[掲示板: 〈過去ログ〉過去ログ2(英語教育についての論争) -- 最新メッセージID: 983 // 時刻: 2024/12/27(05:30)]
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430. Re: 複雑な英文を読むための方法論を欠いたSSS
お名前: SSS学習法研究会 河手真理子
投稿日: 2002/2/16(00:01)
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呂 奉先様
ご意見ありがとうございます。
「小説をいくら読んだところで、論説文や評論文は決して
読めない」ということは、ごく当たり前の事実である。
というのは本当に事実でしょうか。
国語の点数が悪いと嘆く子に、小・中・高の国語の先生は、「本をたくさん読みなさい」と言います。何人もの先生にそう言われてきました。
だったら、英語も同じだと思うんです。
小説と言っても内容やレベルはいろいろあります。
わたしは、ふつうの文学作品をたくさん読んでいれば、論説文や評論文も読めると思います。
もちろん、使われる語彙は違うでしょう。
そのときは、キーワードとなるような、言葉を調べれば文章を理解するという意味では読めると思います。
ある程度文章を読めるようになったら、むしろ一般的な論説文のほうが易しいということはありませんか?
「一般的な」とつけたのは、「専門書」ではなく、という意味です。
子供に本を読ませるときに、最初に文の構造などは教えません。
ただ、ひたすら字を読んで内容を楽しませるだけです。そういう読み方をしていても、小学校高学年以上、
中学、高校になれば、その年齢にあった論説文、評論文は読めるようになります。
もちろん、内容と読む人の知的レベルが合致していることを条件に話しています。
子供たちや、ここで多読を始めようと思う好奇心の旺盛な大人たちは、ある程度、文章が軽快なリズムをもって
本を読めるようになると、自分の好奇心を満足させようと、いろいろな内容、分野の本に手をだしたくなるでしょう。
自分の読みたい分野の本があって、英語の文字に対する拒否感がなくなっていれば、いくつかのキーワードを辞書でひくことによって、その本は読めるようになると思います。
Greaded Reader を段階的にたくさん読もうというのは、そういうことができるようになるための、最初のステップとしてお薦めの方法であるという主張です。
一見時間がかかりそうですが、一番近道の方法であると思っています。
英語の本がすらすら読めるようになるには時間がかかるものだと思います。
もちろん、わたしたちのお薦めする方法が、すべてであるというふうに押しつけてはいません。
ほかに本が読めるようになる方法も多数あることでしょう。
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