[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/18(14:25)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2003/12/17(23:58)
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ちんげん斎@さん、こんにちは。
イベントの広場にレスをしようと思ったのですが、他の人の意見も聞いてみたいのでここにぶらさがります。
楷書・行書・草書の例えはおもしろいですね。
それにしてもカタカナ英語がこんなに根強いものだとは。
結局音を聞いても、知っている言葉だと、音そのものではなく脳内で勝手にカタカナ変換してしまうのですね。
ではそのカタカナ英語は一体どこから来たんでしょう?
中学・高校の英語の本にはカタカナは載ってないはずですよね。
もしや先生がカタカナ発音だから…?
また、日本人は「新カタカナ表記」に知らないうちに犯されている?
先生がカタカナ発音だったら日本の英語教育の未来は明るくないような気がします。でも多分そう言う場合が多いんでしょうねえ。私は高校に入った時、英語の先生の発音がいいのにビックリした覚えがあります。なんかすごーく英語らしかったんです。ということは、中学の先生は良くなかったのでしょう。
でもこれから発音のいい教師を育てるのはかなりかなり難しいでしょう。しかし本人の発音はもひとつでも、理屈をもう少々教えてもいいのではないかと思います。理屈というか、英語の音の特徴をきちんと教えるべきではないかと。
例えば…
まず日本語は音を表すのにかな表記を使いますので、「か」「さ」「た」などの音を「ひとつ」と考えてしまいます。しかし実はこれらの音は「子音+母音」の二つの要素から出来ています。子音と母音は独立して存在します。特に英語は子音のみの音がとても多いので、まず子音のみを発音することを覚える必要があります。そして母音なしで子音同士でひっつくこともあります。
酒井先生のシャドウイング指導では、子音が続くところでも高速で母音を伴って発音してしまうことがよくあるそうです。まず「子音のみ」の音を聞き分けるよう心がけ、子音のみを発音することを練習する必要がありそうです。
また、アクセントも要注意です。
日本語は上下イントネーションで成り立っている言葉です。強弱の差はあまりありません。しかし英語は強弱アクセントの強い言葉です。それを日本人は強・弱ではなく上下イントネーションの差で済ませてしまうことがあります。上下ではなく強弱をはっきりつける必要があります。
シャドウイング指導で「強く聞こえた音をまず拾う」というアドバイスがありましたが、それはこの強弱アクセントの「強」をつかむことです。そして英語は弱アクセント部分では母音もよく落ちますが、子音も落ちます。カタカナ英語では、この落ちている部分を脳内変換で拾ってしまって発音してしまうのです。ですから弱いところは無視して強いところばかり拾ってシャドウイングする、というのは有効だと思います。
「シャドウイングの前にヒアリング」って意外に落とし穴があるんですね。特にこの「脳内カタカナ変換」に犯されていると。
しかし上記の発音の特徴を心に留めて、初めての言葉に触れる気持ちで音を聞きながら本を読んだら「この言葉はこう発音するのか」ということがわかってくるのではないかと思ったのです。特に私はシャドウイングに気を取られるより、本を見ながら音を聞いた方が、細かい音を拾うことが出来ますから。
実際の発音はカタカナと全く違っていた!というショックがあると、かえって本物の発音を覚える原動力になるのではないかと思うのですが。
「虚心に聞く」って難しいですか?
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