Re: すらすら読みの効能について

[掲示板: 〈過去ログ〉読書のことなんでも -- 最新メッセージID: 658 // 時刻: 2024/12/28(11:37)]

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421. Re: すらすら読みの効能について

お名前: ドラちゃん http://dorataoku.blog37.fc2.com/
投稿日: 2008/5/18(06:47)

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 susumuさん、おはようございます。ドラともうします。

〉こんにちは。現在、YL0ですらすら読みをしています。
〉さすがに、レベル0なので、すぐ読めてしまい、
〉いろんな本が読めてしまいます。
〉PGR0、MGR0

 いいですね。
 すらすら読んで、ドンドン色んな本を読みましょう。

 YL0では負荷がなさ過ぎて物足りなくなってきたら、YL1に進んじゃいましょう。

〉ふと思ったのですが、これだと、負荷0に近いのですが、
〉何か効能はあるのでしょうか?

 負荷が0に近いと、読んでも読んでも疲れないので、ドンドン次の本に手が
伸びますよね? これがまず第一に顕れる多読の効能だと、私は思っています。

 もっと、ドンドン新しい本に手が伸びるように、susumuさんご自身がどんな
タイプの本を自分が好きか、段々と分かってくるといいと思いますよ。

〉英語は、復習が大事と思って、GRに出てきている知らない単語は、
〉辞書を引いて(すみません)、その日に覚えています。

 こう書くと過激なようですけども、そんなお勉強的な努力は、止めてしまった
方がいいんです。

 単語を覚えるために使う時間を、もっと色んな興味を持てる本を読む事に
費やしてはどうでしょう?

〉そして、本を返却する時に、もう一度読んで復習してます。

 再読は、自分がその本を読みたくなった時や、その本の内容を忘れかけた頃に
するのが効果的だと思いますよ。

〉だけど、受験の時のように音読して丸暗記していないので、
〉英文が定着していません。
〉これだと、忘れるのが早いと思うのですが、後々、苦労しませんか?

 丸暗記しても、言葉のセンスは定着しません。

 辞書に頼らずに、たくさんの英文を自分の体内に取り入れることで、自然な
英語の感覚が身に付くんです。
 この英語に対する(当初は)感覚的でしかない捉え方を、私達は英語脳と呼んでいます。

 たくさんの英文を取り入れる事で、最初は感覚的だったものが整理されて、
自分の中で系統化されていきます。

 ところが、最初から辞書を積極的に使用してしまうと、残念ながら、この感覚的な
萌芽が、あらかじめ系統化された知識を取り込む事で、摘み取られてしまうのです。

 これが、多読三原則で『辞書を引かない』と謳っている(隠れた)一番大きな
理由でもあります。

# 実は、単に面倒だから、読んでる最中に
# 辞書を引くのは面白くないから、
# という理由だけではないのです。

 読んだものを忘れてしまうなら、忘れてしまうで構わないのです。これは、
人間の身体の自然な働きでもあるので。

# 私ももう40代なので、たくさんの
# 本・英文を読んでは忘れています。
# でも、それでも定着する部分は
# あるのです。

 でも、ここSSSでは、みなが『Happy Reading♪』といい、みなが
『自分が読んで楽しい本を読みましょう♪』と言います。

 それはなぜか? 読んでいて楽しい本の方が、想像力が活発になり、あるいは、
のめり込んで読むようになり、人によっては疑似体験といっていいレベルまで
集中して読んでいる事があります。

 こうした経験を繰り返す事で、そののめり込んだ物語と一緒に生きた英文が
自分のカラダに刻み込まれていくからなんです。

 とはいえ、本の好みは人それぞれだし、特にYLが低い本ではそこまでのめり込める
様な本にはなかなか出会えないかもしれません。

 susumuさんは、YL0とはいえ、英文がすらすら読める今の状態は楽しく・快く
感じられませんか?

 もし、楽しくあるいは快く感じられるなら、その感覚を大事にして、ORTや
易しい英語で書かれた絵本やLRなどを、すらすら読みでたくさん読んでしまって
ください。

 もしそれだけでは物足りなかったら、YL1のGRをどんどん読んでみてください。

 それでも物足りなかったら、YL1のLRや絵本を探して、読んでみてください。

 上で書いた様な本を最低数冊ずつ読んでみて、全てすらすら読めるのなら、
YL2に進んでしまってください。

 そういう風にして無理なく読んでいると、いつの間にか累計5万語・10万語と
読んでいて、その頃には自分の英語に対する感覚が色々と変化し始めた事に気付く
こともあると思います。

 その様々な感覚的な変化の一つ一つが多読の効能なんです。

 但し、人間はそうした感覚を未経験な場合に、それを想像することは出来ない
のが普通なので、こうして言葉で説明しても、susumuさんご自身が自分の経験として
感じる事が出来なければ、私が書いている事も理解していただけないのだと
思っています。

 だからこそ、多読三原則というものが必要で、多読を経験した人たちはみな、
それに沿って進める事を他の人にお勧めするんですよ。

〉特に、禁帯出のORTをstage1から読んでいるとそう思います。
〉確かに、1日1stage、読めます。
〉2とか3stageを読んでいる人は多いと思いますが、
〉受験には出ないけど、会話では出てきそうな、熟語(簡単な動詞+前置詞)が
〉多く出てきています。

 そうですね。

 ネイティブ向けに書かれた色々な本を読めば、受験や学校教育では出て来ない
けれど、日常的に頻用される語彙は、何回も出て来ます。

 また、学校教育ではスゴく勉強させられたけれど、実際には出て来ない言い回し
というものが幾つもある事にも気付く日が来ると思います。

 それが、自然な英語の感覚なのだと私は思います。

〉すらすら読んで良い物か、迷います。

 ご心配は分かりますが、心配しなくても、大事な言葉・言い回しはたくさん
読めば何回も出て来て、わざわざ覚えようとしなくても、自然と自分のものになります。

 多読ではなぜか、一生懸命やろうとするよりも、楽しんでマイペースに
何気なくやる方が学習効果が高いことが多いので、susumuさんもお勉強的な
考えは、この際捨て去ってしまいましょう。

 長くなってしまいましたが、susumuさんがすらすら読まれているのは分かり
ますし、それはとても素晴らしいことなんです。

 その調子で、すらすら読み続けて、自分のお好きなお話をドンドン読み
進んでいってくださいね。但し、辞書は使わないように♪

 では、susumuさんもHappy Readingで♪


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