[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/12/28(09:39)]
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165. Re: 世界史クラブ活動報告 (予定変更で)ORT編(上)ver.1.0 長いです
お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/22(22:49)
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akoさん、こんにちは。
ORT編、力作お疲れ様でした。ORTも世界史的な視点で見ることができるんですね。私が多読を始めた頃はORTは開発されてなくて、多読セットにもなかったので、未読のまま来てしまいました。でもこれを読むとORTも読みたくなってきました。
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ1■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ…全18冊(6冊×3シリーズ)
〉Kipper Stories ・ Frist Words ・ Biff and Chip Stories
〉◆Biff and Chip Stories シリーズから◆
〉「The Hedgehog 」(総語数2語)
〉どの文化圏でも、幼児・小学生が読む本に出てくる動物は、
〉その土地で頻繁に見る生き物だと思います。
〉日本では見慣れない動物が、英米では当たり前に人里近くにいることを知り、
〉世界地理(自然地誌)の違いを実感しました。
〉「他国を知る」とき、自然環境の違いにも目を向けると、
〉異文化理解が奥行きの深いものになると思います。
〉◆Biff and Chip Stories シリーズから◆
〉「The Apple」(総語数2語)
〉非常に背の高いリンゴの木が登場しますが、リンゴの木は、旧約聖書の冒頭に出てくる点で、
〉欧米文化の基底にある重要な植物です。
〉キリスト教家庭の子どもの場合は、教会で、リンゴの木が登場する物語に接することも多いでしょう。
〉英語圏の文学作品に、隠喩として象徴的に登場することも多いリンゴですが、
〉このような幼少期から馴染んでいるのかと、改めて驚きました。
総語数2語の本でもこれだけのものを得ることができるんですね。
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ1+■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全18冊(6冊×3シリーズ)
〉First Sentences ・ More First Sentences Pack A ・ First Phonics
〉◆ More First Sentences Pack A シリーズから◆
〉「Look After Me」(総語数約40語)
〉主人公の子どもたちが、自分たちよりももっと小さな子を預かって、一緒に遊ぶ楽しいお話です。
〉小さい子は黒人の女の子です。早い段階から、人種の違う子どもが登場し、
〉皆でかわいがって一緒に遊ぶって素敵。
〉akoには、黒人との混血の甥がいるので他人事とは思えませんでした。
〉ORTで育つ子どもたちが大人になる世界を想像していると、幸せな気持ちになります。
日本人には単一民族幻想がありますから、多人種交流が当たり前のように存在しているという感覚がもっと生まれたらいいなと思います。
〉◆First Phonicsシリーズから◆
〉「The Mud Pie」(総語数約40語)
〉非常に単純な理由です。子どもの時にママゴトで遊んだ、泥まんじゅうとか泥団子、
〉英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!
そういえば、平野敬一の「マザーグースの世界」という本にもアップルパイとアメリカ人の関係などが書いてありました。パイってそれだけ身近で親しみのある食べ物なんですね。
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉■ORTステージ2■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全36冊(6冊×6シリーズ)
〉Trunk Stories・More Stories Pack A ・More Stories Pack B
〉Wrens ・ More Wrens ・ First Phonics
〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。家には学生さん(?)のベビーシッターが来ます。
〉さて、子どもたち、大人しくしていられるのか? とっても楽しい夜のお話です。
〉ところで、日本ではこのようなことは日常的かどうか、akoの生活に子どもはいませんのでよく知りません。
〉今、小学生や幼稚園児のいらっしゃるご家庭の方は、どのように読まれるでしょう。
〉あくまで異文化として、善悪の価値判断は別にして、イギリスの日常の事実として知りました。
欧米では夫婦が夜ドレスアップして劇場やパーティーに行く文化があります。酒井先生の「どうして英語が使えない?」という本に「evening」は「夕方」ではない、という話がありました。eveningは大人が社交を楽しむ時間なんだと思います。イブニング・ドレスは夜の盛装。
男は接待で夜の街へ繰り出し、女は家で家事、子育て、という日本と違って、欧米では夫婦単位で行動することが多いようです。
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〉■ORTステージ3■
〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〉読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ) まだ未読あり。
〉Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
〉Wrens ・ First Phonics
〉◆ First Phonics シリーズから◆
〉「The Steel Band」(約60語)
〉皆の学校にプロのバンドが来ます。何とカリブ海のミュージシャンたちなんです!
〉(いいなぁ、ブエナビスタ・ソシアルクラブ…)←す、すみません、ORTと関係ありません。
〉ラテンアメリカの音楽が、日常の風景に出てくるなんて、イギリスの子どもたちは羨ましいな〜。
〉オルケスタ・デ・ラ・ルスのスペイン語の歌なんか、意味不明でも楽しいし〜(これもORTと関係なし。ごめんなさい)
〉ちなみに、アメリカに行ったことがある方はよくご存知と思いますが、
〉アメリカでは、地域によっては相当スペイン語が通用します。
〉ラテン文化は南米だけのものではありませんよね。
いいですねー、ラテン。最近はアメリカではヒスパニック系の人が増えて英語が通じないこともあるとか。カリブ海も近いですし。ニューヨークからハバナへ女の子を誘って食事に行くこともできる(出典がわかる人がいるのか?)。
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〉■ORTステージ4■
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〉読んだシリーズ 全30冊(6冊×5シリーズ)
〉Trunk Stories
〉More Stories Pack A ・ More Stories Pack B
〉More Spallows ・ Fireflies
〉特定の本ではなく、シリーズごとでまとめます。
〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数924語)
〉学校が舞台のお話に、(たぶん)中国系のクラスメートが登場します。
〉漢字かモンゴル文字か、よくわかりませんが、アジア系文字の本を持っているんです。
〉シリーズ内のどの本かは、読む方のお楽しみ、としますね。
中国!モンゴル!
お楽しみ、などと言われるとますます読まなくてはいけない気持ちになってしまいます。
〉◆More Stories Pack B◆(6冊の総語数978語)
〉インド系の隣人が登場します。
〉肌の色や髪の毛などからもアジア系ということはすぐわかります。
〉子どもの名前と、室内の壁の装飾品から、インド系だと思われます。
〉(100%確信がありませんので知ってる方、教えて下さい)
〉またこのシリーズには、学校行事に中国の旧正月が登場します!
〉生徒とお母さんにも中国系の人がいます。どんなお正月行事をするんでしょうね?!
パキスタンだったとは。
中国の旧正月といい、本当にORTって国際色豊かなんですね。
〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉子どもの名前から、すぐに中東系とわかりした。また、モスク、食べ物、家族の服装からもわかります。
〉現在、欧州は明らかにイスラム系、中東系住民が増えていますので、非常に現実的な配慮だと感心してしまいました。
〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。
すばらしい。イスラムは日本人にとってもナゾなので、ORTが入門になるといいですね。
〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
〉キッパーたちのお話から離れ、完全に1冊1冊独立した内容で、日本的な科目名で言うと、算数や地理、生物、家庭科です。
〉世界史クラブで紹介するのは、「World Instrument」(140語)・「Grandad and Me」(130語)の2冊。
〉前者は、世界の楽器の紹介と同時に、世界旅行気分。
〉後者は、おじいさんと孫が、それぞれの時代を比べた写真が並びます。
〉車などは一目で時代の違いがわかって、まさに歴史を感じる1冊。
こういうシリーズがあるんですか!おもしろそう!
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〉■ORTステージ5■
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〉読んだシリーズ 全24冊(6冊×4シリーズ)
〉Trunk Stories ・ More Stories Pack A ・ More Stories Pack B ・ Fireflies
〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉さすがにステージ5。多彩です。
〉このステージからはマジックキーが大活躍。言わばドラえもんのどこでもドアのような不思議な力をもったキー。これが光ると、Kipper たちは、自由自在にタイムとラベル、テレポーテーション。空想が現実になる夢のようなキーなんです。このおかげで、中世の城へは行くわ、一時代前の海賊たちとは出会うわ、次々と、「ナントカカントカAdventure」が繰り出され、時代をこえたアドベンチャーこそ世界史のお楽しみだっ!て感じです。
〉イラストを見ているだけで、楽しい世界史マンガを読んでいる気分。
うわ〜〜〜、それはすごい!こんなシリーズを知らずにいたなんて不覚です。
〉日本でも、信長・秀吉時代が人気があるのと同じですね。
〉海賊を日本に当てはめるとしたら、倭寇かな、瀬戸内海の村上水軍かな。
〉村上水軍は「賊」ではないと思いますが。
〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
〉不思議なことに、日本でも人気の信長・秀吉時代と、まったく同時代なんです。
〉歴史って面白いでしょぉぉぉ(ダメかな、こういう誘い方は)
いえいえ、充分おもしろい!…って、私が言ってもだめか…。でも倭寇が同じぐらいの時代っておもしろいですね。
私もエリザベス女王とフランシス・ドレーク→「七つの黄金郷」の発想です。
〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉「Underground Adventure」(292語)
〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。小人たちというのはゲルマン民族の文化です。
〉ゲルマン民族の故郷である北欧やドイツから、イギリスに伝わったものでしょう。
〉小人たちを示す英語は、ドイツ語に同じもの(スペルが少し違います)があるんですよ。
〉ドイツでは、森の小人たちは、人が寝ている間に掃除やお皿洗いをしてくれる、人間の味方。
〉だからヨーロッパ中で愛される存在になったのかな。悪い小人が出てくる絵本ってあるのかな。
日本語で「小人」と言っても、英語にはいろいろな言葉や種類があります。
一般にfairyは「妖精」、elfは「小妖精」と訳す習慣があるようですが、「指輪物語」のelfは人間サイズですし。また妖精や小人もいい性格のものや悪い性格のものがあるんではないでしょうか。呼び方も他にもいろいろありまして、厳密に定められないのかもしれません。「妖精事典」なんて本もあるぐらいで、さまざまな性格や見た目の妖精がたっくさんいるんです。羽が生えた小さい妖精や、人間サイズのやら、とんがり帽子の「小人」タイプやら。アイルランドでは今でも妖精が信じられているとか。
私のイメージは「イタズラ好き」です。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」には妖精がたくさん出てきますが、中でもパックなどはまさしくそういうイメージです。また、夜に窓辺に妖精のためのミルクを用意しておかないと、妖精が子供を取り替えるという「取替え子」の伝説もあります。妖精が集団で踊って通り過ぎるとき、目が会うとその集団に取り込まれて踊り続けないといけないとか。
〉「It's Not Fair」(349語)
〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまうという、
〉わくわくするようなお話。女の子の Biff は、一体、騎士たちと何の話をするのかしら。
〉そして円卓の騎士たちの円卓は、なぜ四角いテーブルではなく、「円」卓になったのか、
〉ORT 風の歴史解釈が登場! アーサー王物語とリンクして読めば面白さ倍増です。
〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜
〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)
「アタシの」…って、akoさん…。
そういう私はトリスタン様に思い入れが…。
余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
fidlleさん
その映画は「トゥルーナイト」ではないでしょうか。
名前や基本設定は同じようなのに、もとのアーサー王の話とはすっかり違う展開になっていく話でした。
〉「A Monster Mistake」(334語)
〉スコットランドに皆がキャンプに来ます。背景に描かれた風景画が、見事。
〉日本の森林とは違う、英国の自然環境の様子が正確に描かれています。
〉急峻な山はなく、深い森もなく、見通しのいい丘とヒースの… 嵐が丘やピーターラビットの舞台ですね。
〉空気までが違うように感じました。
〉英国には深い森がないのはどうしてか知っていますか。これは18世紀に起きた産業革命で、
〉石炭燃料に使うため、大量に森林を伐採したためです。
〉ナショナルトラストが活発なのも、歴史に理由があるんですね。
へぇ〜、へぇ〜、な情報ですね。歴史を知ると理由がわかる。
〉◆More Stories Pack B シリーズから◆
〉「Noah's Ark Adventure」(365語)
〉インディー・ジョーンズ失われたアーク…ではありません。
〉今度は子どもたち、何と旧約聖書の時代まで行ってしまいます。
〉しかも地面が水没するほどの長い長い大雨が降り続くところへ。
〉あとは聖書と同じ物語が展開します。アークってこれかぁ。
〉教会で、学校で、生活の色々な場面で、英語圏の子どもたちは聖書と親しむんですね。
ノアの「箱舟」と「聖櫃」が同じ言葉だなんて、まぎらわしいです。今KID'S BIBLE読んでますが、そのあたりで混乱しました。「え?同じ言葉?」って。「聖櫃」はモーセが神から授けられた十戒を刻んだ石(紙のない時代なので)を収めた箱です。これをかついでユダヤ人はあちこちうろうろするんですね。
〉◆Fireflies シリーズから◆
〉「Houses Then and Now」(300語)
〉写真と、短い説明で、イギリスの住宅の今昔を紹介します。洗濯場や台所、居間には、特に時代を感じました。素敵です!
〉そして19世紀の居間のことを、そういう風に言うなんて〜〜 びっくり。
〉現代日本にもある、とある遊興施設に使われる英語が、
〉実はこーんなのどかな家庭用語だったとは!
〉なるほど、リラックスして、趣味のことなどして過ごす場所という意味では同じことか、と感心した次第。
うわー、これこそ読みたいです!遊興施設と同じ…もしや6ペンスの歌に出てくる…
〉「E-mails Home」(350語)
〉少年がメールで世界中を旅した話、その写真。世界旅行気分です。万里の長城やカラハリ砂漠も出てきました。
〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。
世界旅行…うっとり。「内モンゴル」だなんて芸が細かい!
(akoさん、突っ込んですみません。「モンゴル共和国」ではなく「モンゴル国」です。モンゴル語では「モンゴル・ウルス」といいます。「ウルス」は国、領地、国土などの意味です。ここに「共和国」の意味はありません。昔は「モンゴル人民共和国」でしたが。…ずいぶん細かいツッコミですが、世界史部員のakoさんだと思うからでして…。)
〉「Public Art」(450語)
〉どうして世界史クラブでアートの本かというと、この本にイースター島のモアイが出てくるからだけじゃないんです!
〉街の公共の場所には、その国で歴史上尊敬されている人物の彫刻や銅像があります。
〉それらが、他のさまざまなアート作品と並べて紹介されているこの本のおかげで、
〉歴史とアートの接点を教えてもらえたように思ったからです。
〉編集者の視点によって、通常なされているジャンル分類の線引きは、
〉いくらでも相対化することができるものなのだと、たいへん勉強になりました。
そういう視点もあるんですね。そういえば外国に行くとよく歴史上の人物や偉人の銅像、石像などがありますね。モアイもすてき。
〉「Wonders of the World」(600語)
〉タイトルの通り、世界の素晴らしい場所へといざなってくれるパノラマ写真と解説。
〉それは、マリアナ海溝から大氷河まで、地球上の大自然を満喫しつつ、
〉子どもたちは、世界で一番○○なところを学習することが出来るようになっています。
〉子ども向きの世界地理の教科書として最良と思います。
うわぁ〜、これまた世界旅行気分。すできです。
〉以上、ORT編(上)でした。
これを読むと、ORTの楽しみ方が変わってきますね。
力作レポートありがとうございました。
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お名前: ako
投稿日: 2004/5/24(03:58)
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杏樹さん、部活設立、そしてGR編と、知的好奇心に満ちた活動を導いて下さって、
本当にありがとうございます。
すでに私にとってのSSSは、英語学習の場でありながらも、完全に「英語学習」というワクをこえた素晴らしい刺激の場となっています。
〉ORT編、力作お疲れ様でした。ORTも世界史的な視点で見ることができるんですね。私が多読を始めた頃はORTは開発されてなくて、多読セットにもなかったので、未読のまま来てしまいました。でもこれを読むとORTも読みたくなってきました。
未読の人に、「読みたくなる」と言っていただけるのって、
最高の賛辞です。ありがとうございます。
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〉〉■ORTステージ1■
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〉〉読んだシリーズ…全18冊(6冊×3シリーズ)
〉〉Kipper Stories ・ Frist Words ・ Biff and Chip Stories
〉総語数2語の本でもこれだけのものを得ることができるんですね。
このシリーズの「総語数2語」というのは、
書名タイトルであり、中は文字がいっさい無いんです。
イラストの持つ情報量というのは相当なものなのだ、と、驚くばかりです。
昨日、三省堂での酒井先生の講演でも、
題だけのこのシリーズについてのお話がありました。
酒井先生のお話は、「物語を読む」とはどういうことなのか、
という視点からのお話で、たいへん感動しました。
世界史クラブからは少し離れますが、
酒井先生のお話はこういうことだったと思います。
(※正しく伝わるかどうか確信がありませんが…)
▼以下、ちょっと講演の一部を…
読者(もちろん子どもたち)は、セリフが一つもない絵だけを見て、
絵の中のストーリーに入り込み、自分で世界を構築していくことが体験できるんです。
最後に題の英語を見て、その英単語2語の意味がわかる、という英語学習もできるのですが、
何より大事なのは、読者が自分の中で、世界を構築するということなんです。
そういう世界を構築する力、物語を読む力があれば、
もっと難しい本を読む時に、It should have been you. という文を、
「お前が死ねばよかったんだ」と読める力になるんです。(S.King作品の「Stand by me」 からのセリフだそうです)
▲(ここまで)
かなり感動しました。この先生に出会えてよかったと心から思いました。
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〉〉■ORTステージ1+■
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〉〉ORTで育つ子どもたちが大人になる世界を想像していると、幸せな気持ちになります。
〉日本人には単一民族幻想がありますから、多人種交流が当たり前のように存在しているという感覚がもっと生まれたらいいなと思います。
そうですね。
同じ人種の人間の、ある国の総人口に占める比率が高いと難しいのでしょうか。
人種差別が相対的に少ない(皆無ではないのでしょう)のは、ラテンアメリカだと聞いたことがあります。
〉〉◆First Phonicsシリーズから◆
〉〉「The Mud Pie」(総語数約40語)
〉〉英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!
〉そういえば、平野敬一の「マザーグースの世界」という本にもアップルパイとアメリカ人の関係などが書いてありました。パイってそれだけ身近で親しみのある食べ物なんですね。
わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
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〉〉■ORTステージ2■
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〉〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。
〉欧米では夫婦が夜ドレスアップして劇場やパーティーに行く文化があります。酒井先生の「どうして英語が使えない?」という本に「evening」は「夕方」ではない、という話がありました。eveningは大人が社交を楽しむ時間なんだと思います。イブニング・ドレスは夜の盛装。
〉男は接待で夜の街へ繰り出し、女は家で家事、子育て、という日本と違って、欧米では夫婦単位で行動することが多いようです。
そうか! とするとかなり夜おそくても、イブニングでいいわけですね。
「イブニング=夕方」なんて思っていると、イブニング・ドレスは説明がつかなくなってしまいますね!
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〉〉■ORTステージ3■
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〉〉◆ First Phonics シリーズから◆
〉〉「The Steel Band」(約60語)
〉〉皆の学校にプロのバンドが来ます。何とカリブ海のミュージシャンたちなんです!
〉いいですねー、ラテン。最近はアメリカではヒスパニック系の人が増えて英語が通じないこともあるとか。カリブ海も近いですし。ニューヨークからハバナへ女の子を誘って食事に行くこともできる(出典がわかる人がいるのか?)。
東京あたりだと、女の子を誘って湘南に行くって感じかしら。
とすると、日本ではサザンオールスターズが、カリブのミュージシャンってことになるかな。
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〉〉■ORTステージ4■
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〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数924語)
〉〉学校が舞台のお話に、(たぶん)中国系のクラスメートが登場します。
〉〉漢字かモンゴル文字か、よくわかりませんが、アジア系文字の本を持っているんです。
〉〉シリーズ内のどの本かは、読む方のお楽しみ、としますね。
〉中国!モンゴル!
〉お楽しみ、などと言われるとますます読まなくてはいけない気持ちになってしまいます。
読む機会がありましたら、ぜひ見てみて下さい。
ただし、イラストのかなり小さい部分なので、判別は難しい場面です。
〉〉◆More Stories Pack B◆(6冊の総語数978語)
〉〉インド系の隣人が登場します。
〉パキスタンだったとは。
〉中国の旧正月といい、本当にORTって国際色豊かなんですね。
さすが7つの海を支配したイギリスって思いました。
〉〉◆More Spallows◆(6冊の総語数403語)
〉〉全体としてイスラム系の登場人物のお話です。
〉〉さすがにステージ4。多文化の並存した、素晴らしいシリーズです。
〉すばらしい。イスラムは日本人にとってもナゾなので、ORTが入門になるといいですね。
英語の入門だけじゃないってところがすごいですよ。まったく。
〉〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
〉こういうシリーズがあるんですか!おもしろそう!
ステージ1から10まですべてにあるようです。
ORTの中でも、かなり新しく編集されたシリーズのようです。
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〉〉■ORTステージ5■
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〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉このステージからはマジックキーが大活躍。
〉〉イラストを見ているだけで、楽しい世界史マンガを読んでいる気分。
〉うわ〜〜〜、それはすごい!こんなシリーズを知らずにいたなんて不覚です。
杏樹さん、梅田のブッククラブ再開か?!
〉〉海賊を日本に当てはめるとしたら、倭寇かな、瀬戸内海の村上水軍かな。
〉〉村上水軍は「賊」ではないと思いますが。
〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
〉〉不思議なことに、日本でも人気の信長・秀吉時代と、まったく同時代なんです。
〉〉歴史って面白いでしょぉぉぉ(ダメかな、こういう誘い方は)
〉いえいえ、充分おもしろい!…って、私が言ってもだめか…。
内輪うけですもんね。
〉でも倭寇が同じぐらいの時代っておもしろいですね。
倭寇が一番盛んだったのは、中国では明、日本は室町時代ですね。
その後、豊臣秀吉時代に倭寇が禁止され、江戸時代になるにつれ、国の管理が強まっていく、と。
足利幕府と明王朝初期の頃は、国家の管理が行き届かず、
日本人はもっと自由に(というか勝手に)海上交易をしていたようです。
中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。
面白そうな時代です。
〉私もエリザベス女王とフランシス・ドレーク→「七つの黄金郷」の発想です。
杏樹さんとfiddle さんの会話が読めるかしら? ドキドキ
〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。
〉日本語で「小人」と言っても、英語にはいろいろな言葉や種類があります。
〉一般にfairyは「妖精」、elfは「小妖精」と訳す習慣があるようですが、「指輪物語」のelfは人間サイズですし。また妖精や小人もいい性格のものや悪い性格のものがあるんではないでしょうか。呼び方も他にもいろいろありまして、厳密に定められないのかもしれません。「妖精事典」なんて本もあるぐらいで、さまざまな性格や見た目の妖精がたっくさんいるんです。羽が生えた小さい妖精や、人間サイズのやら、とんがり帽子の「小人」タイプやら。アイルランドでは今でも妖精が信じられているとか。
アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
とても面白いと思いました。キリスト教もカトリックが主流です。
湖の神、石の神、山の神などなど、自然のすべてに神が宿るという発想だそうで、日本のやおよろずの神々と似ているなぁ、と親近感を持っています。
〉私のイメージは「イタズラ好き」です。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」には妖精がたくさん出てきますが、中でもパックなどはまさしくそういうイメージです。また、夜に窓辺に妖精のためのミルクを用意しておかないと、妖精が子供を取り替えるという「取替え子」の伝説もあります。妖精が集団で踊って通り過ぎるとき、目が会うとその集団に取り込まれて踊り続けないといけないとか。
おぉ、ヨーロッパにもとりかえばや物語…。こわい妖精もいるんですね。
河童、座敷わらし?
〉〉「It's Not Fair」(349語)
〉〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまう
〉〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜
〉〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)
〉「アタシの」…って、akoさん…。
〉そういう私はトリスタン様に思い入れが…。
やはり「さま」ですね。イゾルデ杏樹さん(爆)
〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)
〉〉「A Monster Mistake」(334語)
〉〉英国には深い森がないのはどうしてか知っていますか。
〉へぇ〜、へぇ〜、な情報ですね。歴史を知ると理由がわかる。
私も初めて知ったときのショックは忘れられません。
「100へぇ〜」でしたよ!
〉〉◆More Stories Pack B シリーズから◆
〉〉「Noah's Ark Adventure」(365語)
〉〉インディー・ジョーンズ失われたアーク…ではありません。
〉ノアの「箱舟」と「聖櫃」が同じ言葉だなんて、まぎらわしいです。今KID'S BIBLE読んでますが、そのあたりで混乱しました。「え?同じ言葉?」って。「聖櫃」はモーセが神から授けられた十戒を刻んだ石(紙のない時代なので)を収めた箱です。これをかついでユダヤ人はあちこちうろうろするんですね。
わ。そうだったんですか。モーゼの…。
ケルアックさん、ここ読んでくださらないかしら。
〉〉◆Fireflies シリーズから◆
〉〉「Houses Then and Now」(300語)
〉〉そして19世紀の居間のことを、そういう風に言うなんて〜〜 びっくり。
〉〉現代日本にもある、とある遊興施設に使われる英語が、
〉〉実はこーんなのどかな家庭用語だったとは!
〉うわー、これこそ読みたいです!遊興施設と同じ…もしや6ペンスの歌に出てくる…
〉〉「E-mails Home」(350語)
〉〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。
〉世界旅行…うっとり。「内モンゴル」だなんて芸が細かい!
〉(akoさん、突っ込んですみません。「モンゴル共和国」ではなく「モンゴル国」です。モンゴル語では「モンゴル・ウルス」といいます。「ウルス」は国、領地、国土などの意味です。ここに「共和国」の意味はありません。昔は「モンゴル人民共和国」でしたが。…ずいぶん細かいツッコミですが、世界史部員のakoさんだと思うからでして…。)
なんのなんの、全然細かいとは思いませんですよ。世界史部員ですから、正確に教えていただいた方が嬉しいっす。私には初のモンゴル語です。
そもそも「人民共和国」と「共和国」もすごく違いますからね!
社会主義ではなくなったからと言って、自動的に「人民共和国」→「共和国」に変更、っていう単純なものじゃないですよね。
大日本帝国が日本国になった時のことを考えれば、国名を変えるという経験は、その国に住む人間にとっては大変なことですものね。
〉〉「Public Art」(450語)
〉そういう視点もあるんですね。そういえば外国に行くとよく歴史上の人物や偉人の銅像、石像などがありますね。モアイもすてき。
そーなの、イースター島、行ってみた〜い。
むかーし『未来への遺産』というTV番組があり、あれが私の世界史への関心のスタートなのではないかと、このごろ思っているんです。モアイもアレで初めて知りました。
〉これを読むと、ORTの楽しみ方が変わってきますね。
〉力作レポートありがとうございました。
こちらこそ、丁寧なご返答、感激しております。
新しい広場での世界史クラブ再開にふさわしい活動報告ができて、嬉しく思っています。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/25(02:24)
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akoさん、こんにちは。
〉杏樹さん、部活設立、そしてGR編と、知的好奇心に満ちた活動を導いて下さって、
〉本当にありがとうございます。
〉すでに私にとってのSSSは、英語学習の場でありながらも、完全に「英語学習」というワクをこえた素晴らしい刺激の場となっています。
akoさんがいなかったらとても思いつかなかった企画です。こちらこそありがとうございます。
それでは部分的にレス返しを…。
〉〉〉◆First Phonicsシリーズから◆
〉〉〉「The Mud Pie」(総語数約40語)
〉〉〉英米文化では、pieがお団子とかおまんじゅうってことなんだ。わー楽しい!
〉〉そういえば、平野敬一の「マザーグースの世界」という本にもアップルパイとアメリカ人の関係などが書いてありました。パイってそれだけ身近で親しみのある食べ物なんですね。
〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
わ!!!持ってるなんて!テープつきですか?私はずっとこのテープでマザーグースの音を聞いてきました。
〉〉〉◆ More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉〉「The Baby-sitter」 (総語数約60語)
〉〉〉パパとママはオシャレして夜のお出かけ。
〉〉欧米では夫婦が夜ドレスアップして劇場やパーティーに行く文化があります。酒井先生の「どうして英語が使えない?」という本に「evening」は「夕方」ではない、という話がありました。eveningは大人が社交を楽しむ時間なんだと思います。イブニング・ドレスは夜の盛装。
〉〉男は接待で夜の街へ繰り出し、女は家で家事、子育て、という日本と違って、欧米では夫婦単位で行動することが多いようです。
〉そうか! とするとかなり夜おそくても、イブニングでいいわけですね。
〉「イブニング=夕方」なんて思っていると、イブニング・ドレスは説明がつかなくなってしまいますね!
そうなんですよ。日が暮れて暗くなってもeveningなんです。日本にはそういう文化がないので、ぴったり当てはまる日本語が存在しないんです。
〉〉〉◆Fireflies◆(6冊の総語数1170語)
〉〉こういうシリーズがあるんですか!おもしろそう!
〉ステージ1から10まですべてにあるようです。
〉ORTの中でも、かなり新しく編集されたシリーズのようです。
最近なんですね。だったらそのうち多読セットにはいるかも?
〉〉でも倭寇が同じぐらいの時代っておもしろいですね。
〉倭寇が一番盛んだったのは、中国では明、日本は室町時代ですね。
〉その後、豊臣秀吉時代に倭寇が禁止され、江戸時代になるにつれ、国の管理が強まっていく、と。
〉足利幕府と明王朝初期の頃は、国家の管理が行き届かず、
〉日本人はもっと自由に(というか勝手に)海上交易をしていたようです。
〉中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。
〉面白そうな時代です。
そうそう。中国の磁器が中近東でざくざく見つかったり。それで海のシルクロードは「陶磁の道」とも呼ばれて…。おもしろいですねー。
〉アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
〉とても面白いと思いました。キリスト教もカトリックが主流です。
〉湖の神、石の神、山の神などなど、自然のすべてに神が宿るという発想だそうで、日本のやおよろずの神々と似ているなぁ、と親近感を持っています。
キリスト教と共存して残っている、というのがアイルランドの面白いところだと思います。「神様」だと一神教に反してマズイので、「妖精」「小人」ということになって残ったらしいです。
〉〉私のイメージは「イタズラ好き」です。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」には妖精がたくさん出てきますが、中でもパックなどはまさしくそういうイメージです。また、夜に窓辺に妖精のためのミルクを用意しておかないと、妖精が子供を取り替えるという「取替え子」の伝説もあります。妖精が集団で踊って通り過ぎるとき、目が会うとその集団に取り込まれて踊り続けないといけないとか。
〉おぉ、ヨーロッパにもとりかえばや物語…。こわい妖精もいるんですね。
〉河童、座敷わらし?
あ、似てるかも。
〉〉〉「It's Not Fair」(349語)
〉〉〉Biff がマジックキーで、イギリス史の英雄アーサー王と円卓の騎士たちのど真ん中に行ってしまう
〉〉〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜
〉〉〉(円卓の騎士は、皆、素敵なの!ここハートマーク欲しい!)
〉〉「アタシの」…って、akoさん…。
〉〉そういう私はトリスタン様に思い入れが…。
〉やはり「さま」ですね。イゾルデ杏樹さん(爆)
そ、そんな、「イゾルデ」だなんて、きゃ〜〜〜〜〜(失神寸前)
〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)
カラオケは無理でしょうねえ。ミュージカルの曲ってよほどメジャーで有名なものしかありませんから。
〉〉〉「E-mails Home」(350語)
〉〉〉モンゴル共和国ではなく、中国の中にある「内モンゴル自治区」のことを、
〉〉〉英語でこういう風に言うのか〜〜って初めて知りました。
〉〉世界旅行…うっとり。「内モンゴル」だなんて芸が細かい!
〉〉(akoさん、突っ込んですみません。「モンゴル共和国」ではなく「モンゴル国」です。モンゴル語では「モンゴル・ウルス」といいます。「ウルス」は国、領地、国土などの意味です。ここに「共和国」の意味はありません。昔は「モンゴル人民共和国」でしたが。…ずいぶん細かいツッコミですが、世界史部員のakoさんだと思うからでして…。)
〉なんのなんの、全然細かいとは思いませんですよ。世界史部員ですから、正確に教えていただいた方が嬉しいっす。私には初のモンゴル語です。
よかった。
〉そもそも「人民共和国」と「共和国」もすごく違いますからね!
〉社会主義ではなくなったからと言って、自動的に「人民共和国」→「共和国」に変更、っていう単純なものじゃないですよね。
〉大日本帝国が日本国になった時のことを考えれば、国名を変えるという経験は、その国に住む人間にとっては大変なことですものね。
旧ソ連領中央アジアは当時は「ウズベク共和国」とか「タジク共和国」とかいっていたのに、ソ連が崩壊して独立したら「ウズベキスタン」「タジキスタン」などになりました。どう違うの?って感じです。「共和国」より自分たちの国、っていう感じなんでしょうか。原語を知らないのでよくわかりませんが。
ついでに、ハンガリー人民共和国もハンガリー国になりました。こっちは原語がわかります。マジャル(ハンガリー)+オルサーク(国)で「マジャロルサーク」です。
ソ連の崩壊でこれらの国が片っ端から国名を変えた、というところにソ連に対する感情がわかりますね。ソ連がどんなことをしてきたかも…。
〉そーなの、イースター島、行ってみた〜い。
〉むかーし『未来への遺産』というTV番組があり、あれが私の世界史への関心のスタートなのではないかと、このごろ思っているんです。モアイもアレで初めて知りました。
「未来への遺産」〜♪
去年でしたか、NHK−BSで再放送してました。
私は小学校のときに学校の図書室に「失われた文明」みたいなシリーズがあって、それでモアイを知りました。ムー大陸とか、アトランティスとか。ナスカの地上絵とか。
書いてると止まらなくなりそうなので、このへんにしておきます。
それでは…。
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お名前: ako
投稿日: 2004/5/26(14:33)
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杏樹さん、こんばんわ。
〉akoさんがいなかったらとても思いつかなかった企画です。こちらこそありがとうございます。
ご丁寧な返答、ありがとうございました。
〉それでは部分的にレス返しを…。
〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉わ!!!持ってるなんて!テープつきですか?私はずっとこのテープでマザーグースの音を聞いてきました。
テープつきです! 同じもの(ハラハラどきどきワクワク)!?
ELEC選書というやつです。正・続と2冊あって、akoは「正」しか持ってないですが。だって正だけで66曲もあるんだもん!
でもって、テープは主として男性が歌っていて、音楽はピアノだけの演奏のもの。(ちょっと私にはさみしい感じの演奏ですが…)
さて、同じテープですか?
〉〉そうか! とするとかなり夜おそくても、イブニングでいいわけですね。
〉そうなんですよ。日が暮れて暗くなってもeveningなんです。日本にはそういう文化がないので、ぴったり当てはまる日本語が存在しないんです。
以前、杏樹さんとuniversity と college のこと、お話させていただきましたね。
あれも同様ですね。これからも相当いろいろ出てきそう。
〉〉中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。面白そうな時代です。
〉そうそう。中国の磁器が中近東でざくざく見つかったり。それで海のシルクロードは「陶磁の道」とも呼ばれて…。おもしろいですねー。
こういう話の時、akoの体内は、血の流れが急に速くなり、逆流し、ワクワク興奮でワープロ打つ指まで速くなってしまいます。打ち間違いも急速に増加するけど(爆)
〉〉アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
〉〉とても面白いと思いました。
〉キリスト教と共存して残っている、というのがアイルランドの面白いところだと思います。「神様」だと一神教に反してマズイので、「妖精」「小人」ということになって残ったらしいです。
なるほどー。これって… あ、ディープ過ぎて掲示板で書くのは恐い…
〉〉〉〉アタシのランスロット様はどんな顔で描かれているのかしら〜〜〜
〉〉〉そういう私はトリスタン様に思い入れが…。
〉〉やはり「さま」ですね。イゾルデ杏樹さん(爆)
〉そ、そんな、「イゾルデ」だなんて、きゃ〜〜〜〜〜(失神寸前)
杏樹さんの冷静さが消えるツボ、これで3個目(だったか)発見!
〉〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉〉うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)
〉カラオケは無理でしょうねえ。ミュージカルの曲ってよほどメジャーで有名なものしかありませんから。
そうかぁ。あれば知りたい・歌いたい人。
ところですごく感心しました。グウィナヴィアって。
私はもう面倒臭くてギネビアです。なんかギネスビールみたい・・・
〉旧ソ連領中央アジアは当時は「ウズベク共和国」とか「タジク共和国」とかいっていたのに、ソ連が崩壊して独立したら「ウズベキスタン」「タジキスタン」などになりました。どう違うの?って感じです。「共和国」より自分たちの国、っていう感じなんでしょうか。原語を知らないのでよくわかりませんが。
そうですね、この件はちょっと調べる価値がありそうです。
パキスタン、アフガニスタン、なども同様ですが、
ナントカ「スタン」の「スタン」が、「〜〜の国」の意味らしいです。
ナニ「リア」と同じです。
↑ なにりあ、とか書かれてもわかりにくいっすね。
イタリア、ギリシア、ゲルマニア、スロバキア、スロベニア、セルビア、
チュニジア、アルジェリア、リベリア、ソマリア、アラビア…、ついでにナルニアとかも…等等、語尾の「−ia」は、ラテン語の「〜の国」とか「〜の土地」。
(もう、好きだから地名をいくらでも書いてしまう…)
でも、ナントカ「スタン」は何語かわかりゃない〜
〉ついでに、ハンガリー人民共和国もハンガリー国になりました。こっちは原語がわかります。マジャル(ハンガリー)+オルサーク(国)で「マジャロルサーク」です。
初めて聞いたハンガリー語っ!
気になるのは、どうして「共和国」ではなく、ただ「国」にしたかって点。
〉ソ連の崩壊でこれらの国が片っ端から国名を変えた、というところにソ連に対する感情がわかりますね。ソ連がどんなことをしてきたかも…。
収容所列島という本がありますよね。未読ですが…。長くて…
〉私は小学校のときに学校の図書室に「失われた文明」みたいなシリーズがあって、それでモアイを知りました。ムー大陸とか、アトランティスとか。ナスカの地上絵とか。
インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
オーパーツとか〜 気絶寸前〜
〉書いてると止まらなくなりそうなので、このへんにしておきます。
同じく…。また寝れなくなってしまう〜
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/27(01:25)
------------------------------
akoさん、こんにちは。
〉〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉〉わ!!!持ってるなんて!テープつきですか?私はずっとこのテープでマザーグースの音を聞いてきました。
〉テープつきです! 同じもの(ハラハラどきどきワクワク)!?
〉ELEC選書というやつです。正・続と2冊あって、akoは「正」しか持ってないですが。だって正だけで66曲もあるんだもん!
〉でもって、テープは主として男性が歌っていて、音楽はピアノだけの演奏のもの。(ちょっと私にはさみしい感じの演奏ですが…)
〉さて、同じテープですか?
同じです。その素朴さが気に入ってます。実は一度かわいらしい子供の声でエレクトーンのような軽やかな伴奏で歌っているのを聞いたことがあるのですが「違う」って思ってしまいました。それ以来他の音源を探すのはやめてしまいました。なんだかマザー・グースって明るくかわいらしく歌うと「違う」って思うんですよ。マザー・グースにはある種の暗さ、こわさがひそんでいるので。「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。
〉〉〉中国も南宋の沿岸都市は、日本人、東南アジア人、インド人、アラブ人貿易商人などが行きかう、ものすごく国際的な都市だったようで、海のシルクロードの世界ですね。面白そうな時代です。
〉〉そうそう。中国の磁器が中近東でざくざく見つかったり。それで海のシルクロードは「陶磁の道」とも呼ばれて…。おもしろいですねー。
〉こういう話の時、akoの体内は、血の流れが急に速くなり、逆流し、ワクワク興奮でワープロ打つ指まで速くなってしまいます。打ち間違いも急速に増加するけど(爆)
おお、ツボにはまりましたね。
〉〉〉アイルランドは、キリスト教が入る前の多神教信仰が色濃く残っていて、
〉〉〉とても面白いと思いました。
〉〉キリスト教と共存して残っている、というのがアイルランドの面白いところだと思います。「神様」だと一神教に反してマズイので、「妖精」「小人」ということになって残ったらしいです。
〉なるほどー。これって… あ、ディープ過ぎて掲示板で書くのは恐い…
私も恐い…。アイルランドとか、ファンタジーとかに走ると深みにはまって帰って来られなくなるので…。
〉〉〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉〉〉うわ〜ん、どんな歌でしょう〜 カラオケにあるかしら〜ん(よろめき)
〉〉カラオケは無理でしょうねえ。ミュージカルの曲ってよほどメジャーで有名なものしかありませんから。
〉そうかぁ。あれば知りたい・歌いたい人。
〉ところですごく感心しました。グウィナヴィアって。
〉私はもう面倒臭くてギネビアです。なんかギネスビールみたい・・・
CDありますけど、聞きます?ミュージカルの名曲集10枚組、というのを持ってまして、その中に入ってます。
〉そうですね、この件はちょっと調べる価値がありそうです。
〉パキスタン、アフガニスタン、なども同様ですが、
〉ナントカ「スタン」の「スタン」が、「〜〜の国」の意味らしいです。
〉ナニ「リア」と同じです。
〉 ↑ なにりあ、とか書かれてもわかりにくいっすね。
〉イタリア、ギリシア、ゲルマニア、スロバキア、スロベニア、セルビア、
〉チュニジア、アルジェリア、リベリア、ソマリア、アラビア…、ついでにナルニアとかも…等等、語尾の「−ia」は、ラテン語の「〜の国」とか「〜の土地」。
〉(もう、好きだから地名をいくらでも書いてしまう…)
「なにりあ」で通じてしまいました。たっくさんありますよね。
〉でも、ナントカ「スタン」は何語かわかりゃない〜
ペルシア系だと聞いたことがあるような。
〉〉ついでに、ハンガリー人民共和国もハンガリー国になりました。こっちは原語がわかります。マジャル(ハンガリー)+オルサーク(国)で「マジャロルサーク」です。
〉初めて聞いたハンガリー語っ!
〉気になるのは、どうして「共和国」ではなく、ただ「国」にしたかって点。
そもそも「共和国」ってなんでしょう?日本も「日本国」ですもんね。
ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。しかも長母音まであります。ちゃんと長母音記号があるんですよ。ヨーロッパ語とは別系統なのはご存知ですか。
〉〉私は小学校のときに学校の図書室に「失われた文明」みたいなシリーズがあって、それでモアイを知りました。ムー大陸とか、アトランティスとか。ナスカの地上絵とか。
〉インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
〉オーパーツとか〜 気絶寸前〜
またツボにはまったようですね。
〉〉書いてると止まらなくなりそうなので、このへんにしておきます。
〉同じく…。また寝れなくなってしまう〜
極力短く済むよう努力してみました。
それでは…。
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お名前: ako
投稿日: 2004/5/29(03:11)
------------------------------
杏樹さん、こんにちは。
同期とのおしゃべりと、お祝い返答と、大手町オフ会とが続き、
ここ数日、部室訪問が遅れておりましたら・・・・
な、な、なんと黒チクワ蜥蜴(完全に漢字)、fiddleさん、そしてくまくまさんとすごいすごい!! 世界史クラブの大発展!
しかも聞いて下さいよぉ、akoのORT編が、昨日のJulieさん担当のSSSメルマガで特選投稿になっていたんですぅぅ 感激の涙、涙。
Julieさんには何のお話もしていなかったので感涙倍増〜〜
でもメルマガ発行の広場では返答禁止になっているし、
一体どうやってJulieさんにお礼の投稿したらいいのかわからない〜〜
とにかくまずは部活、部活。
一体どこからご返答しようか、夜中に嬉しい悲鳴あげてます〜〜。
でも基本中の基本は、杏樹さんへのこちらから。
〉〉〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉〉さて、同じテープですか?
〉同じです。その素朴さが気に入ってます。実は一度かわいらしい子供の声でエレクトーンのような軽やかな伴奏で歌っているのを聞いたことがあるのですが「違う」って思ってしまいました。それ以来他の音源を探すのはやめてしまいました。なんだかマザー・グースって明るくかわいらしく歌うと「違う」って思うんですよ。マザー・グースにはある種の暗さ、こわさがひそんでいるので。「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。
同じテープを聞いてきた同士だったのですね〜
マザーグースはこわさを内包しているとは、かなり深い話ですね。
タドキスト広場をじっくり拝見して、またご返答します。
〉〉〉〉〉余談ですが、「キャメロット」というブロードウェイ・ミュージカルがあるんですが、その中にランスロットとグウィナヴィアのきれいなあま〜いラブソングがあります。
〉CDありますけど、聞きます?ミュージカルの名曲集10枚組、というのを持ってまして、その中に入ってます。
世界史クラブ設立記念「初オフ会」にて拝見希望いたしますです。
〉〉ナニ「リア」と同じです。
〉〉 ↑ なにりあ、とか書かれてもわかりにくいっすね。
〉「なにりあ」で通じてしまいました。たっくさんありますよね。
さすがっ! それでこそ世界史クラブ部員!
〉〉でも、ナントカ「スタン」は何語かわかりゃない〜
〉ペルシア系だと聞いたことがあるような。
ふむふむ、これは調査予定項目に追加・・・と。
〉そもそも「共和国」ってなんでしょう?日本も「日本国」ですもんね。
以前は大統領制を敷くかどうかだと思っていたんですが、違うのかもしれない。
勉強不足、恥じ入ります。
〉ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。しかも長母音まであります。ちゃんと長母音記号があるんですよ。ヨーロッパ語とは別系統なのはご存知ですか。
はい。ちっとは。ハンガリーはもともとはマジャールですね。マジャール人って、フン族系統ですね。
フン→「ハン」ガリーで、
フィンランド人も、フン→フィンで、どちらも同属ですね。
言語は、アジア系だそうですね。
ついでにフン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。
それを知った時に、ユーラシア大陸ってすげ〜〜〜わ〜〜って思った次第です。
大陸の中から出てきた民族が、東へ西へと同時に広がって、
中国では漢民族に万里の長城を作らせて、
ヨーロッパでは、シャルルマーニュが、フランク王国で防衛して、
それが結局あとで仏・独になるワケだから。
まさに世界史規模!
もっとマジャールや匈奴やフン族の研究が進んでもいいと思ってるんです。
ところで、ハンガリー語は、人の姓名の言い方が日本と同じ順だそうですね。
通常の文章は、どういう順番なんですか?
〉〉インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
〉〉オーパーツとか〜 気絶寸前〜
〉またツボにはまったようですね。
すみません、一人興奮したバカです。
〉極力短く済むよう努力してみました。
お気遣い感謝します。昨日は気絶するように9時に寝てました。
まさか、SSSってこんなに体力のいるところだと思いませんでした(爆!)
生活改善計画を立てることにします。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/30(01:21)
------------------------------
akoさん、こんにちは。
〉とにかくまずは部活、部活。
〉一体どこからご返答しようか、夜中に嬉しい悲鳴あげてます〜〜。
でしょー?こんなに広がってうれしいですねー。
〉〉〉〉〉わ!!! 平野敬一の「マザーグース童謡集」持ってます!!
〉〉〉さて、同じテープですか?
〉〉同じです。その素朴さが気に入ってます。実は一度かわいらしい子供の声でエレクトーンのような軽やかな伴奏で歌っているのを聞いたことがあるのですが「違う」って思ってしまいました。それ以来他の音源を探すのはやめてしまいました。なんだかマザー・グースって明るくかわいらしく歌うと「違う」って思うんですよ。マザー・グースにはある種の暗さ、こわさがひそんでいるので。「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。
〉同じテープを聞いてきた同士だったのですね〜
〉マザーグースはこわさを内包しているとは、かなり深い話ですね。
〉タドキスト広場をじっくり拝見して、またご返答します。
平野敬一の本は読んだことはありませんか?ぜひどうぞ。また世界史的には「マザーグースの誕生」などおもしろいですよ〜。ヨーロッパの古い習俗などと関連付けていて。
〉〉ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。しかも長母音まであります。ちゃんと長母音記号があるんですよ。ヨーロッパ語とは別系統なのはご存知ですか。
〉はい。ちっとは。ハンガリーはもともとはマジャールですね。マジャール人って、フン族系統ですね。
〉フン→「ハン」ガリーで、
〉フィンランド人も、フン→フィンで、どちらも同属ですね。
〉言語は、アジア系だそうですね。
〉ついでにフン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。
逆ですよー。まず匈奴が北アジアに遊牧帝国を作って漢を圧迫しました。それが漢の武帝が汗血馬を手に入れて匈奴を破ってからは、内紛が起こったり分裂したりしてだんだん衰えていきます。そのうち西へ逃げていった一部の匈奴がおそらくヨーロッパで「フン族」という名前で恐れられたアジアの遊牧民と同一だろうといわれているのです。
ハンガリー人は自分たちの先祖は東方の騎馬の民だと思ってはいるようですが、実際にハンガリーへ行って現地の人の顔を見ると、とても彫りが深くてギリシア彫刻みたいでした。…ますます謎。
〉それを知った時に、ユーラシア大陸ってすげ〜〜〜わ〜〜って思った次第です。
〉大陸の中から出てきた民族が、東へ西へと同時に広がって、
〉中国では漢民族に万里の長城を作らせて、
〉ヨーロッパでは、シャルルマーニュが、フランク王国で防衛して、
〉それが結局あとで仏・独になるワケだから。
〉まさに世界史規模!
〉もっとマジャールや匈奴やフン族の研究が進んでもいいと思ってるんです。
モンゴルといい、遊牧民は世界を覆う…ですね。匈奴だけではなくたくさんの遊牧民族がヨーロッパに流れ込んでいます。
〉ところで、ハンガリー語は、人の姓名の言い方が日本と同じ順だそうですね。
〉通常の文章は、どういう順番なんですか?
姓名も住所も日本語と同じです。文法は、語順はかなりフレキシブルでややこしくて、日本語とまったく同じとはいきませんが、ヨーロッパ語とは明らかに違います。むしろ「助詞」をつかうのが感覚的にとっても近く感じます。「〜を」とか「〜に」とか「〜へ」とか「〜から」とか。
Budapesten lakom.
「(私は)ブダペストに住んでいます」
という意味ですが、Budapestの後にくっついてる「en」が「に」に当たります。
でも日本語の助詞よりもっと意味が細かく分かれているので覚えるのが大変です。おまけに前にくっつく単語の発音によって変化します。母音調和もあります。古代日本語にはあったそうです。トルコ語には今でもあります。ついでに、所有格は名詞の後ろにくっつきますが、これはトルコ語と同じです。
また、英語以外のヨーロッパ語と同じように、動詞が人称によって変化するので覚えるのが大変。主語がなくても動詞だけでわかるので、主語を省略します。(上のlakomがそう。「lakik=住む」の一人称単数)となると、動詞を見ただけで人称がわかるようにならないと本が読めない…。しかも「定活用」「不定活用」と二種類の活用がある!むずかしい〜〜〜。
〉〉〉インカかとか、うあ〜〜〜 マヤ文明とか〜 悶絶、アステカも〜 興奮、
〉〉〉オーパーツとか〜 気絶寸前〜
〉〉またツボにはまったようですね。
〉すみません、一人興奮したバカです。
いえいえ。その興奮がわかるので…。akoさんのツボがわかって「やった!」みたいな。
〉〉極力短く済むよう努力してみました。
〉お気遣い感謝します。昨日は気絶するように9時に寝てました。
〉まさか、SSSってこんなに体力のいるところだと思いませんでした(爆!)
〉生活改善計画を立てることにします。
オフ会にぎやかそうですね。おまけにケジバニストになると寝不足を招くのでお気をつけください。
それでは…。
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お名前: ako
投稿日: 2004/5/31(23:28)
------------------------------
杏樹さん、こんにちは。
(今回は残務引き継ぎのため、前後関係を少し変更し、変則的な引用にしております)
マザーグースについて、
〉〉〉「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。
拝見しました。テープ本以外は、全く未読です。全部メモしましたので、順次、読んでいこうと思います。やりだすと深そうで、日常生活に帰って来れなくなりそうです・・・恐い・・・
〉世界史的には「マザーグースの誕生」などおもしろいですよ〜。ヨーロッパの古い習俗などと関連付けていて。
まさに、カンドコロって感じ〜 読まなきゃ〜
〉〉〉ハンガリー語は母音が優勢で日本人には発音しやすいです。カタカナ読みでもオッケー。
そうなんですか。実に嬉しい話ですが、問題はakoには縁が無い〜
〉〉フン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。
〉逆ですよー。まず匈奴が北アジアに遊牧帝国を作って漢を圧迫しました。(中略)・・逃げていった一部の匈奴がおそらくヨーロッパで「フン族」という名前で恐れられたアジアの遊牧民と同一だろうといわれているのです。
おお・・・ 高校世界史授業以来の感動・・・
こんなに、あのへんのややこし状況をご存知の方とSSSで出会えるとは・・・
正確に書いていただいてありがとうございました。
〉〉ところで、ハンガリー語は、
〉姓名も住所も日本語と同じです。文法は、・・・・ヨーロッパ語とは明らかに違います。むしろ「助詞」をつかうのが感覚的にとっても近く感じます。「〜を」とか「〜に」とか「〜へ」とか「〜から」とか。
へぇ、へぇ、へぇ、へぇ! 100へぇ!!
〉でも日本語の助詞よりもっと意味が細かく分かれているので覚えるのが大変です。おまけに前にくっつく単語の発音によって変化します。母音調和もあります。古代日本語にはあったそうです。トルコ語には今でもあります。ついでに、所有格は名詞の後ろにくっつきますが、これはトルコ語と同じです。
えぇ〜〜?!? 母音調和って、韓国語にもあるって聞きましたよぉぉ(NHKTV語学番組レベルのニワカ知識)
母音調和って、フランス語のリエゾンとは違うんですか?(あ、また長くなるような話・・・)
やっぱり仲間なんだ・・・ 日韓トルコ、ハンガリーって。
サッカー強いし・・・(関係ないか)
〉また、英語以外のヨーロッパ語と同じように、動詞が人称によって変化するので覚えるのが大変。主語がなくても動詞だけでわかるので、主語を省略します。
おぉー、不思議発見!
日本語や韓国語みたいな「てにをは」があるのに、動詞だけラテン系・・・?
つまり動詞でわかるから主語を言わないのって、イタリア語とかスペイン語ですよね。ハンガリーって、いったいナニモノ・・・
〉動詞を見ただけで人称がわかるようにならないと本が読めない…。しかも「定活用」「不定活用」と二種類の活用がある!むずかしい〜〜〜。
そういう言語こそ、SSS式多読向きかもしれないですね〜。
文法から勉強するのは、非常に無理がありそうな印象を受けましたが、実際に勉強されてみてどうですか。
〉ハンガリー人は自分たちの先祖は東方の騎馬の民だと思ってはいるようですが、実際にハンガリーへ行って現地の人の顔を見ると、とても彫りが深くてギリシア彫刻みたいでした。…ますます謎。
ハンガリー、行かれたのですねーー! いいなーー!
私は以前、旧東ドイツまでは行ったんですが、他の東欧はまだ未踏。いいな、いいな。
祖先が東洋系だとしても、あの位置から考えれば、これまでの数百年か千年で、十分、白人のヨーロッパ人との混血が進んでいるのでしょうねぇ。でもどっちかっていうと、西欧系ではなく、東欧の南部かトルコ方面の人種との混血なのかな。
フン族といい、
〉モンゴルといい、遊牧民は世界を覆う…ですね。匈奴だけではなくたくさんの遊牧民族がヨーロッパに流れ込んでいます。
まさしく、大陸に国境なしですね。…とさり気なく、入門広場時代の残務を引き継ぎ…
〉〉よく考えるとアジアではそういった国境はなかったといっていいでしょう。
〉国境で線引きしようと考えようとすること自体が、
〉近代以降の欧米の学問が、日本人に刷り込んできた世界観だったということなんですね。
〉〉中東なんか、それぞれ「一つの国」として考えると本当に「ワケワカラン」ですからね。
〉〉アラビア語を話すアラブ人がどうしてあんなにいくつもの国に分かれているのか、国を持たない民がいるのか…。
西欧による分割の負の遺産は相当に大きいとは思います。
でも、じゃあどうしてそんなにイスラムは西欧にやられちゃったのか、という研究をしている人もいて、
それはイスラム側にもスキがあったから、ということなのですが、
実際、イスラム王朝はたくさん分立してましたよね。
あれは西欧勢から見れば、イスラムは一枚岩ではないから、十分に分断できると、見られてしまったというものです。
「分割して統治せよ」というローマ帝国からの伝統はずっと生き続けているのか〜、と思ったものです。
〉〉ヨーロッパはあの狭いところでいくつも国がありますから、領土問題でもめ
〉〉るんですね。ローマ帝国時代は「国境紛争」はなかったはずです。
〉〉戦争して、勝って支配して。ガリアもブリテンも領土にして。
国境をめぐって戦う、と言うより、「敵の部族」との戦い、ですね。
動機は何だろう。部族の誇りだけってことはないと思うのですが。
なんか『指輪』を思い出しますが。(ako、本は未読。映画もパート1しか見てない)
(一応、SSS関連の話もせねば…)
〉〉中央アジア史をやると、絶対ヘレニズム時代のギリシア文化の影響というのが出てきます。
〉〉それで現在のアフガニスタンだのパキスタンだのといった国境はまったくなくて、
〉〉「そのあたり」一帯ギリシア彫刻みたいな像だのギリシア風の意匠の出土品
〉〉だのザクザク出てくるんです。どんな世界だったのか、想像すると気が遠くなりそうになります。
タイムトラベルできるなら、「行ってみたい過去:ベスト10」に入りそう!!
ヘレニズム時代のアレクサンドロス帝国も、
〉〉アレクサンドロスが死ぬと一気に瓦解しいくつかの国に分かれてしまう。
〉〉もう固定的国境線など存在しません。
「さまよえる国境線…」。 なんかロプノール湖みたいで、ちょっとロマンチック。
ただ、前回の話に出たアルザス住民の歴史など知ると、ロマンチックだの多言語が羨ましいだのは、
そういう場所で暮らす人の苦しみを無視した安易な発言、ということになってしまいますね。
あっちから疑われ、こっちからは嫌われ。ナチスにつくかどうかを命がけで選ばなければならなかった人々の立場は想像を絶します。
スイスもそうです。相当に厳しい選択を迫られた経験の上に成り立つ中立は、スジガネ入りでっせ〜という本を読んだことがあります。
で、日本人はどうだろう、と振り返ってみたら、
山崎豊子『二つの祖国』を思い出しました。ご覧になった方はおられるかしら。
人種の混合は、国家とは関係ないところで進むのに、国家という線引きがあることで、
「自分はナニジンだ」というアイデンティティを後から付加される、という感じでした。
〉〉異教徒や異民族同士は必ずしも「仲良く」して
〉〉きたというわけではないようです。つまり宗教や民族が違う、ということは「赤の他
〉〉人」ということなんです。お互い深く付き合わない、干渉しない。ケンカというもの
〉〉はある程度対等なもの同士だからこそ成立するのであって、異教徒というものは対等
〉〉にはならないからケンカもしない。だからこそ揉め事を起こして大事にならないよう、
〉〉隣人同士だからこそ適度な距離を置き、「住み分け」しながら共存してきたそうです。
鋭い分析! 「平和共存」の現実的なあり方と言うのは、適度に「不」干渉でいる、という知恵が必要ということか。
〉〉そういった異質なものに対して排除する姿勢を取ってきたのがヨーロッパと日本
〉〉だと思います。ヨーロッパではキリスト教が圧倒的な優位を持っており、日本では
〉〉「単一民族幻想」がありますから。
キリスト教と、日本人の単一民族幻想を同質のものとして考える…
なるほど!! 初めて両者を結び付けて考える視点、考えたことなかった!!
杏樹さんが初めてです!!!
〉〉ハプスブルクも内情は大変でした。19世紀後半になると各民族が独立を主張し
〉〉始め、それを認めると収拾がつかなくなるので弾圧されたり。フランツ・ヨーゼフ
〉〉の皇太子ルドルフが皇帝になっていたらもっと違っていたかもしれません。
〉〉「ドナウ連邦」という構想があったという説もありますし、
これはあり得るかも、と思ってます。今年のEU拡大で、格差「解消」の努力と、
米国資本の自由競争による格差「拡大」の、どちらが優勢になるか。
私はあまり楽観してませんが…。
そうなった場合の仮説ですが、EU内部で、旧東欧圏の自主防衛のための協力策として、
ドナウ連合のような形はあり得ると思っています。
この場合、ウクライナのように欧州寄りの意識を持っている旧ソ連共和国が絡む可能性もあります。
カスピ海油田の石油が、コーカサス3国からウクライナを経由して、
東欧に行くそうなので、今後の結びつきは深まるはず、と思ったからです。
…なーんて言う本を、英語ですらすら読めるようになりたいんです〜〜〜
ako、SSSの究極目標・・・ 一体いつになるんだろう・・・
10万語に達するのに4ヶ月もかかってるので・・・
それでは今夜は、引継ぎの特別編で長くなってしまいましたが、これにて・・・
杏樹さん、適度に短くしてね。。。って無責任な。。。
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211. Re: 引き継ぎ業務完了・・・のあとに広げてどうする
お名前: 杏樹
投稿日: 2004/6/2(02:10)
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akoさん、こんにちは。
〉マザーグースについて、
〉〉〉〉「タドキストの広場」の「タドキストな日々」も開いてみてください。
〉拝見しました。テープ本以外は、全く未読です。全部メモしましたので、順次、読んでいこうと思います。やりだすと深そうで、日常生活に帰って来れなくなりそうです・・・恐い・・・
どれも分厚い本ではありませんから、読むのには手間はかからないと思います。
〉〉世界史的には「マザーグースの誕生」などおもしろいですよ〜。ヨーロッパの古い習俗などと関連付けていて。
〉まさに、カンドコロって感じ〜 読まなきゃ〜
ふっふっふ。ぜひどうぞ。
〉〉〉フン族のこっちに来たのが、中国を脅かした匈奴だそうですね。
〉〉逆ですよー。まず匈奴が北アジアに遊牧帝国を作って漢を圧迫しました。(中略)・・逃げていった一部の匈奴がおそらくヨーロッパで「フン族」という名前で恐れられたアジアの遊牧民と同一だろうといわれているのです。
〉おお・・・ 高校世界史授業以来の感動・・・
〉こんなに、あのへんのややこし状況をご存知の方とSSSで出会えるとは・・・
〉正確に書いていただいてありがとうございました。
専門に近いし、得意分野なもので…。中央アジアのことなら何でも聞いてー(…と、大きく出る)
〉〉〉ところで、ハンガリー語は、
〉〉姓名も住所も日本語と同じです。文法は、・・・・ヨーロッパ語とは明らかに違います。むしろ「助詞」をつかうのが感覚的にとっても近く感じます。「〜を」とか「〜に」とか「〜へ」とか「〜から」とか。
〉へぇ、へぇ、へぇ、へぇ! 100へぇ!!
〉〉でも日本語の助詞よりもっと意味が細かく分かれているので覚えるのが大変です。おまけに前にくっつく単語の発音によって変化します。母音調和もあります。古代日本語にはあったそうです。トルコ語には今でもあります。ついでに、所有格は名詞の後ろにくっつきますが、これはトルコ語と同じです。
〉えぇ〜〜?!? 母音調和って、韓国語にもあるって聞きましたよぉぉ(NHKTV語学番組レベルのニワカ知識)
〉母音調和って、フランス語のリエゾンとは違うんですか?(あ、また長くなるような話・・・)
〉やっぱり仲間なんだ・・・ 日韓トルコ、ハンガリーって。
〉サッカー強いし・・・(関係ないか)
リエゾンは音がくっつくことですが、母音調和は変化するんです。
母音がまず「後母音…a,o,u」と「前母音i,e,u(ウムラウトつき)、o(ウムラウトつき)」に分かれます。そして同じ語の中には同じカテゴリーの母音同士だけが存在するんです。
たとえば、ハンガリー語には単数・複数の区別があります。
そして複数形には「k」がつきますが、ここで母音調和が登場します。
母音で終わる単語には「k」
子音で終わる単語で後母音のものには「ok」
子音で終わる単語で前母音のものには「ek」
がつきます。
「辞書」は「szotar」(ソータール:本当はoにもaにも長母音記号がつく)で、母音がo,aの後母音なので
複数形は「szotarak」(ソーターラク)
「水」は「viz」(ヴィーズ:iには長母音記号がつきます)で、母音がiの前母音なので
複数形は「vizek」(ヴィゼク)
となります。
その他、先に述べたように助詞が単語にくっつきますので、その時も母音調和になります。
dobozban(ドボズバン)
=doboz(箱)+ban(の中)
teremben(テレムベン)
=terem(部屋)+ben(の中)
また、所有格も名詞の後ろにくっつきます。トーゼン母音調和します。
〉〉また、英語以外のヨーロッパ語と同じように、動詞が人称によって変化するので覚えるのが大変。主語がなくても動詞だけでわかるので、主語を省略します。
〉おぉー、不思議発見!
〉日本語や韓国語みたいな「てにをは」があるのに、動詞だけラテン系・・・?
〉つまり動詞でわかるから主語を言わないのって、イタリア語とかスペイン語ですよね。ハンガリーって、いったいナニモノ・・・
でしょー?不思議な言葉です。単数・複数の区別はあるし、冠詞もあるんですよ。
〉〉動詞を見ただけで人称がわかるようにならないと本が読めない…。しかも「定活用」「不定活用」と二種類の活用がある!むずかしい〜〜〜。
〉そういう言語こそ、SSS式多読向きかもしれないですね〜。
〉文法から勉強するのは、非常に無理がありそうな印象を受けましたが、実際に勉強されてみてどうですか。
わけがわからなくなってきます。覚えることがありすぎて。
多読で覚えられたらいいんですけどねー。頭で覚えるのは非常に無理があるので、たくさん触れて覚えるほうがいいんですけど…素材が…。
〉〉ハンガリー人は自分たちの先祖は東方の騎馬の民だと思ってはいるようですが、実際にハンガリーへ行って現地の人の顔を見ると、とても彫りが深くてギリシア彫刻みたいでした。…ますます謎。
〉ハンガリー、行かれたのですねーー! いいなーー!
〉私は以前、旧東ドイツまでは行ったんですが、他の東欧はまだ未踏。いいな、いいな。
〉祖先が東洋系だとしても、あの位置から考えれば、これまでの数百年か千年で、十分、白人のヨーロッパ人との混血が進んでいるのでしょうねぇ。でもどっちかっていうと、西欧系ではなく、東欧の南部かトルコ方面の人種との混血なのかな。
東欧っぽくなくて、ギリシア系と混ざったかなーと思いました。
〉フン族といい、
〉〉モンゴルといい、遊牧民は世界を覆う…ですね。匈奴だけではなくたくさんの遊牧民族がヨーロッパに流れ込んでいます。
〉まさしく、大陸に国境なしですね。…とさり気なく、入門広場時代の残務を引き継ぎ…
おお、ついに残務レスが。
〉西欧による分割の負の遺産は相当に大きいとは思います。
〉でも、じゃあどうしてそんなにイスラムは西欧にやられちゃったのか、という研究をしている人もいて、
〉それはイスラム側にもスキがあったから、ということなのですが、
〉実際、イスラム王朝はたくさん分立してましたよね。
〉あれは西欧勢から見れば、イスラムは一枚岩ではないから、十分に分断できると、見られてしまったというものです。
〉「分割して統治せよ」というローマ帝国からの伝統はずっと生き続けているのか〜、と思ったものです。
ヨーロッパでは近代になって機械文明が発達したからじゃないでしょうか?
船を作って、機械を作って、武器を作って、世界を力で征服したってことではないかと。現地事情を無視して西欧同士で勝手に領土争いをして国境線を作ってしまって。
ハプスブルク家のオーストリアがいくら伝統ある文化国家だといっても、武力で押してくる新興国プロイセンには勝てません。やっぱり軍事力でしょう。
〉〉〉ヨーロッパはあの狭いところでいくつも国がありますから、領土問題でもめ
〉〉〉るんですね。ローマ帝国時代は「国境紛争」はなかったはずです。
〉〉〉戦争して、勝って支配して。ガリアもブリテンも領土にして。
〉国境をめぐって戦う、と言うより、「敵の部族」との戦い、ですね。
〉動機は何だろう。部族の誇りだけってことはないと思うのですが。
〉なんか『指輪』を思い出しますが。(ako、本は未読。映画もパート1しか見てない)
〉(一応、SSS関連の話もせねば…)
指輪はファンタジーですので、悪者は完全に「悪」の力を持ってますから…。でも西洋人の考え方がそうなのかもしれません。敵は「悪」だと断じてしまう。
〉〉〉中央アジア史をやると、絶対ヘレニズム時代のギリシア文化の影響というのが出てきます。
〉〉〉それで現在のアフガニスタンだのパキスタンだのといった国境はまったくなくて、
〉〉〉「そのあたり」一帯ギリシア彫刻みたいな像だのギリシア風の意匠の出土品
〉〉〉だのザクザク出てくるんです。どんな世界だったのか、想像すると気が遠くなりそうになります。
〉タイムトラベルできるなら、「行ってみたい過去:ベスト10」に入りそう!!
でしょー?おもしろそうでしょー?
〉ヘレニズム時代のアレクサンドロス帝国も、
〉〉〉アレクサンドロスが死ぬと一気に瓦解しいくつかの国に分かれてしまう。
〉〉〉もう固定的国境線など存在しません。
〉「さまよえる国境線…」。 なんかロプノール湖みたいで、ちょっとロマンチック。
〉ただ、前回の話に出たアルザス住民の歴史など知ると、ロマンチックだの多言語が羨ましいだのは、
〉そういう場所で暮らす人の苦しみを無視した安易な発言、ということになってしまいますね。
そのあたりでは「国境線」自体が存在せず、支配者がどんどん変わっていくんです。ギリシア系の王朝が滅んだらササン朝ペルシアが起こってそのあたり一帯を支配し、イスラム帝国がササン朝を滅ぼしたら、今度は西アジア一帯が全部イスラム帝国領、というふうに。イスラム帝国が衰えたら新しい王朝が起こって独立し、また違う王朝ができたら交代し…。という繰り返し。
二つの国にはさまれたアルザス地方とはまったく違います。
〉あっちから疑われ、こっちからは嫌われ。ナチスにつくかどうかを命がけで選ばなければならなかった人々の立場は想像を絶します。
〉スイスもそうです。相当に厳しい選択を迫られた経験の上に成り立つ中立は、スジガネ入りでっせ〜という本を読んだことがあります。
〉で、日本人はどうだろう、と振り返ってみたら、
〉山崎豊子『二つの祖国』を思い出しました。ご覧になった方はおられるかしら。
〉人種の混合は、国家とは関係ないところで進むのに、国家という線引きがあることで、
〉「自分はナニジンだ」というアイデンティティを後から付加される、という感じでした。
東チモール問題など見ますとね…これ以上話を広げるのは止めよう。
〉〉〉異教徒や異民族同士は必ずしも「仲良く」して
〉〉〉きたというわけではないようです。つまり宗教や民族が違う、ということは「赤の他
〉〉〉人」ということなんです。お互い深く付き合わない、干渉しない。ケンカというもの
〉〉〉はある程度対等なもの同士だからこそ成立するのであって、異教徒というものは対等
〉〉〉にはならないからケンカもしない。だからこそ揉め事を起こして大事にならないよう、
〉〉〉隣人同士だからこそ適度な距離を置き、「住み分け」しながら共存してきたそうです。
〉鋭い分析! 「平和共存」の現実的なあり方と言うのは、適度に「不」干渉でいる、という知恵が必要ということか。
異民族や宗教が異なるもの同士がそうそう仲良くはできませんので。だいたい日本人ほど自己主張をしない民族は珍しく、外国ではたいてい自分の意見をはっきり言いますし、妥協をしません。
〉〉〉そういった異質なものに対して排除する姿勢を取ってきたのがヨーロッパと日本
〉〉〉だと思います。ヨーロッパではキリスト教が圧倒的な優位を持っており、日本では
〉〉〉「単一民族幻想」がありますから。
〉キリスト教と、日本人の単一民族幻想を同質のものとして考える…
〉なるほど!! 初めて両者を結び付けて考える視点、考えたことなかった!!
〉杏樹さんが初めてです!!!
少々強引だったかもしれませんが、多民族雑居のアジアの「帝国」と比べるとね…。
〉〉〉ハプスブルクも内情は大変でした。19世紀後半になると各民族が独立を主張し
〉〉〉始め、それを認めると収拾がつかなくなるので弾圧されたり。フランツ・ヨーゼフ
〉〉〉の皇太子ルドルフが皇帝になっていたらもっと違っていたかもしれません。
〉〉〉「ドナウ連邦」という構想があったという説もありますし、
〉これはあり得るかも、と思ってます。今年のEU拡大で、格差「解消」の努力と、
〉米国資本の自由競争による格差「拡大」の、どちらが優勢になるか。
〉私はあまり楽観してませんが…。
補足しますと、
EC→EUの元になった「汎ヨーロッパ」という思想を打ち出したのは、旧ハプスブルク帝国時代の貴族、クーデンホーフ・カレルギー伯爵です。カレルギー伯爵は母親が青山光子という日本人で、多民族国家であるハプスブルク帝国に生きていたからこそそういう思想を持つようになったのでしょう。
〉そうなった場合の仮説ですが、EU内部で、旧東欧圏の自主防衛のための協力策として、
〉ドナウ連合のような形はあり得ると思っています。
〉この場合、ウクライナのように欧州寄りの意識を持っている旧ソ連共和国が絡む可能性もあります。
〉カスピ海油田の石油が、コーカサス3国からウクライナを経由して、
〉東欧に行くそうなので、今後の結びつきは深まるはず、と思ったからです。
東欧までいってますから、そのうちロシアにまで到達する可能性もなくはないかもしれません。そのためにはまさしく「格差解消」の努力が必要でしょう。
〉…なーんて言う本を、英語ですらすら読めるようになりたいんです〜〜〜
〉ako、SSSの究極目標・・・ 一体いつになるんだろう・・・
〉10万語に達するのに4ヶ月もかかってるので・・・
専門書の方がかえって読みやすい場合もあるようですよ。自分の専門なら予備知識がありますし、しかも文学と違って文章が論理的で意味がつかみやすい。…こともあるそうです。よくわかりませんが。でも「TIME」を読む人も出てますし、そのあたりで世界情勢が読めるようになったらまずおもしろいだろうと思います。
〉それでは今夜は、引継ぎの特別編で長くなってしまいましたが、これにて・・・
〉杏樹さん、適度に短くしてね。。。って無責任な。。。
かえって広げてしまったような気がします。
ますます世界史クラブの広場占領計画が進んでしまう…。
「侵略するつもりはなかった」って言い訳しなきゃ。