[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/12/25(15:29)]
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お名前: 湘南のおねえさん
投稿日: 2004/7/13(18:40)
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FEVER 1793 という本を紹介します。
著者は Laurie Halse Anderson
feverというのは、黄熱病のことで、1793年にアメリカフィラデルフィアで大流行したときの話です。でもノンフィクションではありません。15歳の女の子の日記の形で語られています。主人公のマティーはお母さんと父方の祖父との3人暮らし。おかあさんはコーヒーショップを経営しています。家のことから店のことまで完璧にこなすおかあさんは、なにかというと 私があんたぐらいの時には、、、とお説教です。ちょっとうんざりしているマティーですが、今年の夏の暑さにはそれ以上にうんざりしていました。港に近い通りで黄熱病が発生したらしい、といううわさが流れたと思ったら、店の手伝いにきていた女の子が熱病であっという間に死んでしまいます。このときから、マティーの生活はがらりと変わってしまいます。
熱病は、下層階級の人間しか感染しないと信じちゃっている上流階級のおばさんとか、あやしい信じられない治療をする医者とか出てきますが、彼らのこと決して笑えないんですよね。そんな中で日々たくましくなっていく主人公は圧巻です。
英語は易しいです。構文が単純なので前戻りする気を起こさせずするするとよめました。でも、ときどき、なんじゃこれ?と思う単語が出てきました。
暑さの中、つぎつぎに人が熱病にかかって、その症状はひどいもので、棺おけは足りなくなり、埋葬する場所もなくなっていき、人々はひたすら初霜の降りる日をまっている、、、というシーンをこの猛暑の中読んでいたら、何だか現実と本の中がごっちゃになった気がしました。今年の記録的猛暑とともに、忘れられない1冊になりそうです。悪趣味と言われても、ぜひ暑さの中で読まれることをおすすめします。
児童文学のかたちですが、こういう力強い作品が児童文学として生まれてくる層の厚さがちょっとうらやましいです。
日本の力のある作家はみんな漫画家になっちゃうのかな。
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お名前: こんちゃお
投稿日: 2004/7/20(18:29)
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こんちくは、こんちゃおと申します。
今日は、東京は39度っすよ。
暑すぎ。
風が吹いても、熱風なので全然涼しくないんです。
息苦しい〜って感じ。
"湘南のおねえさん"さんは[url:kb:12916]で書きました:
〉FEVER 1793 という本を紹介します。
〉著者は Laurie Halse Anderson
すっごく、興味が湧きました。
絶対に読む!
〉暑さの中、つぎつぎに人が熱病にかかって、その症状はひどいもので、棺おけは足りなくなり、埋葬する場所もなくなっていき、人々はひたすら初霜の降りる日をまっている、、、というシーンをこの猛暑の中読んでいたら、何だか現実と本の中がごっちゃになった気がしました。今年の記録的猛暑とともに、忘れられない1冊になりそうです。悪趣味と言われても、ぜひ暑さの中で読まれることをおすすめします。
ちょっと、おっかない体験ですね。
でも、私も体験してみたい。
のめりこんで読みたいです。
〉児童文学のかたちですが、こういう力強い作品が児童文学として生まれてくる層の厚さがちょっとうらやましいです。
〉日本の力のある作家はみんな漫画家になっちゃうのかな。
あー。
そういうことだったのか。
私、日本の児童文学を読んだ記憶があまりないんです。
お気に入りといえば、
C.S.ルイス、フィリパ・ピアス、ローラ・インガルス、
モンゴメリ、ミヒャエル・エンデ、、、。
自分が外国や外国文化・生活に心惹かれるからかと思っていたけれど、
それだけじゃなかったのかもしれませんね。
また、おすすめ本があったら紹介してくださいね!
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こんちゃおさん、こんにちは。
湘南も熱いです。午後から海風が入ってくるので都心よりはましだと思いますが、この二日は本を読んでも文字が頭に入ってきませんでした。
私の書評で興味を持っていただきとてもうれしいです。私も児童書をさほどたくさん読んでいるわけではないのですが、高校生になる息子を授かって以来、息子に読み聞かせたり一緒に読んだりして児童書に接してきました。私が子供の頃には児童書なんてジャンルはなかったように思います。ははは、、年がわかっちゃうね。
課題図書なんて、とりあえず目を通してきましたが、なんか恥ずかしくなっちゃうようね成長物語なんですね。先生方は好きなんでしょうか、あのタイプ、、、私はこういう子でした、でもこんな体験をしてこう変わりました、的なストーリー。
そのタイプと正反対のマチルダ(ダール)を読んだ時にはカルチャーショックでした。マチルダは日本の中学生に読んでもらいたい本ですが、残念ながら邦訳書の装丁がいかにもおこさまなんです。あれを読んで救われる子はたくさんいると思います。アメリカ人のカニグスバーグという人の作品もいいですよ。邦訳を読んで気に入って原書を買いましたが英語がすごく読みにくくて、1冊放りだしてあります。
さびしいことに、息子も自分で読むものは自分で選ぶようになったので、最近の作品や作家についてはあまり知らないのですが、読み聞かせボランティアをしているお母さんたちからの情報では、なかなかいいぞ、という作品も出てきているそうです。ただ、作家として食べていくのは大変で、当たればでかい漫画家を目指す人が多いのではないのかと思うわけです。
はてしない物語も原書に挑戦したいし、アリスはこれも放りだしてあります。
ぼちぼち読んでいくつもりです。
また、おたよりしますね。