[掲示板: 〈過去ログ〉英語のことなんでも -- 最新メッセージID: 2495 // 時刻: 2025/1/13(15:04)]
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お名前: まりあ@SSS http://buhimaman.at.webry.info/
投稿日: 2007/11/22(00:12)
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寅彦さん、今晩は。 まりあ@SSSです。
〉お招き頂き、ありがとうございます。
お越し頂きありがとうございます。
〉言語固有の難易度という問題は、言語学者にとっては興味深い話かもしれませんが、証券会社の経理マンの私はあまり興味がそそられず、また、きっと研究しようにもいろいろな条件を揃えるのが大変で、結果の比較が正しくできるのだろうかと心配してしまいます。
確かに、ハリーポッターとシドニーシェルダンとどっちが
難しいのか?というような比較みたいに、素人が軽々に
論ずべきではない問題だな、と気づかされました。
私自身は、日本語がやさしいと思っていて、やさしくて
いいねぇ、みんなに広めよう!と思って、「日本語教師になろう、
その前に、ちと英語」、なんて多読を始めたら本まで書かせて
頂くようになって、すっかり多読世界に住み着いてしまった
のですが、自分の言語がやさしいといわれて面白くないと感じる人、
難しいといわれて面白くない人、民族感情を逆撫でする面もある
ようで、よほど学問的に研究した上でしかるべき根拠を示して
語れるのでなければやめておくべきだと思いました。
〉55カ国語を教えている大学書林が、10,000人の学生の習得のスピードから、日本人にとって学びやすい外国語/学びにくい外国語をまとめた資料があります。
〉易しい方から難しい方にグループ1から4に分類すると
〉グループ1
〉インドネシア語、朝鮮語、スワヒリ語、マレーシア語
〉グループ2
〉中国語、ベトナム語、スペイン語、ポルトガル語、トルコ語
〉グループ3
〉英語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、タイ語
〉グループ4
〉ロシア語、ポーランド語、チェコ語、アラビア語
〉同様にアメリカのFSIという外務省の研修所みたいな機関がまとめた資料では、アメリカ人にとって学びやすい/学びにくい言語は
〉グループ1
〉フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、スワヒリ語グループ2
〉ギリシャ語、インドネシア語、ヒンディー語、マレーシア語、ウルドゥー語
〉グループ3
〉チェコ語、ハンガリー語、ロシア語、トルコ語、ベトナム語、タイ語
〉グループ4
〉日本語、中国語、朝鮮語、アラビア語
上の二つを数学的に処理すると、スワヒリ語が一番やさしくて、
次ぎにスペイン語・ポルトガル語という結論になりそうですが、
やめとこやめとこ...
〉母語と音、単語、文法が似ていれば、習得が容易だろうなぁということは想像がつきますね。
〉私の場合は英仏伊で、地上の様々な言語の集まりから見れば極めて近い三カ国語なので、一つができれば後が容易だったということはあると思います。
「一つができれば」の出来る度合いの問題もありそう..
〉また、カナダの言語学者のカミンズの「カミンズの法則/氷山の法則」にあるように、一つの言語の学習を放っておいても別の言語の学習を続けている間に一緒に能力が底上げされるということを実際に経験できたのは、言語間の距離が近かったのだと思います。
〉(フランス語は大学で習った後、20年近く放置していたのが、イタリア、イギリス暮らしを経て帰国して、ちょっと勉強したら仏検1級に合格した)
ということは、スペイン語は微かに勉強したら1級でしょうねぇ..
〉お相撲さんの話が出ましたが、インプット/アウトプットと、測定の問題がある点は注意が必要だと思っています。
〉読んで分かる漢字の数に比べて、書ける漢字が少ないのと同様に、母語でも外国語でも、アウトプットの方が範囲も深さもインプットに比べて劣ります。
〉しかしながら、その人のインプットのレベルを測定するのは難しく、結果的にアウトプットの測定によって近似させようとします。
〉結果的に、多読で何千万語も読んで、何の不自由も感じていない人であっても、外国語の会話が苦手だったりすると周囲の評価が不当に低くなります。
〉逆に、内容が無くてもペラペラと話をしていると、インプットは当然にその何倍もあるに違いないとの美しき誤解から、外国語のできる人という評価がおりることもあります。
確かに、何をもって外国語ができと断定するか?という基準の取り方
もありますねぇ..
「喋れてなんぼ」というのが普通人の感覚ではないかな?
ミステリなら結構読めるけど、会話がほとんど出来ない、なんて
いうのは英語が出来るうちに入るのかどうか..自分自身は
「英語なんて出来なくてもペーパーバックくらい楽しめるよ」って
いい方してます。「読めていれば出来ているうち」と考える人も
いるかも知れませんね。
〉会話の場合、自分の話したい話題を使える表現で乗り切れるのに対し、読書などのこちらを意識してくれないインプットは、逃げ場がありません。
多読3原則その3:読めない本は投げるからへーき("-")
〉話は変わりますが、同じくらいの難易度であっても、教材が入社可能であれば結果的に習得が容易であるということもあるでしょう。
スワヒリ語のGRがあれば!
やっぱり酒井先生のユネスコ計画だ〜
貴重な資料ご紹介とご意見ありがとうございました。
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お名前: 寅彦 http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/
投稿日: 2007/11/23(00:54)
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まりあさん、みなさん、こんにちは。
〉〉言語固有の難易度という問題は、言語学者にとっては興味深い話かもしれませんが、証券会社の経理マンの私はあまり興味がそそられず、また、きっと研究しようにもいろいろな条件を揃えるのが大変で、結果の比較が正しくできるのだろうかと心配してしまいます。
〉 確かに、ハリーポッターとシドニーシェルダンとどっちが
〉 難しいのか?というような比較みたいに、素人が軽々に
〉 論ずべきではない問題だな、と気づかされました。
〉 私自身は、日本語がやさしいと思っていて、やさしくて
〉 いいねぇ、みんなに広めよう!と思って、「日本語教師になろう、
〉 その前に、ちと英語」、なんて多読を始めたら本まで書かせて
〉 頂くようになって、すっかり多読世界に住み着いてしまった
〉 のですが、自分の言語がやさしいといわれて面白くないと感じる人、
〉 難しいといわれて面白くない人、民族感情を逆撫でする面もある
〉 ようで、よほど学問的に研究した上でしかるべき根拠を示して
〉 語れるのでなければやめておくべきだと思いました。
酒井先生は違うお考えかも知れませんが、母語の獲得と外国語の習得はプロセスが違うと言語学では言われているようで、であれば、母語の習得プロセスを比較しても、これから外国語をやろうとする我々にはあまり意味のないことですよね。
〉〉お相撲さんの話が出ましたが、インプット/アウトプットと、測定の問題がある点は注意が必要だと思っています。
〉〉読んで分かる漢字の数に比べて、書ける漢字が少ないのと同様に、母語でも外国語でも、アウトプットの方が範囲も深さもインプットに比べて劣ります。
〉〉しかしながら、その人のインプットのレベルを測定するのは難しく、結果的にアウトプットの測定によって近似させようとします。
〉〉結果的に、多読で何千万語も読んで、何の不自由も感じていない人であっても、外国語の会話が苦手だったりすると周囲の評価が不当に低くなります。
〉〉逆に、内容が無くてもペラペラと話をしていると、インプットは当然にその何倍もあるに違いないとの美しき誤解から、外国語のできる人という評価がおりることもあります。
〉 確かに、何をもって外国語ができと断定するか?という基準の取り方
〉 もありますねぇ..
〉 「喋れてなんぼ」というのが普通人の感覚ではないかな?
〉 ミステリなら結構読めるけど、会話がほとんど出来ない、なんて
〉 いうのは英語が出来るうちに入るのかどうか..自分自身は
〉 「英語なんて出来なくてもペーパーバックくらい楽しめるよ」って
〉 いい方してます。「読めていれば出来ているうち」と考える人も
〉 いるかも知れませんね。
「英語(外国語)ができること」について先日ブログに書きました。
http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/20071113/1194965172
千野栄一の「外国語上達法」にあるように、人それぞれの到達レベル、身につけるスキルに違いがあっても全く構わないのに、どうしても四技能揃っていないと不十分だと思う人がまだまだ多いようです。
〉〉会話の場合、自分の話したい話題を使える表現で乗り切れるのに対し、読書などのこちらを意識してくれないインプットは、逃げ場がありません。
〉 多読3原則その3:読めない本は投げるからへーき("-")
今年は通訳・翻訳の世界にちょっと興味を持っているのですが、自分は英語ができると思っている人と、プロの通訳の人との差は何かと考えていました。
自分で英語をやっているときは、興味のない分野は読まなければ良い、聞かなければ良い。言えないことは言うのをそもそも止めてしまっても良い。
ところがプロの通訳であれば、話題が自分の不得意な分野であっても通訳を求められますし、発せられた言葉を訳さないと決めることはできません。
その逃げ場の無さに対峙するのがプロかなと思っています。
私にはまだまだ遠い目標ですが。
寅