。ハヌマンラングールというような原猿類でも子
殺しが見られるそうです。
遺伝子を残すための淘汰だというような社会生物学風の説明もあれば、チン
パンジーの場合はそれでは説明できん、という議論もあるようです。
簡単に手に入る本だと「サル学の現在」(立花隆・文春文庫)の下巻にその
ことが結構でていますので本屋で立ち読みしてみると面白いかもしれません
(これらの発見や議論は日本人研究者がリードしているようで、この分野では
イギリスとライバル関係にあるようです)。
「サル学の現在」では、最後の伊谷純一郎へのインタビューが特に面白いで
す。人類初期のストーン・サークルなどから人骨がでてくることと、チンパン
ジーの子殺し・カニバリズムとを関係づける仮説を考えていたようです。子殺
し・カニバリズムは父系性社会という脆い社会構造のなかで、紐帯を形成・維
持するためのある種の儀式(儀式という言葉は使っていなかったかもしれませ
んが)のような役割を果たしているのでは、というようなことだったかと思い
ます。帰属する群れへのアイデンティフィケーションがどうとかという...。
もっとも、伊谷さんは二年ほど前に惜しくも亡くなられてしまったし、この
仮説は、証明自体が無理でしょう。ただ、非常にエキサイティングだと思いま
した。
このあたりのことは、人類の進化史から見ても面白そうな分野なので、私自
身はイギリスの学者さんの本なんかも将来、読んでみたいと思っています。そ
んな気になるのもやはり多読のおかげです。
関係ないことばかりですいません。
Happy reading !
P.S.
ダールが深い、これ大賛成です。the witchesとmatildaを読んだときの興奮
はいまも忘れられません。特にthe witchesの後半は、ダールの本に印刷されて
いるモットーそのものだなあと思いました。the witchesの男の子の家庭環境に
少し似ている本にWhen Marnie Was Thereというのがあります。作風は違うし、
こちらは女の子の話ですが、ジアスさんが読めば面白いと思われるかもしれ
ません。イギリス児童文学は奥が深い。
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shinさn、こんばんは。
大先輩からのお祝い、ありがとうございます。
サルのお話読ませていただきました。とても参考になりました。
今まで苦手な分野だとほとんど食わず嫌い状態だったのですが、立花隆さんが
書いているんですね。彼の調査に裏付けられた社会科学系の本で凄いと思っていま
したので、今度探してみようかと思います。
〉 ダールが深い、これ大賛成です。the witchesとmatildaを読んだときの興奮
〉はいまも忘れられません。特にthe witchesの後半は、ダールの本に印刷されて
〉いるモットーそのものだなあと思いました。the witchesの男の子の家庭環境に
〉少し似ている本にWhen Marnie Was Thereというのがあります。作風は違うし、
〉こちらは女の子の話ですが、ジアスさんが読めば面白いと思われるかもしれ
〉ません。イギリス児童文学は奥が深い。
私はダール以外の深さにほとんど触れていないのですが、これからいろいろ探して
いこうと思っています。ダールの長編に出てくる主人公は、実はみんな何らかの不幸を
抱えているんですが、そこからまっすぐに生きる希望と、わくわくするような冒険を、
決してきれいごとだけではなく見せてくれるのが気に入っています。
今後ともよろしくお願いします。Happy Reading!