悔介快読300万語の報告

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[報告] 1192. 悔介快読300万語の報告

お名前: Hank
投稿日: 2003/12/11(10:12)

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こんにちは、Texas El PasoのHankです。 
悔介快読300万語の報告を致します。 最初の100万語は快読で、200万語までは掲示板のおかげで介読、
300万語までは悔読でした。(多読が悔ではないのですが、この理由は後で述べます。)

大阪の皆さんは13日の忘(望)年会、シャドウイング会の準備で忙しいことでしょう。 今回も特別な報告はありま
せんので、読み飛ばしてください。 今回は出張があまりありませんでしたので、前回の遅れを取り戻し、

一万語/日のペースに復帰し、丁度300日で300万語を達成しました。 年内で達成できればと思っていました。
また大阪のオフ会(悔)には残念ながら一日違いで参加できませんので今日報告できてほっとしています。

300万語通過の本は、Ben Hogan's Five Lessenでした。 28年前にナイジェリアに行くときにゴルフを始め
ましたが、当時は本でしか学ぶことができませんでした。 まずどの本にするかを決めるためにゴルフの本を

本屋で10冊程読みました。(おかしな表現ですが) その中でこの本に出会いました。 その本はモダンゴルフ
という題でB-4の大きさにイラスト入りでかかれており、ゴルフで大事な5つのポイントしか書いてありません。

毎日15分その通りにやれば誰でもが80を切れるという本でゴルフのバイブルと言われている本です。
ちなみに最高スコアはまだ80で80を切ったことはありませんが、ほぼその本の通りまでこれました。

ゴルフのメジャー4つを全て勝つとグランドスラマーと呼ばれますが、今までに四人しかいません。
ご存知のタイガーウッズ、ジャックニクラウス、ゲーリープレーヤーとベンホーガンで、彼が最初にグランドスラマー

になりました。 彼は体重62kgで身長は170cmぐらい、テキサス州出身です。 彼が編み出したゴルフスイング
が現在のゴルフのモデルとなっています。(当時は画期的なゴルフ理論でした。現在の理論もあまり変化なし) 

私はこの本を50回以上読みました。 (まさに私のバイブルです。) ナイジェリアは計画停電が毎日6時間あるので
夜は暑くて眠られません。 私が梱包をばらしてマージャン台を作り、台の四隅にローソクを立てて、毎日裸で

汗をかきながらマージャンをしました。 マージャンもその時に始めたので、阿佐田哲也の「A級マージャン」と
いう本で勉強しました。 毎日負けては読み返しました。 この本も50回以上読みましたが、この2冊以外には

2回以上読んだ本がありません。 今回300万語通過にあたり、アマゾンで見つけたベンホーガンの
Five Lessen に挑戦することにしました。 今までは皆さんに紹介していただいた本を読んでいたので、いわば

湾内で泳いでいたようなものです。 300万語になるので少し外洋にも出てみようと思い、28年振りに原書に
チャレンジしたわけです。 分からないところもかなりありましたが、(技術論のため、文章が多少難しい)、

50回以上も日本語で読んでいたため、意味は大体分かりました。 また英語ではこんな風に表現されていた
のかというところもありました。 まさか、原書で読めるとは思いもしなかったのですが、(多分読みかけても

最初わからないので、すぐやめたでしょう。) 今は分からなくても分かるところだけ分かればよいという飛ばし
読みがすっかり身についていますので、いつものペースで読めました。 逆に意味を掴もうとゆっくり読んでも

分からないものは分からない、分かるものは分かるという(当たり前)ことを再認識しました。
今回はdumboさんに借りたGRの最後のセット(advaned set)を全て読み終えました。 Dumboさん本当に永い

間ありがとうございました。 またGRは7月に日本に帰った時にレベル4の本を20冊位買ってきましたのでそれ
を読みました。 児童書については皆さんのお勧めをSSSの書評で確認し、その後、日本アマゾンで確認し、

アメリカのアマゾンにあればアメリカで注文し、なければ日本アマゾンに注文しました。 またGRのL5以上に
ついては星印5以上のものを全部日本アマゾンに注文しました。 それらは日本の自宅に届いており、何を

注文したのか良く分からなくなったので、リストを作ってみますと、日本で70冊、アメリカで50冊注文している
ことになりました。 今回の帰国時に持って帰る予定にしているのですが、全ては無理でしょう。(当分読む

本には苦労しないでしょう。(笑)) 従って今回読んだ本も上に述べた本一冊以外は全て皆さんのお勧めの
本であり、皆さんがコメントされているので、特には目新しいものが全くないので申し訳なく思っています。

一応目標の300万語を達成したので、これからはアマゾンだけでなく、本屋にでている本を少し読んでいこう
かなと思っています。 次回には少し紹介できるかも知れませんがすでに100冊以上も在庫がありますので

まだまだ先のことになるかも知れません。
下に今までの読んだ本のレベル分けを参考のために上げておきます。 200から300万語までは62冊、通算
では358冊でした。

0〜100万語	03.2.11〜03.5.21  100日間
 〜200万語  03.5.21〜03.9.10  112日間
 〜300万語  03.9.10〜03.12.7   88日間										  
 分類
        L0  L1  L2  L3  L4  L5  L6  L7  L8  L9   計
 〜100万語   15  30 100  72   3   1   1 		 222
  〜200万語          1  24  33  13       2   1           74
  〜300万語              2  26  12  14   6   1   1       62
    計          15  31 126 131  28  15   9   2   1      358	     						
								
																							
読んだ本で印象に残った本を上げますと																							
GR(5星)																							
1.Gone with the wind (part1,2)  PGR4																							
   日本語で昔、読んだ「風とともに去りぬ」のGRですが、ほとんど内容を忘れていましたので結構おもしろく思いま
  した。 やはり原書がすばらしいとGRでもすばらしく仕上がるものなのですね。ミチェッルはこの本しか書いてい
 ない(?)、またこの本を書くのに10年を費やしたと書いてあったと思います。 原書はものすごく厚くて難しいの
  でしょうね。

2.Amistad   PGR3
     スペイン船で奴隷となっていたチンクが戦って船員等を殺して勝つが、通りかかったアメリカ船でアメリカに行く。
  しかし、アメリカでは殺人罪として起訴される。 有罪か無罪か? これを見ても分かるようにアメリカには色々な
  意見がある。 奴隷解放を訴える人もいればKKKもある複雑な社会である。
3.The Ring   PGR3
  恋人のAnitaがCarlosと出奔して以来、Rafaelは頭がおかしくなる。 彼を治そうとする医者と、そうなった原因の
  追求。PGR3としてはよくまとまった話。
4.Ring of bright water   PGR3
  スコットランドの人気のない海岸でかわうそと生活する著者の話。 昔、ロンドンからエジンバラまで汽車で旅した
  時の荒涼とした海岸線が思い出されました。 現在では考えられないことですが、それゆえに心が癒されます。
5.Two lives   CER3
  1946年英国に住むHuwとMeganは恋をしていたが、Huwはカナダへ移住した。 手紙を出しても返事がこない。
  やがて50年振りにMeganから手紙が来た。  多読でなければ読むことがない本。 ついつい引きつられて読み
  ました。
6.Mr.Midshipmen Hornblower  OBW4
7.Silas Marner   OBW4
 サイラスマーナーは友達に裏切られ、また貯めていた金を盗まれ生きる力を失った。 あるひ行き倒れになった親子の
 子供、エピーを育てることになり、序々に元気を生きる喜びを見出して行く。 最初はおもしろくないと思っていたが、
 読み進むにつれて引き込まれていった。 (多少道徳的なにおいはするが)
8.Silver Sword,The  OBW4
 第二次世界大戦で両親と生き別れになった兄弟4人がポーランドからスイスまで形見のSilver Sword を頼りに
 両親を探し当てるまでの話。 もう少しという感じはありますが、まあまあ楽しめました。
9.Full Monty,The   PGR4
 製鉄所が閉鎖されGazは失業。女房からも離婚され、息子のNathanにも会えない。 金を稼ぐには男のストリッパー
 になるしかないと考え、数人の男とーーー。 これは単なるcomedyではなく、男のtragedyもよく表しています。
 今回読んだ本の中でベスト3に入る本です。 男はなかなか開きなおることができない。(女性は強い)
10.Gladiator     PGR4
  ローマの将軍Maximusはゲルマン民族との戦いに勝ち、故郷へ帰る予定であったが、新皇帝のCommodus
  は父が信頼していたMaximusが目の上のたんこぶであり、彼の家族を皆殺しにする。 Maximausは奴隷になり、
  Gladiatorとして頭角をあらわし、最後にCommodusと対決する。 ローマのコロッセオを昔見たことがある。
  そこでGladiatorが戦ったと聞いたがこの本を読むとそれがよく分かった。ストーリーとしてはどんどん読める。
11.Stragers on a Train    PGR4
  ガイは妻と離婚協議をするために汽車に乗ったところ、ブルーノという男と隣の席になり、交換殺人をもちかけ
  られる。 ガイは断ったが、ブルーノは勝手に交換殺人を実行してしい、ガイを脅迫して行く。
  心理的描写が重要な要素であり、通常はGRでは面白くないと思われるが、初心者にもよく分かった。
12.I Robot   OBW5
  21世紀はロボットが危険な仕事を行う世の中。 ロボット3原則(1.人を傷つけてはいけない、2.人の
  命令に従う、3.1、2に反しないなら自分を守る)によりロボットは管理されているが、進化するに従い、色々
  問題がでてくる。 6編の短編集であるが、最後の短編が非常におもしろかった。 市長(?)に立候補した
  人間がロボットかどうかでもめる。 その男のせりふに人間は感情があり、そのために人を憎み戦争が起こる。
  人間は客観的に考えられない。 だから冷静なロボットが市長になりマネージするのがベターであると。 今の世の中
  本当に冷静で公平なロボットに政治をしてもらうと世の中はもっと住みやすくなるのでは?ベスト3の一冊
13.Captain Corellie's Mandolin  PGR6
  エーゲ海にあるギリシャの小さな島における、第二次世界大戦中の話。Corellieはイタリア軍の大尉としてこの
  島をドイツ軍と一緒に占領統治し、医者の娘と恋に陥る。 やがてイタリアは降伏し、逆にドイツから攻め
  られることになる。 戦争の悲惨さがあますところなく描かれている。 また戦争の中にも日常の暮らしがあった
  ことが良く分かる。 Mandolinがどういう意味を持っているのか最初は題名の意味が良く分からなかったが
  最後にそれが分かる。 最後にもう一度盛り上がりがあり、今回のベスト3の一冊。

児童書
1.The twelfth angel(Og Mandino)
  ジョンはアメリカ最大の会社のCEOに就任することになり、ホームタウンで名誉市民のセレモニーが行われ人生の
  絶頂期にあった。 しかし、2週間後に最愛の妻と息子が交通事故でなくなり、彼は拳銃を引き出しから

  取り出しては自殺しようとする。 彼はその時41歳であった。 幼馴染で親友のビルが心配し、無理やり
  リトルリーグの監督を引き受けさせる。 そこで彼はtimothyという少年と知り合い、彼に野球を教えることで

  序々に元気を取り戻して行くが、やがてtimothyはーーーー。 最後が悲しすぎる結末であった。
  私はこの本は涙することなしに読めなかった。 この話が単なる話でなく私の身に10年前のアメリカで起こった

  出来事と同じであったからです。(私の場合は子供だけであったが)
  道路を横断するときに渡りきる寸前ではねられたのですが、相手は19歳で免許取立てでした。 ブレーキ

  を少しかけるか、ハンドルを少しきれば起きない事故でした。 ブレーキをかけたあとも全くなく、日本では
  100%前方不注意でドライバーの過失ですが、アメリカでは前方が見えなかったということで無罪でした。

  その事故については人種差別的なことも経験しましたし、アメリカは本当に怖い国であり、日本人が思って
  いるアメリカと全く違う面がある国です。 

  Jhonはリトルリーグの監督になることで立ち直っていくが、私には何もなく、この10年はぽっかり穴が開いた
  ままであり、物語とはいうもののJhonがうらやましかった。 従って私は主題であるJhonと

  timothyのことよりもJhonの気持ちが痛い程わかるので、例えば拳銃を取り出すところは、私も同じような
  気持ちになったので先を読むことができなくなった。 私が今回の題名を悔読にしたのはそういう理由です。

  これは個人的なことなので書こうか書くまいかと思いましたが、dumboさんだけには話しましたので、いつま		
  でも彼女の負担になってはと思い、書くことにしました。この本に引き続いて読んだのがPleasing The Ghost,		

  その次がVicky Angelでたまたまですが、全て幽霊の話と悲しい事故の話で打ちのめされました。		
  幽霊の話は題材としてはよく用いられるものですが、実際に悲しい目にあった者にとってはいいようのない		

  感じを受けます。 簡単に題材にして欲しくない気持ちが強くありますが、10年を経てようやく少しこの件		
  に関し人に話しができるようになりました。 		
2.Willson Jacquelineの本		
  Sleepovers		The Mum-Minder,
  Lizzie Zipmouth		
  Cliffhangerをその他に読みましたが、総じてよく知らない単語が多く、また文も難しく感じられました。		

3.Unfortunate Events		
  これは3巻がワンボックスになっていたので3巻まとめて買いました。 上記したように悲しい話はあまり		
  好きでないので2巻でやめようかと思ったのですが、何となく読みたくなる本です。 不幸が続くのですが、		
  現実ばなれしているので、物語としてたのしめるのが救いです。 しかし3巻以降も同じストーリーなので
  しょうか?

4.Ruth Stiles Gannettt
  Elmer and the Dragon
  The Dragons of Bueland
    My Father's Dragon の3部作を読みました。 第一巻目が一番おもしろく、ほのぼの系はいいですね。

300万語を通過して
1.速度はぜんぜん計っていませんが、あまり変わらないと思います。 理解度は少しはよくなっているのでしょうか?
  よく分かりません。 ただレベルを上げて疲れたなあと感じた時はレベル3の児童書(ミッシェル、ベビーシッター、
  A to Z)を読むと以前よりは理解度、スピードも少し上がっているような気はします。(慣れの問題かも)

2.音読について
  はまこ師(師匠と書くと怒られるので)の報告を読んで音読にトライしています。 朝20−30分ぐらい音読
  していますので、20−30万語位を音読したのでしょうか? 黙読では発音がローマ字読みになっている

  と思いますが、音読すると、thとS、 fとh、zとth、bとv rとl、あいまい母音の発音を区別できますので
  発音はよくなると思います。 またアメリカ人の口元を見ているといかに彼らは舌と口を使っているかが分かり

  ますが、舌が口の中でよく動くようになる気がします。 ただ、現在のところ文字を見て発音の区別をして
  いるので、文字を見ない時はローマ字読みになってしまいます。 文字をみなくても自然に発音できるように

  なればと思っています。 リズムについても、適当ですが、何となくリズム的に少しはよくなるような気がします。
  アメリカ人が本気でしゃべるとアクセントの強弱、強調等ものすごい差がでます。そういう感じが少し分かる
  ような気がしますのでもう少し継続して行きたいと考えています。

3.シャドウイングについては全くしていません。 もうすこし本を読んでから考えたいと思っています。
  英語の勉強については 500万語を過ぎてから誰かに習おうかなと思っています。

今後
300万語という一つの通過点をすぎたので、今後はPBに挑戦していきたいと思っています。 さしあたって
やさしいと言われていますシドニーシェルダンの本を現在読みかけていますが、本当に読みやすいです。

またGRのレベル5以上で5星のものを日本アマゾンに発注しているのでそれを平行して行く予定です。
またハリーポッターもナルニア物語も全巻購入してありますので当分心配はありません。 本屋にある本も

少し立ち読みしてみようかとも考えています。
駄文にながながとお付き合い頂きましてありがとうございました。
では皆さんも Happy Reading!

▼返答


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