[掲示板: 〈過去ログ〉Visitor(訪問者)の掲示板 -- 最新メッセージID: 592 // 時刻: 2024/12/26(03:19)]
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お名前: 間者猫 http://www.k2.dion.ne.jp/~spycat
投稿日: 2006/9/4(00:21)
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Tallinnさんへの回答にはなってないのであしからず。
答えは私は多読やってみて”National Geographic”が楽に読めるようになったよ。
続ければ何語かは良く分からんがいずれ読めるようになるよ。
前掲の文書が楽に読みたいのであれば多読始めてみたら?
という意味合いだったので、それをバッサリ雑音なんでねえ。
****+ 以下、涼音さんへの返信です *****
涼音さん、こんばんは。
”社会科学は科学たりえるか”どうかという深い命題について
思い起こさせていただきありがとうございます。
私も理系なので、何語読めば分かるようになるかという数学的論理思考に陥りやすく、
また統計的に標本数が少ないなどと言われればどうしようもないわけですが。
これをやろうと思えば、2つの集団に、片方に多読のみ、片方は従来学習のみを行い、同じテストによって有意差があるかどうか見なければならないし、
標本抽出時に同じぐらいの学力(文化背景)の人がいるので、難しいでしょうねえ。
実はこの論理思考には、自然科学の論理をそのまま社会科学へ応用できるという仮説を前提にしていると思います。
しかし果たしてその仮説は合っているのでしょうか?
その問いにはマックスウェーバーが
社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」(岩波文庫)
でちゃんと答えてくれていて、
ある文化背景を持った社会から類推される社会法則を理念型として提示し、
その理念を社会が支持するかどうかで決まる、ということを言っています。
ただしこの論文は難解なので、私の理解不足があるかもしれませんので、
是非ご一読下さい。
これを多読学習法という理念型におきかえますと、
多読という学習法が有効かどうかは、
この学習法を元に実践した私および他の実践者が支持し、大勢になるかどうかにかかってくるわけです。
こうなってくると多読学習法を支持する人間が増えなければ有効たりえないわけですから、時間のかかる話ですねえ(笑)。
まあマルクスもイギリスの資本主義社会を分析し、
ブルジョアジーがプロレタリアートから搾取すればするほど、
プロレタリアートの絶対数が増え、理論的にはブルジョアジーが消滅し、
いずれ共産社会になるといったわけですから。
(実際にはマルクスは階級闘争に全て集約してしまい、
官僚制の問題を考察しなかったので失敗しましたが)
多読学習法もいずれ語学学習法の王道になるだろうと思うし、
楽しく長く続けられる学習法が最終的には残っていくと思います。
ここまで書いて多読学習法というのは、これまで一部の特権階級層に秘匿されて来た英語学習法を木っ端みじんに打ち砕く革命的手法なのかもしれませんね(笑)。
これはいずれ分かることです。では。
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お名前: yamasina
投稿日: 2006/9/4(19:01)
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涼音さん、間者猫さんこんにちは。
300万語間近でPBもぼちぼち手を出しておりますyamasinaです。
涼音さん>申し訳ないのですが、多分、その答、酒井先生も含め誰も持っていないのだと思います。
やってきたひと、推進してきたひとは、感覚的に、それが良いと思っている筈です。(というか、そうでなきゃ続けてないですよね。)でも、理科系的にそれを証明する何かは残念ながらないというのが実情だと思います。
>この、証明する何かがない、というのは、私の見る限り、英語なんとか法、すべてそうです。いろいろと薦めて自分のところの教材買わせようとかいろんなものあります。が、これら、すべてについて、これがきくんだと証明したものには一切わたしは会ったことがありません。
間者猫さん>これをやろうと思えば、2つの集団に、片方に多読のみ、片方は従来学習のみを行い、同じテストによって有意差があるかどうか見なければならないし、
>標本抽出時に同じぐらいの学力(文化背景)の人がいるので、難しいでしょうねえ。
> 実はこの論理思考には、自然科学の論理をそのまま社会科学へ応用できるという仮説を前提にしていると思います。
学習法は、「xxやったら、1級合格した!」みたいな体験ベースですよね。xxと1級の因果関係がそれこそ科学的には証明できないのでそうなっているのだと思います。
証明は出来なくても、百万語多読もそういう実績の積み重ねで十分な説得力を生むはずです。
だから、それほど厳密でなくても、単純にたくさん読んでる人に効果測定してほしいなーという身勝手な願いを持っています。
例えば、読みのレベルを縦軸、横軸多読量のグラフを描いたとしたら、最初は勢いよく、その後だんだんフラット近づいていくでしょう。ひとによっては紆余曲折するでしょうが、最後はフラットに近づいていくのは間違いありません。
さてこのとき、読みレベルが期待値を超えていればいいんですけど、果たして超えるんでしょうか?
このサイトでは、「このまま行けば行ける」という確信を持っている人が大勢いるようですが、私はそこまで確信できていません。
そんな中、暇藏さんの「「日本語で分かる程度」に理解できる」という発言は私としては注目でした。最近1000万語リーダーの方々の報告も増えてきましたが、そこまで言い切っておられる報告はありません。
そんなわけで、トップリーダーの人たちがどれくらい読めているか?が気になるのでした。ごめんなさい。
ではでは
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お名前: 間者猫 http://www.k2.dion.ne.jp/~spycat
投稿日: 2006/9/11(22:19)
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"yamasina"さんは[url:kb:423]で書きました:
〉涼音さん、間者猫さんこんにちは。
〉300万語間近でPBもぼちぼち手を出しておりますyamasinaです。
yamasinaさん、はじめまして。
〉学習法は、「xxやったら、1級合格した!」みたいな体験ベースですよね。xxと1級の因果関係がそれこそ科学的には証明できないのでそうなっているのだと思います。
〉証明は出来なくても、百万語多読もそういう実績の積み重ねで十分な説得力を生むはずです。
まあ疫学調査を参考にしたまでで、
これも多読の成果に応用できるかどうか分かりません。
〉だから、それほど厳密でなくても、単純にたくさん読んでる人に効果測定してほしいなーという身勝手な願いを持っています。
〉例えば、読みのレベルを縦軸、横軸多読量のグラフを描いたとしたら、最初は勢いよく、その後だんだんフラット近づいていくでしょう。ひとによっては紆余曲折するでしょうが、最後はフラットに近づいていくのは間違いありません。
私の読書記録で良ければ参考にしてください。
http://www.k2.dion.ne.jp/~spycat/1000/contents.html
に載せています。
〉さてこのとき、読みレベルが期待値を超えていればいいんですけど、果たして超えるんでしょうか?
期待値というのが良く分かりません。教えていただければ幸いです。
100万語読めばレベルが1つ上がるというのを私、支持しとります。
レベル8ー9ぐらいになってくると、読みやすさは変わらないけれども、
鮮明度が上がってくるような感じです。
(でも最近はレベル3からいきなりPB読めたりしますし、
PBで使われている表現はレベル3ぐらいとあまり変わらないと思います。
語彙の問題や1文の長さの問題はありますが)
〉このサイトでは、「このまま行けば行ける」という確信を持っている人が大勢いるようですが、私はそこまで確信できていません。
〉そんな中、暇藏さんの「「日本語で分かる程度」に理解できる」という発言は私としては注目でした。最近1000万語リーダーの方々の報告も増えてきましたが、そこまで言い切っておられる報告はありません。
一応、私見ですが、
邦訳で出版されている小説と原著を比べた場合、
原著の方が読みやすいと思います。
特に古典(ヘミングウェイの”老人と海”やサマーセット・モームの”雨”)は
英語の方が読みやすかったです。
私は、日本語と英語で同じ作品を読んでも、
なにか違うような気がします。何故かは分かりませんが。
〉そんなわけで、トップリーダーの人たちがどれくらい読めているか?が気になるのでした。ごめんなさい。
〉ではでは
あまり参考にならないかもしれませんが、
あくまで、私見ですので。
では。
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レスありがとうございます。
期待値は、一言で言うと「飛ばさずに読めるようになる」です。
せっかくレスいただいたのですが、じっくり話を聞かせて
いただきたいので勝手ながら河岸を変えさせていただこうと思います。
近々(来月くらい?)、300万語報告しますので、そのとき
100万語超掲示板でこの続きを思い出してお相手いただけると嬉しく
思います。
すみません。ではでは