[掲示板: 〈過去ログ〉過去ログ2(英語教育についての論争) -- 最新メッセージID: 983 // 時刻: 2024/12/26(02:50)]
上へ | 前のメッセージへ | 次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む | 訂正する | 削除する
お名前: 駿台生(元)
投稿日: 2002/3/8(05:52)
------------------------------
>「英語の入試問題が読める」と英語が読めるは別問題でしょう?
英語の入試問題も英語ですよ。ただ英文の種類が違うでしょう。むこうの知識人
が書いた高度に知的な英語が主体です。ハリーポッターとは違います。
SSSでは知的な英語を短期間で読めるようにさせる方法論がありません。
>電車の中でペーパーバックを読んでいる人も英語版TIMEやNews Week
>を読んでいる人も滅多に見かけません。
ここは日本ですから(笑)。しかしタイムの英語なら駿台の上位クラスの学生ならよめます。ただ語い力やはいけい的知識に問題があるから1段落終るごとにふーふーいう読み方になると思います。そのような段階を卒業するには多読が必要だと思いますが、私達が多読にチャレンジできるのもいかなる文構造にもたじろかない実力がすでにそなわっているからです。
〉TOEFLテストの成績では世界でもビリに近く
途上国のエリート留学生とはちがって、日本人の多くは英検感覚でこの試験を受けるから当然の結果です。かりに日本の英語教育が貧弱だからとしても(実際そう)そのことを伊藤和夫は無関係ですね。私は伊藤が提示した英語を英語の順番で直読直解していく方法は高校ではまったく教わらなかった。伊藤はろくな英語を学ばなかった学生を時間的せいやくがある中でいかに効率良く力を身につけさせるかを工夫した人です。
〉英文解釈教室を読まないアメリカ人は、複雑な構文の英語を
〉読めないとでも?
無教養なアメリカ人には分からないと思います。日本人のだれもが現代文を読めるとは限らないようにね。もっともなぜいきなりアメリカ人の話が出てくるのですか?貴方達はネイティブが明示的に文法をまなばなかったから日本人もそれでいいとナイーブに信仰している。動名詞と現在分詞の区別をしらないアメリカ人は多いと聞きますが、だからといって我々がそうでいいとは限らない。
〉英語を読むための勉強をした結果、読めるようになっている
〉訳ですが、その本は英語で書いてあります。私たちも英語の
〉本で勉強できるようになった方が良いでしょう?
私は英語の文法書を英語で読むようにしています。そうすれば一石二長ですから。しかしそうなるまでは日本人が書いたもので学んだほうがいいです。逆を考えてみてください。「私は学生です」「私が学生です」「ぞうははながながい」といった助詞の使い分けを我々は無意識に行うことができるけど、それを明示的に日本語学習者に説明せよといわれたら答えに詰まります。それは日本語文法と英文法の違いに精通した日本語教師によってはじめて可能なのです。
〉また、そんなに複雑な構造の英文を読めるようになる前に
〉とりあえずインターネットでの情報収集や意見交換などが
〉できるようになったら楽しいと思いませんか?
はい。りょうほうともできないといけないと思います。どちらか一方ではダメです。レベル9がはりぽたでは知的な英語を読む訓練ができるとは思えません。小説にかたよりすぎてるし。gradedは私にはつまらない。私は形態面への不安がないからネットの海にすぐ乗り出して行くことができました。語いには不安がありましたが、右クリックで意味はすぐわかりますからね。
〉SSS多読式は、とりあえずペーパーバックを楽しんで読む
〉事が出来る程度の英語の習得を目的としており、それであらゆる
〉英語の書物が読めるようになるとは標榜しておりません。
ならばなぜ精読を否定するようなことを述べるのかが理解できません。
〉本は殆ど読破しておりますが、こうした本など読む暇があったら
〉インターネット(海外ページですよ)で遊んでいた方が余程
〉有意義だと考えております。
どうやって遊ぶのですか?遊ぶ方法すら知らない学生に。私は遊べますよ。中級から上級に移行するためには言語の形態面に対する注目がぜひとも必要です。もちろん形態面への意識は英語が読めるようになるにつれ背景にしりぞいていきます。
〉他の国では初級英語を終了すると、遅くとも
〉高校レベルでは英語で書かれた英語学習書に入っているようです。
そういう国の多くは学問が自国の言葉でできないような知的殖民状況にある国です。
日本人に対する英語教育はこと読解に関する限り日本人の手によって行なわれるのがもっとも効率的です。日本語と英語では文構造の違いがとても大きいので日本語文法を理解していない外国人に適切な指導は難しいと思います。上級者なら別ですが。
▲返答元
▼返答