[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/12/25(15:40)]
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お名前: KYO
投稿日: 2004/2/7(01:20)
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杏樹さん、わざわざ取り上げてくださってありがとうございます!
〉私は英語ではなくて中国語ですが、長年労力と時間とお金をずいぶんかけて一生懸命勉強してきました。そうやってがんばってこられたのは、中国が好きだからです。しかしそれを思うと、英語に同じような労力をかける気力はないな、とも思っていました。だから私は英語ができるようになるのは無理だと思いました。
この気持ち、すごくわかります。あの相関表は、英語をやりたい人の気持ちを削ぐ感じが
して最近はあんまり言わなかったんです。特にこれから始めようという人の場合、
英語をいっぱいinputしましょうと言っても、そのための具体的な方策が示してあげられなかったからです。
でも今はSSSの多読があるので、安心してこれだけ時間がかかりますよって言えます。
〉外国語を勉強してきた人はおそらくそんなふうに「がんばってきた」「努力してきた」という思いがあるのではないでしょうか。だからこそ「外国語を身につけるのは大変」だという「定説」が流布してきたのです。がんばって身につけてきた人にとっては、それこそ楽に習得するなんてありえない!ことだったわけです。
〉中国語検定と英語検定のレベルは全く対応しません。中検では1級が全てに置いてネイティブなみを求められ、2級はネイティブほどではないが高い能力を持つことになっています。それに対して学習歴約1年ほどで初級を終えた人が4級です。2〜3年で中級程度の能力を持てば3級。となると、2級と3級のレベルには相当の落差があります。そのため準2級が設けられましたが、それでも2級と3級の差はもう2〜3段階あっても良さそうなぐらい開きがあります。でも最初それがわかってなかったので、なかなか受からなくて落ち込みました。
なるほど、こういう情報ってやってきた人でなければわからない貴重なものですね。
〉それであれこれいろいろ勉強をやってみるわけです。そのころは本当に上達の感触が得られなくて、何度も初級に戻ってやり直しました。そのたびに新しい発見があり、知らないことが出てきて、なんでこんなに身についてないんだろうとますます落ち込みました。一生懸命勉強しているのに、ザルのようにすぐ抜けていくし、なんでこんなにやってもやってもきりがないんだろうと思いました。
〉その中である本に書いてあったことですが、語学の勉強はある時期フラット状態になることがあるそうです。やってもやってもやっても進歩が感じられない。それでもがんばって続けていればいつかブレイクスルーが訪れる、と。
これもすごくよくわかります。プラトー(フラットな状態)とブレイクスルーですよね。
私の場合は、結構はっきりポンって感じなので、ブレイクスルーを2回ほどやるとあとは病みつきかな。
〉多読法が回り道とか、即効性がないのではないか、効率が悪いのではないか、と思う人は多いかもしれません。
〉しかし外国語の学習に「効率」があるとすれば、それはドーピングで点を取ることだけです。本当の語学力を身につけようと思ったら、コツコツ地道な努力を積み重ねるしかないんです。しかも通常の教材で通常の学習方法でやっていくとしても、そう簡単に身にはつきません。やってもやっても頭からこぼれていくし、空気に向かって挑んでるみたいに手ごたえがないし。
〉それならがんばって苦労して勉強するより、多読をした方が楽しくていいじゃないですか。
自分の場合、勉強モードに入らないでたくさんinputしたことが結構大事だったと今になって思ってます。
体験談では、お勉強モードでやったことばかり書いて、楽しくinputした部分は
さらりとしか書いていないので人に誤解を与えたかなとちょっと後悔しています。
〉最近中国で販売されているGRを読む機会がありました。OBW1〜3、CER2などです。中国のGRは中英対訳です。それで、このレベルだと英語でもスムーズに読めます。そして中国語を読んでみると、やはりスムーズに読めます。しかし、簡単すぎてバカバカしい、というほどではなく、長年がんばってきた中国語とこの間始めた英語がこんなに落差がなくていいのか?と思うほどでした。確かに、これはネイティブの中国人が読むもので、中国語の部分は語彙や文法などに制限は加えてないことが考えられます。しかし同じぐらいの読みやすさに感じてしまったのは少々複雑です。なんか、英語力がどんどん中国語に近づいてくるような気がします。
これは確かに複雑ですよね。中国語のGRもたくさん手に入るといいのに。
〉こうなったら中国語もじゃんじゃん多読したいのですが、素材がなさすぎて。近いうちに何とか上海書城に行きたい!…と思っていたら…鳥インフルエンザ!?行けるのか、やめたほうがいいのか…。
今は難しいかもしれませんが、杏樹さんならそのうちきっとたくさん買いこんで
中国語でもどんどん多読をしていかれることでしょうね!
中国語と英語の両方がいっぺんに多読できてしまうなんてウラヤマシーイ。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/2/8(01:32)
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KYOさん、こんにちは。
〉〉私は英語ではなくて中国語ですが、長年労力と時間とお金をずいぶんかけて一生懸命勉強してきました。そうやってがんばってこられたのは、中国が好きだからです。しかしそれを思うと、英語に同じような労力をかける気力はないな、とも思っていました。だから私は英語ができるようになるのは無理だと思いました。
〉この気持ち、すごくわかります。あの相関表は、英語をやりたい人の気持ちを削ぐ感じが
〉して最近はあんまり言わなかったんです。特にこれから始めようという人の場合、
〉英語をいっぱいinputしましょうと言っても、そのための具体的な方策が示してあげられなかったからです。
〉でも今はSSSの多読があるので、安心してこれだけ時間がかかりますよって言えます。
やはり大量inputは大切なんですね。
〉〉その中である本に書いてあったことですが、語学の勉強はある時期フラット状態になることがあるそうです。やってもやってもやっても進歩が感じられない。それでもがんばって続けていればいつかブレイクスルーが訪れる、と。
〉これもすごくよくわかります。プラトー(フラットな状態)とブレイクスルーですよね。
〉私の場合は、結構はっきりポンって感じなので、ブレイクスルーを2回ほどやるとあとは病みつきかな。
そういえば「プラトー」って書いてあったような気も…。あまり考えないで書いてしまいました。ブレイクスルーを1回やったらあとは少々さぼっていても初級レベルには落ちないような気がします。2回あったらもっと確実に身についているんでしょうね。私ももう一回あったらいいなーと思いつつ、だらだらここまできましたので、あとは多読に望みをかけます。
〉自分の場合、勉強モードに入らないでたくさんinputしたことが結構大事だったと今になって思ってます。
〉体験談では、お勉強モードでやったことばかり書いて、楽しくinputした部分は
〉さらりとしか書いていないので人に誤解を与えたかなとちょっと後悔しています。
どんなことをしたのか、またいつか聞かせてください。
今までは多読法は従来の勉強方に比べて「回り道」「でもゆっくり確実」みたいなイメージがありました。私もそう思い込んでいました。
でもKYOさんの投稿で改めて考え直してみました。
多読が回り道だなんて、単なる思い込みだったのでは?
従来型の勉強法の方が効率がいいと思うのは、学校英語、試験用の英語などに毒されてきただけでは?
従来型でも語学の勉強には地道な努力が必要なものです。
例えば…
私が以前使った教材で「ネイティブが話す中国語」というCDセットのものがあります。短文がたくさん載っていて、「使える表現」が身につきます。
これをやるのに、まずその短文を順番に覚えていきます。CDで聞き、声に出して繰り返します。
一通り覚えたら、その文を紙に書きます。
そしてそれを見て意味がわかるものはそのままにして、わからなかったものにチェックを入れます。そしてチェックを入れたものをまた覚えなおします。
そして今度はチェックを入れたものがどれだけ覚えられたかもう一度チェックします。そして覚えられなかったものにもう一度チェック。そうしたら、全文を最初からおさらいするより覚えられなかったものだけピックアップできます。そしてチェックの多いものが残っていきます。それが全部覚えられたら終わり。その後はCDを聞いて記憶の定着に励む。
これだけでもかなり時間と労力を使います。
それに同じ努力を誰もができるかどうか?
私は我ながら中国語が好きなんだなあと思います。英語で同じことはできません。そうすると、この時間と労力を使って本を読めばどうでしょう。
教材に載っている短文だけでなく、いっぱい色々な表現に出会えるでしょう。文章の理解力も上がるでしょう。
そして、教材を使ってがんばって覚えても、使わないと忘れていくのです!
上で覚えたことは、何かで出てくれば思い出すかもしれませんが、今言いなさいと言ったらとっさに出てきません。
それにひきかえ多読でしみついた言葉は忘れません。
語学の勉強には大量のinputが大切なのは確かです。
それならば、多読は大量inputが楽しく確実に出来るということで、他の勉強方よりもずっとずっと効果的ではありませんか。
何よりも多読は楽しく出来ます。それが大量inputが可能な大きな理由です。
SSSも、今までの思い込みを捨てて、「多読は効率が良い」というふうに発想転換していったらいいのではないでしょうか。
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お名前: KYO
投稿日: 2004/2/8(10:03)
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杏樹さん、どうもで〜す。
〉そうやってがんばってこられたのは、中国が好きだからです。しかしそれを思うと、英語に同じような労力をかける気力はないな、とも思っていました。だから私は英語ができるようになるのは無理だと思いました。
私の周りにいる英語がうまい友人たちが、他の言語を始めると杏樹さんと同じことを言ってました。
○○語も時間と労力をかければうまくなるのはわかっているけれど、
英語でやったことをまたやる気にまではなれない、
○○語の場合はかけた時間と労力に見合った形で、たとえば片言で日常会話が楽しめればOKなのよって。
一つの言語をちゃんとやると、どれくらいやればどれぐらいできるようになると
見極めがつくので、「こんなにやったのにぜんぜんうまくならない」
と思わなくなるのでいいですよね。
自分の大量inputはあんまり大したことやってなくて、
映画やドラマを見たり雑誌や本を読んだり、ごく普通のことです。
気をつけたのは日本語でやってるのと同じようにしようってことです。
英語のお勉強じゃなくて、同じことを日本語でもやっている、
こういった活動の媒介言語がたまたま英語なだけ。
わからないところがあっても気にしないし、
楽しめたり必要なことがわかればOKと思ってました。
〉今までは多読法は従来の勉強方に比べて「回り道」「でもゆっくり確実」みたいなイメージがありました。私もそう思い込んでいました。
〉でもKYOさんの投稿で改めて考え直してみました。
〉多読が回り道だなんて、単なる思い込みだったのでは?
〉従来型の勉強法の方が効率がいいと思うのは、学校英語、試験用の英語などに毒されてきただけでは?
語学でお勉強って絶対効率が悪いと私は思うんです。
言葉って、数学とか理科、社会みたいなお勉強と違う身に付き方をするのではないかな。
意識化されたお勉強は、人間が本来持っている言葉を習い覚える力を発揮させない逆の効果があるような気がします。
お勉強で覚えたことって試験が終わると大半が忘れるでしょう。
〉これをやるのに、まずその短文を順番に覚えていきます。CDで聞き、声に出して繰り返します。
〉一通り覚えたら、その文を紙に書きます。
〉そしてそれを見て意味がわかるものはそのままにして、わからなかったものにチェックを入れます。そしてチェックを入れたものをまた覚えなおします。
〉そして今度はチェックを入れたものがどれだけ覚えられたかもう一度チェックします。そして覚えられなかったものにもう一度チェック。そうしたら、全文を最初からおさらいするより覚えられなかったものだけピックアップできます。そしてチェックの多いものが残っていきます。それが全部覚えられたら終わり。その後はCDを聞いて記憶の定着に励む。
うう、すごーい。実は私こういうやり方は全然できないんです。
これって辛くないですか? 大変ですよね。
私の場合はお勉強モードですら、こんなふうにはやってないなあと思ってしまいました。
同じような教材だと、たぶん私は音源といっしょに何回も言う練習(50回ぐらいかな)はすると思います。
繰り返し言うのは元の音源がそれなりよくできていれば結構楽しいんですよね。感情込めて言ったりして。
でも紙には書かない。覚えたかのチェックは全然しない。やったらやりっぱなしです。
忘れたら? それはそれでいいんじゃない、っていうか覚えるためにやってないんです、
身体に英語を流す(?)ことが大事だと思ってたような気がします。それで必要なものはたぶん残っていくだろうって。
私の場合、お勉強モードですら、ある種いい加減なんですよねえ。
一生懸命やった2年ほど、考えてみれば、辞書もあんまり引いてないし
(英和辞典を引いて日本語を読む時間があれば、英語に接したほうがいいと無意識に思ってたような)
通信教育の講座とかずいぶんやってるんですけど、どんなふうにやってたのかなあ、
もう1回ふり返ってみたほうがいいかもしれないと思いました。
〉そうすると、この時間と労力を使って本を読めばどうでしょう。
〉教材に載っている短文だけでなく、いっぱい色々な表現に出会えるでしょう。文章の理解力も上がるでしょう。
すご〜く賛成です。実は夫も英語をここ2、3年ほどやっていて、夫の場合、
単語とか表現とか一生懸命紙に書いてるんですよ、それでね「覚えられない」とか嘆いてるから。
内心「覚えないほうがいいのになあ。覚えようとするから忘れるんだけどな。
それに書くと時間がかかっちゃうでしょ。そのぶん、英語を聞くか読むかしたらいいのに」と思ってます。
家庭内平和のため、もう言いませんが、言うと「語学の才能がある人は違うね。
ボクは繰り返さないとダメなんだ」とか嫌味を言われてもろ険悪なムードになったのでもう言いません。
夫も多読用の本をちょっとずつ読んでいるようなのですが、
手帳をあげて「語数を記録すると励みになるよ〜」とか言っても
「そういうのはいい」って、もう素直じゃないんだから。
あ、すいません。全然話がずれたー。
〉語学の勉強には大量のinputが大切なのは確かです。
〉それならば、多読は大量inputが楽しく確実に出来るということで、他の勉強方よりもずっとずっと効果的ではありませんか。
〉何よりも多読は楽しく出来ます。それが大量inputが可能な大きな理由です。
〉SSSも、今までの思い込みを捨てて、「多読は効率が良い」というふうに発想転換していったらいいのではないでしょうか。
「長期間に渡って恒常的に楽しく多量の言葉をinputできる」方法という点で
SSSの多読は、どのレベルの学習者でも利用できるすばらしいやり方だと思います。
英語教師としては、多量のinputが必要だけれど、どの人にも自信をもって
勧められる方法って私の場合なかったんです。inputの必要は説いても、
具体的な方法としては「inputは自分にあった方法を探しましょう」とか逃げていました。
これだとね、大てい続けられない方法しか選べないんですよね。しかも挫折するとそれがキズになって、再度やるときの障害になる。
英語がうまくなりたい人たちを助けたいと思っても無力感が大きくて
モチベーションの高い、時間も気力もある例外的な人しか英語って
うまくならないのかなって、英語教えるのって何か空しいなって感じもしてたんです。
でもSSS多読のおかげで、ぱあっーと道が開けたような感じです。
ある言語を習得するには(とくに日本語と英語のような共通点の少ない言語)
その言語に接する時間がものすご〜く必要なことを多くの人に気づいて欲しいなと思います。
その認識がないとちょっとやってみて「こんなにやったのに、自分には向いていない」と思ってしまうでしょう。
あるいは、ちょっと対策すれば英語はうまくなるみたいな教材が売れたり、
つい手を出したりする人がたくさんいたり、ということになってしまいます。
時間がかかることが共通の認識になれば、その言語に楽しく長期間接することができる方法こそが
一番効率がいいんだとわかるはずだと思います。
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KYOさん こんにちは
まこっぺです
ほんとぜ〜んぜん関係ないのですが、ちょっと思ったことを
〉すご〜く賛成です。実は夫も英語をここ2、3年ほどやっていて、夫の場合、
〉単語とか表現とか一生懸命紙に書いてるんですよ、それでね「覚えられない」とか嘆いてるから。
〉内心「覚えないほうがいいのになあ。覚えようとするから忘れるんだけどな。
〉それに書くと時間がかかっちゃうでしょ。そのぶん、英語を聞くか読むかしたらいいのに」と思ってます。
〉家庭内平和のため、もう言いませんが、言うと「語学の才能がある人は違うね。
〉ボクは繰り返さないとダメなんだ」とか嫌味を言われてもろ険悪なムードになったのでもう言いません。
ははははは〜(ごめんなさい 思わず笑っちゃいました ^^;)
私と奥様も同じような会話すんごくしています。
何かを夫婦みたいな親しい人から言われると、たとえそれが正しい意見だと思っても何か反論しちゃうんですよね。(って、私がそう思うから、男の人全般がそう思うのかな?)
そこで、私の例をとってちょっとした提案なのですが、
例えば、KYOさんの話と同じく、私の場合もうちの奥さんから「書くと時間がかかっちゃうでしょ。そのぶん、英語を聞くか読むかしたらいいのに」と言われると反発しちゃうのですが、まったく同じ内容を例えば友達からとか、例えばラジオから、例えばテレビから、例えば本から得るとなぜか納得できるんですよ。
うちの奥さんからも何度「前に私が言ったときにはそんなのだめだって言っていたくせにぃ〜 ぷんぷん」と言われたことか・・・(^^;
なので、SSSの本をこっそり旦那さんの目のつくところに置いておくとか、「わぁ〜これって役にたつわ〜」とか独り言しながら読んでみたらどうでしょう?
でも、決して「これ参考になるから読んでみれば?」って言ってはだめですよ。そうすると「奥さんから勧められた本で」ってまた反論しちゃいますから(笑)
ということで、ほんとにぜんぜん多読とは関係ないところで反応してしまってすいませんでした。
うちの場合と同じですごくおもしろかったので、ついつい出てきちゃいました(^^;