Re: すらすら読みの効能について

[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/12/27(19:23)]

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423. Re: すらすら読みの効能について

お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2008/5/18(22:55)

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 susumuさん、こんばんは〜。ドラです。

 そっか、そっか…susumuさんってどこかで名前を聞いたと思ってたら、
プログラマやってる方でしたね!お返事読んで、やっと思い出しました(汗)

 実は私も開発系のSEです。自分でお客さんと話して、自分で設計して、
他の人に作業をやらせたり、いまだに自分でコードを書くこともあります。

 私自身、英語が出来なくて苦労してきた方なので、若い人たちには、
こういう多読とかをやってもらって、苦少なく仕事を進められる様になって
欲しいなぁって思っていますよ。

〉朝早くから、レスありがとうございます。
〉いろいろなご意見で、なるほどと思いました。
〉経験から出てきているようなご意見で、納得しました。
〉うーん、深い。

 ありがとうございます♪

 お返事を読んでみたら、更にもう少し言いたい事が出て来てしまったので、
もう少しだけお付き合いくださいね。

〉いつの間にか、高校生の勉強スタイルに戻っていました。
〉「プログラマは英文を読むのは必須」と思ってから始めたので、
〉単語を覚えるのに、重点が行ってしまいました。

 そうですね。

 私は、普段から仕事が忙しいことが多いので、自分が楽しくないと続きっこない
っていう事が、多読を始める時点で元々分かっていた部分があります。

 色んな人のブログを読むと、多読を取り入れながらもお勉強モード丸出し
でやっている人達もいます。でも、そういう人達はどこか苦しそうだし、
本当に成果が上がっているのか、疑問に思うことも多々あります。

 susumuさんの場合は、例えば『転職のためにTOEIC ???点以上が必要』とか、
急な必要性も無いように見えるので、もっと腰を据えて多読と向き合っては
どうかな?と思いました。

 さきほどのお返事にも書きましたが、お勉強モードを抜いて、気楽に構えて、
自分の楽しい本だけを読んでいくっていう事を続けるだけで、多読の学習効果は
非常に大きく変わってくるように見えますから。

〉そうすると、ネイティブ用の絵本を読むと大変です。
〉Francesシリーズが、特に読むのが大変で、
〉子供が突然、歌い出す、擬音がいっぱい、よくわからない慣用句が
〉出てきて、1冊読むのが大変になります。

 そうですね。良く分かります。

 ここが日本語と英語の大きく違うところでもあって、日本語だと赤ちゃん
言葉とか、ひらがな表記などで、明らかに子供向けの書き方というものが
ありますけど、英語はそういうものが一切ありません。

 それでも、LR(= Leveled Readers)の様に、使用される語彙をおさえて、
書かれた本はたくさんあるのですが、そういう本でも学校教育でなかなか
習わない語彙や用例というのは色々と出て来ます。

 それでも、私達がORTなどのLRや絵本をお勧めするのは、絵を見ながら
そういう本をたくさん読む事で、『何となく、この語はこういう意味なのかな?』
という体験を繰り返すのが、英語脳を育てていくのに非常に適したやり方だ
という事が分かってくるからなんです。

 ですから、最初の内は、分からない語が多くて大変に感じるかもしれません
けども、それを繰り返すことで、いつの間にか読める様になっているんです。

 ただ、あまり難しい本をいきなり読むと、分からない語が多すぎて疲れて
しまう事もあるかもしれませんね。そういう時は遠慮なく、そういう本は
投げてしまって、別の楽しめる本を読むようにしてくださいね♪

〉それこそ、英和辞典にくびったけで、
〉「second helping・・・お代わり」と変なところで悦に入ってしまいます。

 うんうん。分かりますよ。

〉最初は、生きた英語を学んでいると思ったんですが、
〉あまり必要ないのかもしれません。
〉全部、辞書を引くというのは、やめてみようと思います。

 そうですね。しばらくの間は、そうした方がいいです。

 人にもよりますが、私達はまるっきり辞書を使わない訳でもないんです。
ずっと100万語・200万語と読み続けていると、辞書を使わないと意味が推測
出来なくて、いつまで経っても意味が分からないという様な語がある、という事も
段々と分かってくると思います。

 ただ、辞書には辞書の弊害があることもあって、通過語数が少ない内は、
どの語が辞書を引くべきなのかも判断が付かない事が多いので、そういう意味
でも、特に辞書は引かないという原則があるんです。

 目安としては、100万語通過する位までは辞書を使わないで読み進むと良い
と思います。

〉すらすら読みについて。
〉今まで、辞書を片手に「解読」して読んでいたので、
〉躊躇していました。
〉これからは、この読み方もやっています。

 そうですね。それがいいです。

 多読をやっている方は、みんなそういうスラスラ読む読み方だと思いますよ。

〉読書方針も変えてみます。
〉YL0から1へのレベル上げは、2ヶ月経ってからにしたいと思います。
〉評判のORT、LLL、LLI(Info Trail)を読んでみてからにします。

 私が今回どうしてもお返事を書きたくなってしまったのは、この点です。

 くどいようですが…

# 色々な事を一気に言ってしまって
# 申し訳なく思っていますが、
# これだけは言わせてくださいね。

 こんな学習計画も止めてしまった方がいいんです。

 こう書くと、ホントにいい加減なヤツだ!と思われるかもしれませんが、
『読書予定は未定!』、それでいいんです。

 前回のお返事でも、私は一貫して『自分が楽しめる本を読んでください』
と言い続けています。

 『楽しめる本を読む』という言葉に隠された一番大事なポイントは、
自分の集中力を保った状態で読む、という事なんです。

 でも、同じ様なレベルの本、同じ様な内容の本、同じ様な傾向の本ばかり
を読んでいると、飽きてくるかもしれませんよね?

 この飽きた状態っていうのは、タドキストにとって最も危険な状態なんです。
飽きてくると、読む事に対する集中力が薄れてきますから。

 だから、『シリーズをコンプリートしよう』とかいう思い込みにハマって
苦しんでいる人達も、時々散見されますが、そういう時は一度そのコンプリート
願望から離れて、全然別のものを読んでみるとか、そういう事を試してみた方が
いいんです。

 もちろん、susumuさんがORTが楽しくて、LLLが楽しくて、それで読み続ける
なら、私はそれはそれでOKだと思います。

 でも、2ヶ月も先に、自分にとって適切なYLが幾つくらいなのか? 自分の
興味の対象はどんな本に向かっているか? など、楽しく読むために必要な
そういうファクターは、想像もつかないことが多いと思うんですよ。

 だからドラ的には、『ORTが終わったら、LLLも面白そうだなぁ』、こういう
考え方はOKです。

 でも、『ORTとLLLを読み終わってから、YL1に進もう』、こういう考え方は
捨てた方がいいと私は思います。

# そういう考え方には、お勉強的な匂いが
# プンプンしますし…ね♪

 私は多くの人に、パンダ読みをお勧めしています。

 susumuさんが今まで書いてくださった事を前提に、私のお勧めを書かせて
もらうと…

 当面は、YL0台のGRやLRを読むかたわらで、最初はYL1.0〜1.2のGR、それに
慣れてきたらYL1.0〜1.5のGRを、時々読む事をお勧めしたいです。
 目安としては、(最初は)YL0のGR3〜5冊に1冊、高めのYLのGRを入れていく
位の頻度がいいです。

 それで高い方のYLの本でも無理がなかったら、今度は比率を少しずつ高い
方にシフトしていきます。
 YL0はORTやLLLだけにして、それらを読むかたわらでYL1のGRやLRを読む、
という進め方もいいですね♪

 私の場合は、ずっとパンダ読みを続けていますが、今は特に非常に極端な
パンダ読み(もう、まだら読みと言った方がいいかも…)で、中心に読んでいる
のはYL3〜4ですが、YL0からYL6まで色々なYLの本を少しずつ読んでいます。

 ここに書いたのは、あくまで私の意見ですが、susumuさんの場合はSSSに
通われている様なので、時間が作れたら読書相談会に出てみるのもいいかも
しれませんね。

# とか言いながら、私自身は
# そういう会に出た事がない
# のですけどもね…(汗)

 では、色々と書いてしまいましたけれども、
 susumuさんもHappy Readingで行きましょうね♪

 お仕事の方も頑張ってください。


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