[掲示板: 〈過去ログ〉オフ会参加募集・報告 -- 最新メッセージID: 14793 // 時刻: 2024/11/8(01:31)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: yksi
投稿日: 2004/2/22(16:39)
------------------------------
yksiです 講演会の報告は、かのんさんが、詳しくまとめられていますので、感想を述べ させていただきます。いずれも、個人的な感想&意見ですので、賛否両論あろ うかと思います。 (その1)「読める」に関する二つの認識のギャップ 会場からの質問に「高校生に PGR2を読ませてみたけれど . . .」とありましよう に、SSSで主張する「読める」と、学校英語で(または、「日本人は、英語は 読めるけれども話せない。」と語られるときの)「読める」とのズレについ て、もう少し詳しく説明する必要があるかと思いました。 SSSで「読める」と言ったときには、理解度は20%だろうが80%だろうが(日 本語を介さずに、英文と絵から直接)理解することを指していますが、一般に は、英文和訳して日本語に直す(ので)分かる、ことを示しています(と、私 は思います)。 従って、「高校生が長期休みにいきなりPGR2を読むことは後者に属し、SSSの 多読とは異なるアプローチである」のですが、ここを理解していただくのには 時間がかかるのではないか?との印象を持ちました。 (その2)小学生以下の子供達には、日本語の多読が良いのでは? 酒井先生の講演では、多読の効果の例として、英語を学び始めて間もない中学 生諸君の進歩の早さが紹介されますが、彼らの例に刺激されて、小学生以下の 子供達であれば、さらに進歩が早いのでないかと考えられる方がいらっしゃる と思いますが、私は、この考え方には賛成できないところがあります。 まず、彼らスーパー中学生諸君の多くは、(日本語で書かれた本を多く読んで いる)読書家のようです。 既に、多少分からないところがあっても、読み取った情報をつなぎ合せて、物 語りを頭の中で再構築しイメージを描く能力を、日本語の多読によって身に付 けています。イメージを描く能力をまだ身に付けていない小学生が、英語の多 読を始めても、スーパー中学生諸君のようには伸びないのではないのでしょう か。まずは、日本語(母語)の絵本を読み聞かせ、日本語の絵本をたくさん読 んでもらって、読書を楽しんでもらう(文字から直接イメージを描くことがで きると楽しいですよね)ことをお薦めしてはどうでしょう?例えば、ハリーポ ター(日本語版)なら、小学生3、4年生でも十分楽んで読めますよね? それから、英語の絵本の読み聞かせに入ってはどうかと思います。
------------------------------
yksiさん こんばんは 初めまして 久子です。
〉(その1)「読める」に関する二つの認識のギャップ
多読を始める前のことですが、英文を読んでおおよその内容は理解できたが
一文ずつをかっちり日本語に出来ないと 言うと
「じゃあ 本当は読めていないね」
と言われました。「読める」=「読んだことを正しく日本語に訳せる」という
認識が強いように思います。
同様に、「聞いて分かる」も「聴いたことを正しく日本語に訳せる」と同じことを
指している人が多いように思います。
「英語を日本語にする」ことが「英語ができる」こと と考える人が多数
なのではないでしょうか。読んだり、聴いたりした英語を日本語を介さずに
理解できることと、それを日本語に訳すことは切り離す必要があると思います。
〉(その2)小学生以下の子供達には、日本語の多読が良いのでは?
賛成です。私自身日本語での読書経験に依存して英文を読んでいると感じます。
小学生時代は、むさぼるように大量の本を読みました。
日本語の文章を大量に読むことが苦痛な人が、英文なら大量に読めるとは
考えにくいですし、文章を読みなれていない人は読み飛ばした部分を補完する
能力が高くないのではないかと思います。いずれも例外があるとは思います。
まず、本好きな子供になることが先ですね。日本語の読書力も小学生時代に
大きく伸びるので、これを助けることが大切だと思います。
現在の私は、あまり子供(6歳)の英語には熱心でありません。たまに
英語の本はこんな風に読むんだよ として読み聞かせをするくらいです。
子供に「今の自分には英語は必要ない(それはそうだ)大きくなってからね」
と言われて、中学生になってからでもいいかなと思い始めました。
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: MOMA親爺
投稿日: 2004/2/23(00:38)
------------------------------
初めまして、MOMA親爺といいます。高専の英語に興味があり最近良く投稿を
拝見させて頂いています。
子供達には日本語が大事であるというご意見には賛成します。ただ小学生以下
の子供達という限定には、若干の疑問があります。読書の好きな子供達という
のは昔も今も少なからずいます。昔は多かった、今は少ないというのは、これ
はよくわかりません。一般的なイメージでは、今は本を読む子が少なくなって
きているとされていますので、子供達にもっと本を読んでもらうためにはどう
すればいいか考える必要はあるかもしれませんが、ここでは別の問題です。
>イメージを描く能力をまだ身に付けていない小学生が、英語の多読を始めて
>も、スーパー中学生諸君のようには伸びないのではないのでしょうか。
これは実は小学生に限ったことではないと思います。中学生でもそうかもし
れません。逆に小学生でもその年齢以上に読書体験が多い子供さんであれば、
多読を始めても構わないと思うのです。この掲示板で体験を語られる多くの方
は実は英語のみならず日本語の読書にも相当熱心です。最近はORTをはじめと
して英語の本には精神年齢相応の本が用意されています。日本語の読書がしっ
かり出来ているお子さんなら、このような本でスタートさせても全く構わない
のではないかと思うのです。多読を知る前は私自身考えもしなかったことです
が、そのようにして多読で英語を知ったお子さんの多くは、おそらく日本語を
間に介在させていません。英語を英語としてダイレクトにとらえているのでは
ないかと思われてなりません。何人かのお子さんを見ていると、そんな気がし
ます。それは私の理想の英語の姿なのですが、これは幻想でしょうか?
小学校3年生くらいになると本が好きな子は相当な読書量をこなしていると思
います。そういうお子さんなら、相応の英語本を始めても違和感なくついてい
けるのではないかと思います。もちろん親をはじめとして相当の努力がいると
は思いますが。(この努力のうち最もエネルギーがいるのは、せっかく子供が
身につけた読書習慣を失わせないことかもしれません)
もちろん余りに英語に偏った読書生活を続けていけば、いずれ日本語が覚束な
くなるかもしれませんが、しかし読書が好きであるなら日本語も読み続けるで
あろうし、バランスさえ保たれていれば余り心配することはないのではないか
と思うのです。
スーパー中学生諸君のお話が出ていました。素晴らしいことだと思いました。
これがごく一部の特殊な例に終わるのか、数年もしないうちにそんなに珍しい
ことではなくなるのかわかりませんが、私は後者を期待しています。
もちろんyksiさんが「彼らの例に刺激されて、小学生以下の子供達であれば、
さらに進歩が早いのでないかと考えられる方がいらっしゃる」かもしれないと
懸念をお持ちのことは充分理解できます。一方で充分な理解を持った親なら、
子供にこの素晴らしい英語多読のヒントを与えることも可能ではないかと思う
のです。そのような子供さんの将来がどうなるか楽しみです。
------------------------------
MOMA親爺さん。お話しできて光栄です。yksiです。 また、私の言い足りなかった点を的確にご指摘くださりありがとうございます。 〉子供達には日本語が大事であるというご意見には賛成します。ただ小学生以下 〉の子供達という限定には、若干の疑問があります。 「小学生以下」という言葉を不用意に使った点は、反省します。 ここで、「小学生低学年以下の子には、英語の多読をやらせるべきでない」 とか、「日本語の読書ができるようになってから英語をやらせるべき」等の 主張をしたかったわけではありません。英語の多読がきっかけとなって、読 書の面白さに気づいてくれれば、それでよいので、必ずしも、日本語->英語 の順を強調したかったわけではありません。 私が心配していたのは、名古屋の会場にたくさんお見えになっていたお母さ ん方(のうち一部の方)が、子供がそれほど興味を持っていないのに、英語 の絵本を、新たに積み上げている場面を想像してしまったのです。 私の感覚:「小学生は勉強しすぎ、中、高と進むにつれて、弁こうしなくな り、大学生(最近はかなりの比率の高校生も?)は遊びすぎ」から、新たに 小学生の子供達を遊びから引き離す活動は(何であれ)避けたいとの考えか ら出た言葉とご理解ください。 「小学生はもっと遊ばせましょう。」「大学生・高専生はもっと勉強しなさ い」です。多読とは無関係の発言で、申し訳ありません。 〉>イメージを描く能力をまだ身に付けていない小学生が、英語の多読を始めて 〉>も、スーパー中学生諸君のようには伸びないのではないのでしょうか。 〉これは実は小学生に限ったことではないと思います。中学生でもそうかもし 〉れません。逆に小学生でもその年齢以上に読書体験が多い子供さんであれば、 〉多読を始めても構わないと思うのです。この掲示板で体験を語られる多くの方 〉は実は英語のみならず日本語の読書にも相当熱心です。最近はORTをはじめと 〉して英語の本には精神年齢相応の本が用意されています。日本語の読書がしっ 〉かり出来ているお子さんなら、このような本でスタートさせても全く構わない 〉のではないかと思うのです。多読を知る前は私自身考えもしなかったことです 〉が、そのようにして多読で英語を知ったお子さんの多くは、おそらく日本語を 〉間に介在させていません。英語を英語としてダイレクトにとらえているのでは 〉ないかと思われてなりません。何人かのお子さんを見ていると、そんな気がし 〉ます。それは私の理想の英語の姿なのですが、これは幻想でしょうか? 従って、英語教育としては問題ないと思います(でも、私は、小学生にはも っと自然と社会の中で遊んでほしい。) 〉小学校3年生くらいになると本が好きな子は相当な読書量をこなしていると思 〉います。そういうお子さんなら、相応の英語本を始めても違和感なくついてい 〉けるのではないかと思います。もちろん親をはじめとして相当の努力がいると 〉は思いますが。(この努力のうち最もエネルギーがいるのは、せっかく子供が 〉身につけた読書習慣を失わせないことかもしれません) 〉もちろん余りに英語に偏った読書生活を続けていけば、いずれ日本語が覚束な 〉くなるかもしれませんが、しかし読書が好きであるなら日本語も読み続けるで 〉あろうし、バランスさえ保たれていれば余り心配することはないのではないか 〉と思うのです。 従って、ここも反論の余地はありません(ただ、英語は中学から始めても、 教育方法さえ間違っていなければ、全く遅くないと思います。現在は、学校 教育の方法が不適切なので、問題なのですが) 〉スーパー中学生諸君のお話が出ていました。素晴らしいことだと思いました。 〉これがごく一部の特殊な例に終わるのか、数年もしないうちにそんなに珍しい 〉ことではなくなるのかわかりませんが、私は後者を期待しています。 〉もちろんyksiさんが「彼らの例に刺激されて、小学生以下の子供達であれば、 〉さらに進歩が早いのでないかと考えられる方がいらっしゃる」かもしれないと 〉懸念をお持ちのことは充分理解できます。一方で充分な理解を持った親なら、 〉子供にこの素晴らしい英語多読のヒントを与えることも可能ではないかと思う 〉のです。そのような子供さんの将来がどうなるか楽しみです。 今後、スーパー中学生や、スーパー小学生がたくさん出てくることは、多読 の効果を考えれば、十分予想できます(が、私は、それでも、小学生には、 もっと外で遊んでほしい。)。無理して英語の多読をするより、楽しんで日 本語の多読をしてほしい(もちろん、楽しめれば英語の多読でもよいけれ ど、大人が介在すると、ついつい、無理してしまうのでは?)。
------------------------------
抹茶アイスです。
〉(その2)小学生以下の子供達には、日本語の多読が良いのでは?
〉まずは、日本語(母語)の絵本を読み聞かせ、日本語の絵本をたくさん読
〉んでもらって、読書を楽しんでもらう(文字から直接イメージを描くことがで
〉きると楽しいですよね)ことをお薦めしてはどうでしょう?
この点に関して、賛成です。
やはりまず日本語だと思います。
ところが私は、毎日のように、子供に英語の本を読み聞かせしています。
何故か?
実は、子供から要求してくるので、読み聞かせを「させられている」のです。
どうしてそうなったか?
掲示板でORTが話題になった時、とても興味を持ち、読んでみたいと思いました。
しかしながら、その価格が高く、購入にあたって躊躇しました。
で、いずれ子供も読むかもしれないから・・とかなんとか理由をくっつけて
自分を納得させてやっと買いました。
届いた本をうれしそうに読んでいたら、子供が興味をしめし、「何これ?
読んで読んでー!」それが始まりです。それ以来、毎日のように何度も
繰り返し読んでくれといってきます。
そうやって読み聞かせをさせられているうちに、自分自身も変わってきま
した。結果的に何度も英語のやさしい文章を繰り返し音読することに
なりました。これが、とてもいいんです。
また、子供が短い文章など、覚えてしまって、私の発音とそっくりに
真似てくるようになってきました。これはまずいなと感じはじめたので、
シャドウイングをするようになりました。
子供にとって、日本語だとか英語だとかはあまり関係がないようです。
絵やストーリーが面白いか、面白くないか、それだけのようです。
私は、子供が「本って、楽しいな!」と思ってくれればそれでいいと
思っています。なので、子供が読んでといってきたものは、何でも読んで
やっています。