[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/12/25(15:13)]
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お名前: yuki
投稿日: 2020/6/9(10:07)
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お早うございます。
違ったらごめんなさいね。
かほるさん、もしかしてレベルが上がって自分への期待値が上がったのではないですか?
以前は、少し読めるだけでも嬉しいと思っていたけれど、今は分かって当たり前、もっと分かるようになりたいし、どんどん読めるようになりたいのにどうして日本語のようにすらすら読めないんだろう、と言う、レベルの高い悩みに移行されているようにお見受けしました。
参考になるのか分からないですが、私は子どもの英語読書を考えるのに、自分や子どもたちがどうやって日本語の読み書きを習得したんだろうと考えてみました。
周りに英語で本を読んでいる方がいないし、多読の本を色々読みましたが、細かい点が良く分からなくて。
参考になるものが自分たちの母語習得しかなかったんです。
先ほど別のところで書きましたが、子ども二人の日本語読み書きの過程は全く違いました。
上の子は小1の終わりに読み始めましたが、私は更に遅くて、わーっと爆発的に読んだのは小6でした。きっかけは引っ越したら、図書館の蔵書が多く、外遊びの場所がなく暇だったから(笑)です。その後も、友人全員が受験で忙しくなった時など、暇な時に読書したくらいです。
さて、私達3人の日本語の読み書き習得に関してです。
サンプル数少ないですが。。。
0~1歳から読み聞かせを聞き、園で年長でひらがなを習い、入学して音読スタート。子ども2人は音読の宿題が2年間出ていました。
調べると、新聞や公文書で使用される漢字2100字のうち1000字を小学校、1100字を中学校で習います。
小学校では漢字の成り立ち(象形文字)や書き順、読みや意味を習い、何度も書く宿題が出されます。
更に、漢字の組み合わせで熟語が作られることを考えると、2100字の別の意味を持つアルファベット(漢字)を組み合わせて、10倍の単語(熟語)を勉強すると仮定すると、膨大な勉強量です。
日本語で日常使われる90%を理解するための語彙数が10000語(英語は3000語です)、日本語ネイティブ20才の語彙数は50000語、対して英語ネイティブの高卒時語彙数が20000語とも大卒30000語とも言われるので、語彙獲得に関しては同程度の勉強をしたら良いのではと、あてはめました。
(日常で全く英語を使う機会がないですが、英語の基本語彙数が日本語より少ない事と、子どもたちの日本語が学習言語習得まで終わっているプラス面もあるので、ざっくり相殺で。)
この先は多読だけではない勉強法になるので、お嫌でしたらスルーしてくださいね。
中級になってくると、英語圏で英語でお仕事していた(本を出している方は何かを教えていた方が多いですが)レベルの人の話では、必ず語源をやるようにと出てきます。
日本語だと、3~4年生で部首を習うので、これが英語の語源に相当すると考えました。
上の子に聞くと、5年生になったくらいから、新出漢字の意味と書き順と音が大体分かるようになったそうです。
見ていると、だからと言って新出漢字を勉強しないで出来る訳ではなく、より画数が多くて難しい漢字を勉強出来る基礎が出来たように思いました。
基礎が出来た、だけ、なんだけど、その基礎がしっかり出来ていないと次のレベルに上がれない。
小学3~4年の担任の先生方は口を揃えて、漢字が大切です、大変ですと仰っていたんですが、こういう意味だったのかと思いました。
更に子どもの学習は、ピアジェの認知発達段階に沿っている事が多いですが、年齢的に低学年はまだ英語を英語のままで理解する年齢、高学年は抽象理解が出来るので日本語を介して概念理解を進める年齢(斎藤淳によると、上手に入れていくと再度18歳ごろには英語を英語のままで理解する)と言う事で、教材を2冊用意しました。
『Vocablary cartoon of the day Grade2-3』ネイティブ小学低学年向け、くだらないギャグの一コマ漫画付きで下の子のお気に入りです。
『中学英語の語源事典』本屋と図書館で見られる語源や単語の本を全部見た中で、これが一番分かりやすくイラストが可愛かった。上の子のお気に入り。
学習法ですが、小学校では、手を変え品を変え、先生方が何度も取り組ませてくれます。
なるべく私の手間を省きたいのでそれは止めて、エビングハウスの忘却曲線を利用して、単語と一つ目の意味を書いて、更に3回英単語を音読しながら書く、翌日、その1週後、その2週後、その4週後にも一回書く。インデックスと日付付きノートを作り、まず自分で試してみました。
1日15単語、徐々に慣れて、調子が上がってきたので、時間が取れる時は一日60単語やりました。
意識したのは、覚えていないと焦らない事、何も考えず気軽に淡々とやる事。それこそ、小学校の宿題のように(笑)
子どもが話し始めるまでに各単語を大体200回聞いていたと言う研究を以前に見たので、とにかく触れる回数を増やせば良いだろうと思ったのです。
使用した単語帳は
『キクタン英検1級』本屋で立ち読みした中で一番、知らない単語が多かったので。
1か月やって良い結果でした。
がっつり覚えている単語もありましたがそれはこれまで何度も出会っていて意味があやふやだったものにダイレクトな日本語訳が当たったような感じで、新規の単語だと、あ、この単語知ってる、何だっけ?あのページの、ああ、あれだ!みたいな、うろ覚えでゆっくりだけど知ってる単語になった印象でした。
TIMEやNew York Timesの半分の記事は分かる理解度でしたが、意味が取れない記事がなくなりました。(これまで効率の良い勉強をしていなかったので、語彙の偏りが酷かったんだと思います。)
何より、集中してエネルギー使って頑張る勉強は今の生活では時間を取れないのですが、隙間時間に適当にこなすだけで良いので、続けることが出来ました。
語源の次に言われるのが、英英辞書の利用、英語を英語のままで利用することです。
と言うわけで英英辞書とネイティブ用単語帳を買ってみました。
『Oxford Advanced Learner's Dictionary』よく分からないけど、アマゾンで検索したら上の方に出て来て中古が安かったので。基本語彙3000語で説明されています。
『Vocablary cartoons SAT Word Power』大学進学を考えるネイティブ高校生向け。ごろを利用した一コマギャグマンガ(歴史の年号覚えに似ていると思いました。)と3つの例文付き。
単語帳をキクタンと同じ学習法で勉強していき、気が向いた時に、分からなかった単語を英英辞書で引いて、それも追加して勉強しました。
感想は、詳しくダイレクトで単語のニュアンスが分かって良い(特に、単語毎に別の意味を取る長めの三つの例文が語の理解に役立ちました。)けど、日本語を介した方が早い。
キクタンの日本語訳では確かにニュアンスや語感は分かりませんでしたが、読むだけなら基本の意味の類推で分かるので支障はありませんでした。
ただ、将来に英語圏への留学や仕事を見据えているなら、そんなに疲れないで、ネイティブと同スピードで英語だけで文書を読んで理解して(で、更に辞書で意味を確認して、作文したり話したり)する能力が必須です。
と言うか、それが出来ないまま留学して、留学前に日本で時間をかけて毎日コツコツ英語だけで勉強して慣れておけばもっとパフォーマンスを発揮できたのにと言う後悔から、後の人にアドバイスされるのではと推測しました。
我が家はその予定はないので、どっちでも行けます。
私個人の感想ですが、英和辞書や英英辞書を引いて(英英と英和辞書の比較もしてみました。ニュアンスとか使用時の言葉選びには英英が良く、日本語に翻訳するなら英和が良いと思いました。)学習したらほぼ同じ効果だけど、辞書引きに時間を取られ単語帳利用時の1/10の単語量しか学習出来なかった。
それなら、日本語がある単語帳を使って短期間でとりあえず何となく分かる所まで上げて、後は英語で楽しむ時間に使った方が良いと考えました。
その後『語源とイラストで一気に覚える英単語』を途中までやりましたが、知っている単語の語源を整理している感じで、あーこれ高校生の時に知りたかったなあ、覚えるの苦労したのに、と思いながらしています。
これまでの所、やっぱり単語は一つずつ学習が必要だなと思いました。
語源をしたら意味が類推できる(と本に書いてありました)からもう単語学習終わるのかなと期待したのですが、学習した時に類推で理解と定着が早いだけのように感じました。
日本語レベルで言うと、ようやく5年生に進級できて、これから本格的な勉強が始まるところかもしれません(笑)
先は長いですが、エネルギーと時間を要しない学習方法を見付けたので、細々続けて行けそうです。
子ども達には、『Vocablary cartoon of the day』を私の時間が取れる時に幾つか訳してあげると、ノートに書いてます。勉強してる感、がほしいんだと思います(笑)
寝る前にMy weird schoolを日本語付きで読み聞かせしているんです(2人とも何回も自分で読んでいるんですが、はっきり意味が分かりたいそうです。英語読んだ段階で爆笑してたりもするので必要なのかと不思議に思いますが、読んでと言われると嬉しくて)が、あ、これVocablary cartoonで出てきた!とたまに嬉しそうに言うので、覚えているようです。
上の子は私がやったのと同じようなノートを作って、『中学英語の~』を半分終えましたが、やった単語が読書してると結構出て来て良い感じ♪と言っていました。
下の子は、先のノートで漢字をやっていましたが、それだと残らなかったようです。その後で次の新出漢字を、イラストでゴロなど説明付きのテキストがあったのでそれで一日だけして復習しないようにしたら、そっちの方が記憶に残ったそうで、低学年には文字情報だけの理解は難しいのかと面白く思いました。
という事で、我が家では、高学年以降なら読みの導入は、読書と並行して勉強した方が早い気がしました。
特に語彙は時間がかかるので、のんびり自分がやっていける方法を見付けると良いのかなと。
進んだ感、出来てる感、も、長丁場(漢字学習は基本に小中の9年間にかかるから英語もそれくらいかかるかなあと踏んでます)の語学学習には必要ですよね。
他にも、乗らない時は音読を多めにする、再読を増やす、試写して音読する、お休みする、演じてみる(笑)など、その時の自分達が楽しめる方法を探して、何となくやってます。
単語学習、『世界一わかりやすい英語の勉強法』の著者は、1年に1カ月だけ単語練習期間を作り一気に1,000語覚えるのを10年続けているそうです。きっかけは、高校生の時に、予習で辞書ばかり引いているのが嫌になって、辞書を引く時間をなくそうと思ったそうです。
単語の意味をざくっと入れると早いけど、それだけだと理解が浅くて使えないので、単語を集中学習する時間と生の英語に沢山触れる時間を分けるのはとても理にかなっているし、色々なやり方があって面白いなと思いました。
文法に関しては、『英文法キャラ図鑑』『前置詞キャラ図鑑』『動詞キャラ図鑑』を借りてみたら、私が読む前に上の子は目を通していたようです。感想は「漫画があって分かりやすかった。」下の子は、漫画部分だけ読んでいました(笑)
私は学生時代には、勉強法を聞いても大変だし無理だと諦め、先手を打とうなどとはちらとも考えたことがない子どもでしたが、今子どもの学習のために色々調べてみると、世の中には賢い人が沢山いて、そういう人はきちんと地道な努力を重ねていたんだなあと、感心しています。
長々とすみません。
かほるさんに合った読書法が見つかりますように。
Happy reading♪
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