[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/2(01:21)]
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お名前: 湘南のおねえさん
投稿日: 2004/5/7(20:56)
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プルマンの三部作というと、黄金の羅針盤、神秘の短剣、琥珀の望遠鏡が有名ですがこれではなく、サリーロックハートのシリーズです。
1 The ruby in the smoke
2 The shadow in the north
3 The tiger in the well の三部作です。著者は Philip Pullman
舞台は1800年代、ビクトリア時代のロンドン 主人公はサリー ロックハート。
サリーは幼い頃に母親を無くし、父親とともにインドで育ちます。この父親、サリーにこの時代の女性の受ける教育は一切施さず、代わりに自立の精神とその技術、身を守る方法を娘に教えます。
1巻ではサリーは10代。父親の死の謎に挑みます。
2巻で彼女はビジネスを立ち上げ、キャリアをスタートさせます。その仕事上、不可解な倒産をした会社を調査するうちに巨悪に立ち向かうことになります。
3巻で、なんと彼女はシングルマザーになっています。
娘と幸せに暮らしていたある日、彼女は書類を受け取りとても驚きます。身も知らぬ男と彼女は数年前に結婚したことになっていてその男から離婚請求が出されているというのです。さらにその男は、娘の親権を要求しているのです。何者かが、彼女に周到に準備した罠を仕掛けてきたのです。
3巻が特におもしろいのですが、ぜひ1,2巻から読んでください。娘の父親のこと、なぜシングルマザーかもわかりますし、ちょっとだけネタばれすると、ラスボスがすでに1巻で姿をみせています。また、1巻で出会った友人たちがサリーといっしょに成長するのも楽しみになると思います。
女性の人権が認められていない時代、法律さえ彼女の味方ではなく、徐々に外堀を埋められていく彼女とともに読者は憤り、逃避行し、戦っていくのです。
英語は、ハリーポッターと同じくらいだと思います。黄金の羅針盤を原書で読んでいるのですが、これよりはやさしいような気がします。構文は複雑ではないと感じましたが、単語が手ごわいです。ビクトリア時代の文化を表すようなもの、馬車とか家の作り、家具とか、そんなところの単語が難しいです。多くは読み飛ばしましたが、これってひょっとして、、、、と気になる単語は辞書で確認してみました。この時代、大人もおまるを使っていたのでしょうか?大人用のおまるを表すような単語もありました。
この三部作、邦訳されていないようですが、長靴下のピッピにわくわくした女の子たちの次の読み物にぴったりだと思うので、邦訳が出ればいいのになと思います。
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お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2004/5/7(22:27)
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湘南のおねえさん
はじめまして、こんばんはー。
〉プルマンの三部作というと、黄金の羅針盤、神秘の短剣、琥珀の望遠鏡が有名ですがこれではなく、サリーロックハートのシリーズです。
〉1 The ruby in the smoke
〉2 The shadow in the north
〉3 The tiger in the well の三部作です。著者は Philip Pullman
フィリップ・プルマン大好きです。
この本たちも積んであります。
外伝? の「The Tin Princess」と一緒に。
ライラがまだ読めないので、もう少ししてからこっちもと思っているの
ですが、ハリポタくらいなら読めるかも。。と思ったりしました。
また、面白い本があったら教えてくださいねー。
それでは。
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みちるさん、こんにちは。書き込みする以前からこの掲示板を覗いていろいろ参考にさせてもらっていたので、みちるさんの読書量にはいつも驚いていました。紹介の掲示板に書いたとおり、私は自己流タドキストなので無謀な読み方をしています。黄金の羅針盤は英語で読書をはじめて間もない頃に読んだので5割くらいしかわかっていません。でも本の持つ力が本物なので楽しめました。サリーのシリーズもきっとぐいぐい引き付けてくれます。ぜひお読みになって感想を聞かせてください。
それから、The tin princess の情報ありがとうございます。
タイトルから想像するに、サリーの娘のお話かしらね?
早速 カートに入れます。
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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/7(23:34)
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湘南のおねえさん、こんにちは。「初めまして」ですね?
投稿は拝見していて、どうも同世代らしいので勝手に親近感を持ってます。
〉プルマンの三部作というと、黄金の羅針盤、神秘の短剣、琥珀の望遠鏡が有名ですがこれではなく、サリーロックハートのシリーズです。
〉1 The ruby in the smoke
〉2 The shadow in the north
〉3 The tiger in the well の三部作です。著者は Philip Pullman
面白そうな本ですね。特に歴史好きには。私はまだ「黄金の羅針盤」も手を出しかねていて、まだ読めないのではないかと思いますが、チェックしておきます。
〉英語は、ハリーポッターと同じくらいだと思います。黄金の羅針盤を原書で読んでいるのですが、これよりはやさしいような気がします。構文は複雑ではないと感じましたが、単語が手ごわいです。ビクトリア時代の文化を表すようなもの、馬車とか家の作り、家具とか、そんなところの単語が難しいです。多くは読み飛ばしましたが、これってひょっとして、、、、と気になる単語は辞書で確認してみました。この時代、大人もおまるを使っていたのでしょうか?大人用のおまるを表すような単語もありました。
昔のヨーロッパでは個室のトイレが無くて、部屋におまるを置いて使っていました。一見普通のいすのように見えて、特にお金持ちが使うものには豪華な装飾を施したものもありました。
〉この三部作、邦訳されていないようですが、長靴下のピッピにわくわくした女の子たちの次の読み物にぴったりだと思うので、邦訳が出ればいいのになと思います。
面白そうな本を教えていただいてありがとうございました。
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杏樹さん、こんにちは。同世代、いいですねえ。ン才過ぎたら誤差の範囲ってことで、今後ともよろしくお願いします。
おまる情報ありがとうございました。このおまるの出てきたシーンを思い出して、ああなるほど、、、と納得しました。
英語で読書をはじめて痛感しているのが歴史、キリスト教、聖書についての自分の無知さです。これらの知識があればもう少し楽しめたかも、と思うことがたびたびあります。
特に聖書はいつか腰をすえて読まなきゃいけないかな、と感じています。
歴史がお好きなら私がほとんど想像つかなかったビクトリア朝の教会やロンドンの下町を描写しているシーンをうんと楽しめると思います。ライラのシリーズより易しい感じなので、ぜひ挑戦してみてくだざい。