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お名前: marigold http://www.hpmix.com/home/marigold/index.htm
投稿日: 2003/10/22(01:15)
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栄泉さんはじめまして。marigoldと申します。
>いやあ、酒井先生のデビュー作にして、酒井式多読理論の冒頭を飾る歴史的
名著「どうして英語が使えない?」(ちくま学芸文庫)が東京浜松町のブック
ストア談(だん)にあったんですよ。それも表紙を表に向けて書棚に置いて
あるんです。これは凄いことですよ。
私は「どうして英語が使えない?」のちくまライブラリー版の方を持っています。'95年頃に買いました。何度も読んで、今も読み返すのですぐ手が届く場所に置いています。
「そうか、この本が書店にあるのは『凄いこと』なのか! 私って凄い本を持ってるんだ!」となんか非常に感動しています。
>しかしですよ。この本こそ、SSSの多読の原点ではないでしょうか。
>酒井先生が積年の思いを一気に爆発させた記念すべき作品ですから、タドキ
スト必読の書ではないかと思います。
>ただ、内容がぎっしり詰まりすぎていて全部をきちんと読むのは相当きつい
です。
本当にその通りだと思います。私がこれを読んだ時の衝撃はすごかったです。
従来の学習法の常識とは正反対の内容でしたので。
読んだとき、なんというか、重石が取り除かれたような気がしました。
ここで重石というのは、「わからない単語はすべて辞書をひかねばならない」「一度手を出した洋書を途中で投げ出してはいけない」という自分で自分に課していた規則みたいなものです。
辞書を引かなくてもいいし、読みかけの本をいやになったらやめてもいいし、文法も厳密にやらなくてもいい、とわかったことで英語の読書が進むようになりました。
特に多読については、第8章「あたらしい出発」の「やさしすぎる本からはじめる」が非常に参考になりました。
「多読のはじめは3年もどれ」という一文があったおかげでGRを読むようになりました。
「イライラの法則」で辞書を引くコツがわかりました。(正確には「辞書を引かないコツ」?)
その他「文法より常識、辞書より常識」「冊数よりページ数-または、途中でどんどんやめる」など、項目の見出しだけでも名言ばかりです。
この本に出会わなかったら私は、洋書を読めるようになっていなかったです。
ポストイットを貼りまくり、線を引きまくり何回も読みました。
P.189の「全文データベースの可能性」というアイディアは、今ではGoogleのキーワード検索機能が実現しているな、と思います。
当時の有名受験参考書をこきおろすところは実に痛快でした。ちょっと引用してみます。
(私が持っているのは、ちくまライブラリーの方ですので学芸文庫に載っているかどうかはわかりません。)
P.139
『700選』に載っている英文のひどさと、それを覚えることの難しさ、空しさは、同じ根から出ています。それは「一つ一つ孤立した文」を書くことの難しさであり、覚えることの空しさです。
P.143
「受験英語の参考書の例文は、だれが、だれに向かって、どういう状況で何のために言った言葉なのか、分からない文章ばかりです。」
P.158 (大学入試の英作文問題ついての言及)
「とにかくどれも、教訓を垂れるか、季節の感慨をつづるか、高みの見物の世相批評と決まっていて、センスもなければ主張もない、味もなければ表情もない文章ばかりです」
今、このスレッドを見たのがきっかけでまた読み直しています。
今読んでも新鮮な内容で、どこを読んでも役に立つ名言ばかりです。
「読んでない人、早く読まないと損ですよ!」と声を大にして言いたいです。
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