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563. 楽天kobo Touch ファーストインプレッション
お名前: ものぐさ父さん http://monogusa103.jimdo.com/
投稿日: 2012/7/28(07:22)
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結局、夕べ無事設定を完了しました。本日、ちょこちょこいじってみたのでネット上でのご意見なども交えながらファーストインプレッションをお伝えします。いろいろとデスクトップアプリの不具合とサーバーへのアクセス集中によるトラブルで評判の悪い kobo Touch ですが、kobo Touch に電子書籍を母艦から転送さえしてしまえが、Kindle touch と遜色ない操作性です。
セットアップ: デスクトップアプリ設定後
母艦が MacBook Pro だったこともあり、デスクトップアプリ登録後の kobo のセットアップはスムーズに終了。下にリンク先の記事を読んでからセットアップを始めたので、「更新中」の状態がしばらく(数分程度。結構長いです)続く状態にも驚くことなくじっと我慢して終了しました。しかし、これはどう考えてもセットアップ時にここまでやってしまうほうがユーザーにはわかりやすいですよね。母艦と接続された状態の間に母艦側に「ファームウェアを更新中です」などのメッセージがでてくれれば心配せずに済むと思います。もっと言ってしまえば、kindle みたいにすぐに使える状態にしてから販売して欲しいですね(Amazon.com から購入した場合には、アカウント情報まで入力されて送られてくるそうです)。
【楽天kobo Touchの使い方 その1】「セットアップ」&「koboデスクトップアプリ」のインストールの方法 - 或る個人事業主の呟き</b>
[url:http://www.a-tubuyaki.com/?p=1412]
操作性: ページめくり
さて、気になる操作性ですが、最初に戸惑ったのはページめくりの操作。Kindle のときには、起動直後の画面でページめくりの仕方を説明してくれていたのですぐにわかったのですが、kobo Touch には、そういったきめ細かな対応はまだありません(と思ったら、いつの間にかトップページにクイックツアーというファイルが現れていて、その中にわかりやすい記述がありました)。Kindle touch の場合、右 2/3 の部分をタッチすると1ページ進み、左 1/3 の部分をタッチすると1ページ戻るのですが、kobo Touch のデフォルトはこの逆。そのため、最初はページをめくることができず戸惑いました。しかし、わかってみれば反応性は Kindle とほぼ同じです。この設定は [設定] の [読書設定] で変更できますが、片手で操作する場合は、kobo Touch のデフォルトの方が使いやすいかもしれません)。ただし、ページのめくり方はEPUB版の書籍とは異なります。拡大していない場合は、画面の脇をタップするか、スワイプ(画面を指で軽くなぞる)すると、ページをめくることができます。PDF の場合にはどう設定してあっても右側をタップするとページがめくられる(1ページ進む)ため、左側のタップでページをめくる設定にしている場合には、混乱してしまいます。
(7月28日追記) 訂正。PDFだからというわけではなく、横書きの書籍と縦書きの書籍とでタップする位置が逆になるという仕様らしい。読む方向からそういうことになったのかもしれませんが、持ち方は変わらないので統一して欲しいところです。
タッチパネル
タッチ式パネルの反応性が悪いとの評価が多いですが、これはおそらく iPhone や iPad の液晶ディスプレーとの比較においての話でしょう。(まだ kobo Touch は使い込んでいない段階での感触としては)Kindle touch と比べて大差ありません。むしろ、7,980円の端末でこれだけの性能を実現していることに驚きです。タッチ式の E Ink ディスプレーの製造業者は、E Ink 社のみのようなので、同じサイズのタッチ式 E Ink ディスプレーを使う端末はロット差こそあれ性能には大きな差はないのではないかと思います。本を読むということに特化した端末なので、これ以上の反応性の良さは端末価格を上げてまで必要だとは思いません。
操作性: トップ画面
トップ画面の表示の違いも Kindle touch と大きく違う点のひとつです。Kindle touch では、トップ画面に所有する書籍の一覧が表示されますが、kobo Touch の場合、読書中の本のカバーが表示されます。青空文庫の場合、カバーには青空文庫と書かれているだけなのでカバーからは内容が判別できません。Kindle や kobo でも海外の無料作品のようにカバーに書籍名の情報を加えて欲しいところです。
(7月28日追記)青空文庫のカバーに書籍名がはいるようになり、機能するようになってきました。読みかけの本が増えてくると、これはこれで便利かも。
操作性: 書籍の購入
ウェブサイトで購入した書籍の転送には、母艦と Kindle を接続する必要があるようです。いつの間にか、端末にデータを送ってくれる Kindle とは大きく違う点です。端末から書籍を購入している場合は、いいのですが母艦で購入したら必ずケーブルを接続してデータを移す必要があるようです。ちなみに現時点では、kobo Touch からの電子書籍購入時に価格が表示されないという致命的なバグがあるため、実際のところ kobo Touch からの購入は恐くてできません。この点は、Kindle touch からの購入も便利とは言えませんが、少なくとも購入ボタンを押す前に価格がきちんと表示されるので、圧倒的に Kindle touch の方が便利です。なお、無料の電子書籍の場合には、(和書、洋書問わず)[ダウンロード] というボタンが [購入する] の代わりに表示されるのですぐにわかります。
操作性: 楽天koboイーブックストアとの同期
Kindle touch と違いわかりにくいのは、デスクトップアプリと kobo Touch の同期の他に、楽天koboイーブックストアとデスクトップアプリのライブラリを同期する作業が自動で行われないこと。楽天koboイーブックストアで購入したはずの書籍は、デスクトップアプリの同期ボタンを押すまではデスクトップアプリのライブラリには反映されません。このあたりは、ぜひとも改良して欲しいところです。Kindle の場合には、購入時にどの端末に送るかを指定するため同期の操作を意識することはありません。他の端末上でも、購入済みの電子書籍データは、たとえその端末でまだダウンロードされていなくてもクラウド上に存在するデータ、として表示されます。
(7月28日追記)有線でも無線でも同期完了後にまったく電子書籍が移動していないことがありました。その後、本体を再起動したところ、表示されるように。まだまだ、なんかの表紙にうまくいかないことがあるようです。ご注意を。
操作性: 日本語フォント
ダウンロードした青空文庫が読めるのはやっぱり素晴しい。でも標準のフォントはちょっとかすれた感じがしてちょっと読みにくいのが欠点。と思っていたら「もちあるいてなんぼ。: koboのフォントを「青キン明朝」に変更すると読みやすい!」という記事を発見。さっそく、「kobo Touchに日本語フォントを追加してみました | 電子書籍ウォッチ 〜読書好きは電子書籍の夢を見るか?〜>」を参考にしてフォントをしました。書いてある通りに実行すれば、簡単に終了します。たしかに、「青キン明朝」に変更したところぐっと読みやすくなりました。青空文庫を読むために kobo Touch を購入した人は、「青キン明朝」フォントの追加はぜひなさって下さい。
もちあるいてなんぼ。: koboのフォントを「青キン明朝」に変更すると読みやすい!
(7月28日追記)ただし、フォントの変更は全書籍に反映されてしまいます。これは、Kindleも同じ仕様ですが、英語の書籍しか読まなかったので気がつきませんでした。要改善の仕様です。
[url:http://smartmobilewithasim.blogspot.jp/2012/07/kobo_21.html]
kobo Touchに日本語フォントを追加してみました | 電子書籍ウォッチ 〜読書好きは電子書籍の夢を見るか?〜
[url:http://ebookwatcher.com/extra/kobo_touch_fonts.html]
結論(2012年 7月 23日現在)
というわけで、これまで触ってみたところでは、慣れてしまえば Kindle touch も kobo Touch も大差はないというのが私の結論です(追記:あくまでもハード的には。本体のソフトウェアは、Kindleの方がはるかに安定しています)。電子書籍が読める状態になっていさえすれば、読書ツールとしては悪くないと思います。Kindle touch のユーザーインターフェースも決して褒められたものではないので、Kindle touch と大差ないということがいいことなのかは別問題ですが。
いわゆる名作というものをあまり読んでこなかった私にとって、青空文庫がこんなに簡単にしかも無料で読めるのはやっぱり素晴しいです!Kindle でも「青空キンドル」などを用いて似たようなことはできましたが、あれこれ面倒な作業が必要だったことを考えると、楽天 kobo Touch の方がずっと楽です。しかも、ePub データなので文字の大きさも変更可能。新作の書籍で買いたいものがあれば、それもすぐ買えます。その意味で、酷評されている楽天 kobo Touch ですが、私自身は(実質 4,980円だったこともあり)大満足しています。
PS: ただし、PC 版のデスクトップアプリは不具合があるようなので、PC ユーザーには当面購入をお勧めしません(キャンペーンも終わっちゃったし)。
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