Re: 私の100万語(6):ペースダウン

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1466. Re: 私の100万語(6):ペースダウン

お名前: ウルトラQの母
投稿日: 2004/2/23(13:39)

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イギリスから帰国して、英語の方はすっかりペース・ダウンしてます。帰国したその週の週末も次の週の週末も出張…。秋は仕事の繁忙期なんです。土日両方とも休める週というのはほとんどない…。

これまで「面白さ」の☆をつけてきましたが、これ、ちょっと「厳しくつけすぎたかなぁ」という気がしてます。ほとんどが☆☆☆になってしまってる。正直言えば、「☆×3.5」ぐらいかなぁ…というのもいっぱいあった。

という訳で、ここから先、これまでの☆と「一貫性」を欠くのですが、「すっごく面白い」を☆×5、「なかなか面白かったぞ」というのは☆×4、「まあまあ」を☆× 3、「ちょっとな〜」を☆×2、「つまんな〜い」を☆×1、「こんなの読ませんな〜」は☆×ゼロにいたします。

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9月22日(月):Stories from Five Towns (OBW2): 700語: 5700語: 237900語: ☆☆☆☆:アーノルド・ベネットの作品。帰りの飛行機の中で読みました。アーノルド・ベネットは大学院生時代に『二人の女の物語』というのを読んでなかなか面白かった記憶があります。1900年頃のミッドランド地方の5つの町を舞台にした短編集です。ちょっとおしゃれで気がきいていて、「文学を読んだぞ」という気持ちにさせられる。私は時間潰し(仕事からの逃避)に、「どーでもいーよーな」本を良く読むのですが、こういう「良質な」ものを読めば、もちっと「高級な」人になれるかなぁと思ったりもしました。読後感がさわやか。

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11月9日(日):The University Murders: An Inspector Logan Story (CER4): 1900語: 15000語(?新刊本らしくリストに載ってません。ローガン警部のシリーズはケンブリッジでも人気シリーズなのかな? 次々新しいのが出てるみたい。とりあえずケンブリッジのレベル4の中で一番少ない16000語よりちょい少なめに計算しときます): 242900語:☆☆☆☆:しばらくグレーディッド・リーディングから遠ざかってました。ふと本屋に立ち寄った時、ローガン警部物が売ってたので買ってみました。大学が舞台のミステリー。ローガン警部物はどれも一定の質があるので安心して読めます。ペーパーバッグ1冊読む…というと私の場合時間がかかりすぎて「イージーな気晴らし」にはならなかったりするけれど、これくらいならお手軽。「気晴らし」と「英語の勉強」を兼ねて、グレーディッド・リーディングを進める方が、「手軽な読書」に「逃避」して「仕事から逃げる」より良いかも…。これは、カゼをひいて体調が悪かった時に読みました。

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11月24日(月):The Death of Karen Silkwood (OBW2): 700語: 5800語: 248700語:☆☆☆☆:これは「トゥルー・ストーリーズ」のシリーズ。フィクションっていうのは「人が作ったもの」だからある意味「すべて分かってる」話だが、実話ってのは「分からないことだらけ」という解説がついていた。たしかにそうかも…。原子力関係の工場で働くカレンの「謎の死」をめぐる話です。カレンは工場の安全管理のあり方に疑問をもち、組合活動に打ち込むようになります。だんだん工場の「秘密」に近づくと身辺に色々なことが起るようになる…。「たしかにありうることかも…」という、実話だけに「こわ〜い」話。舞台はアメリカなんだけど、イギリスの話だともっと良かったな〜。でも、オックスフォード出版の人達にとっては、この手の話は「外国」の話の方が取り上げやすかったりするのかもね。一つだけ「分かんない」単語があったの。後のグローサリーにも出てない。「辞書引いちゃいけない」っていうから、引いてないけど、気になるなぁ…。

24.
11月26日(水):The Coldest Place on Earth(OBW1): 400語: 6300語: 255000語:☆☆☆:スコットとアムンゼンの南極点到達のストーリー。以前スコットの方の話を芝居(日本で上演されたのだが、英国の劇団が英語でやった)を見たことがあり、そこで描かれていた「心理劇」に比べると迫力や掘り下げに欠けた。でも、たった400語でこれだけの話を書けるってのは、すごい!とも思う。「イギリス人ライターらしい」と思ったのは、こういう「簡単な」読み物でも「美談」に終わらせないこと。スコットやアムンゼンは決して「英雄」としては書かれていない。頑固だったり、人の気持ちを無視したり、けっこう「やなやつ」としても書かれている。そういうのを、隊員の日誌や隊員が家族に宛てた手紙なんかを上手に引用しながら話を進めていく。私が印象に残ったのは、この人たちが、途中、ポニーや犬をつぶしながら食べ、「体力を回復」しながら探検を続けたということ。馬刺しを食べる日本人や犬を食べる韓国人を「馬や犬友達であるイギリス人には考えられない」とか言ってるくせに、「なんじゃい、あんたらも食ってるぢゃん」と思ったりいたしました。


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