Re: おすすめ:「桃色(ピンク)の店」(THE SHOP AROUND THE CORNER)

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/20(21:28)]

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1977. Re: おすすめ:「桃色(ピンク)の店」(THE SHOP AROUND THE CORNER)

お名前: 秋男
投稿日: 2005/5/31(01:45)

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 杏樹○ん、こんばんは。

 うおー、濃いですねー!(笑)

〉〉〉私は「ユー・ガット・メール」は見てないのでなんとも…。
〉〉〉でも「桃色の店」はあの時代だからこそ、のもどかしい奥ゆかしい恋愛模様だと思いました。

〉〉 なるほどね。そうですね。
〉〉 プラハが舞台で、ヨーッロパ〜な感じもいいですね。

〉違いますぅ〜〜〜。ブダペストです。ハンガリーの。ハンガリーが好きだから興味をひかれたというのもあって見たんです。もともとこれはハンガリーの作家、ラースロー・ミクローシュの書いた戯曲なんです。それをハリウッドで映画化したわけで、まあ当時のことですからロケなどしてなくてセットでしょうけれど。

 ブダペストでした。 はずかし〜…。

 ハンガリー好きなんですか。 おなかすいてるとか? Are you ハンガリー? 

 …それはともかく、ハンガリーに関する知識って、かなりマイナーだと思うんですけど、
 あいかわらずよくご存じですねー。

 (ん? でも、オーストリア=ハンガリー帝国とか聞いたことがあるから、昔はすごかったんでしょうか、ハンガリー。)
 (↑ほんとに世界史知らずで・・・)

〉〉〉俳優と監督のいもづる式展開。そうやって関係をたどっていうと面白いですね。
〉〉〉フランク・キャプラ監督では「我が家の楽園」が良かったです。コメディで、変人だらけでとってもおかしくて、でも最後はほのぼのじんわり感動します。

〉〉 おー! 「変人だらけ」、「最後はほのぼのじんわり」、に激しく反応です!
〉〉 (ン? なんか、テレビでチラッと見たことがあるかもしれない。留置場のシーンがあるやつかな。)

〉ふっふっふ。見るべき映画がまた増えましたねえ。私はBSでやったときに見ました。

 おー! ぬかったー!
 これは意地でも見ないと!

 テレビでやってる映画は要チェックですねー。特に、古い映画は。意外とチャンスが無いから。
 だいぶ前ですけど、プレストン・スタージェス監督の映画をWOWOWでやってたんですが、
 その時は何とも思ってなかったので、見そこなってしまったんですよねー。あ〜、痛恨。

 NHK−BSで、けっこう、古い映画やってますよねー。
 ヒッチコックの「三十九夜」、「間諜最後の日」、「サボタージュ」、「バルカン超特急」なんかも
 近々やってくれるみたい。

〉〉 私は、フランク・キャプラ監督では、「素晴らしき哉・・」と「或る夜の出来事」を見ました。
〉〉 「或る夜の出来事」は、スクリューボールコメディー(って何なのか…)の元祖といわれ、
〉〉 クラーク・ゲーブルを一躍スターダムにのし上げ、アカデミー賞の主要部門を独占した作品ですね。
〉〉 感想を言いたいのですが、だいぶ前に見たので、細かいところを忘れてしまった…。(なんだいそりゃ)

〉スクリューボールコメディーは、30年代によく作られたジャンルで、次々とギャグが繰り広げられるテンポのいいコメディ…といっても「或る夜の出来事」を今見るとそこまでギャグ連発か?と思うかもしれませんが…。他愛のないラブコメディが多いようです。マルクス兄弟みたいなシュールでぶっ飛んだのは「スクリューボールコメディ」とは言わないようです。

 なるほどー。(ほんとに何でも答えが返ってくる御人だ・・・)

 マルクス兄弟の「我輩はカモである」を見てみたいんですよねー。
 AFI(American Film Institute)が選ぶ映画100の中にも入ってたし。

〉でもクラーク・ゲーブルがコメディ映画からスターになったというのはおもしろいです。

 そうですねー。
 コメディーのできる二枚目が、ほんとのスターになれる、ってことかしら。

〉〉 クラーク・ゲーブルといえば、これまたアカデミー作品賞(1935年)を取った
〉〉 「戦艦バウンティ号の叛乱」(MUTINY ON THE BOUNTY)のDVDが出てたので買いました。
〉〉 (このお話、OBWにあります。リメイク版のメル・ギブソンの写真が表紙。)
〉〉 こないだ言ってた、ビリー・ワイルダーの「情婦」に出てた弁護士役の名優チャールズ・ロートンが、
〉〉 叛乱されてしまう船長の役を、異常に明るく、憎たらしく演じてるそうなので、見るのがとても楽しみ♪

〉私は俳優や監督をあまり気にしないで見てすぐ忘れてしまいます。いろいろつながりを調べていったらおもしろいですね。OBWのバウンティ号の反乱は読みました。クラーク・ゲーブルで映画化されてたんですね。

 ええネタ(?)ゆえか、今まで4回も映画化されてるみたいです。

〉〉〉当時の映画のセリフは聞きやすいですね。

〉〉 ほんとにそうですねー。
〉〉 それと、ジェームズ・スチュアートの英語は、個人的に最近、ヒッチコック映画とかでもよく聴いてるので、
〉〉 聴きやすく感じるのかもしれません。
〉〉 そういった意味で、トム・ハンクスとかベン・スティラーの英語も、聴くことが多いためか、
〉〉 私には聞きやすいです。

〉慣れもあるかもしれませんね。でも「なーさん?」みたいな縮め方をしたりスラングが多いとわかりにくいです。昔の映画だとそういうのがないから。

 そうですねー。
 昔の映画は、カメラの前で演じる舞台劇、みたいな考えからか、しっかり・はっきり発音してますもんねー。
 「風と共に去りぬ」で、クラーク・ゲーブルの最後のセリフ、「I don't give a damn.」が大問題に
 なったぐらいだからスラングは無いし。

〉〉〉〉 (なお、「ユー・ガット・メール」と全く同じセリフがあったりするので、
〉〉〉〉  「ユー・ガット・メール」を先に見ておくと、英語的(?)に、かなり楽しめます。)

〉〉〉おお〜、そんな隠し技(?)が!
〉〉〉「桃色の店」が先で、「ユー・ガット・メール」が後でもいいのでは。

〉〉 そ、それでもいいと思います。 (弱い…)

〉なんでそんなに弱気なんですか?

 サンセット大通りの邸に迷い込んだ脚本家のような心境に…

〉〉〉「ニノチカ」を見たら「絹の靴下」もどうぞ。
〉〉〉ルビッチ監督ってほかに何があったっけ…。

〉〉 「極楽特急」、「生活の設計」などがあるようです。全部見たい!

〉うーん、見てません。見たら教えてね。

 はーい。
 小林信彦氏によれば、「極楽特急」は、「ルビッチがいう<スタイルの頂点>であり、
 この監督独自の省略法がぞんぶんに発揮された傑作である。」そうです。
 (「コラムの冒険」新潮文庫 p.38)

〉〉 古い映画は聞こえやすい、とはいっても、やっぱり「大人の英語」ですもんねー。
〉〉 でも、このごろよく映画を見てるためか(私はしっかり音を聴きたいのでイヤホンをしてますが)、
〉〉 楽しんでるだけなのに、なんだか英語が聞こえやすくなってる感じがします。
〉〉 やっぱり「量」ですかねー。
〉〉 (そして「量」をこなすためには「楽しむ」ことが大事、と。)

〉おお、多読精神。楽しく大量インプットの効果が出ているようですね。

 そういう気がするだけかもしれないけれど・・・

〉〉 そうそう。「踊らん哉」って、Shall we dance?、だったんですね。ついこないだ気がつきました…。
〉〉 アステア&ロジャースがブリナー&カーに、そして役所&草刈(または役所&渡辺?)とつながって
〉〉 ギア&ロペスとなったわけですねー。

〉この邦題、時代を感じさせますねー。
〉でも「王様と私」はもともとブロードウェイ・ミュージカルで、最初のキャストは王様のユル・ブリンナーはそのままで、アンナはガートルード・ローレンスなんです。
〉ついでに、「踊らん哉」のミュージカル・ナンバーを作曲をしたのはガーシュインです。

 おー! さすが杏樹さん、ミュージカル王!
 
 ガーシュインは、有名ですけど、「ラプソディー・イン・ブルー」が、たまらん好きですねー。
 タタタ、タララン、タタ っていう、不安定な、都会のメランコリックな遊興の感じがいい。

〉〉 そうそう。ミュージカル映画といえば、久しぶりに映画館に行って、「五線譜のラブレター」
〉〉 (De Lovely)を見てきました。
〉〉 「作曲家コール・ポーターと妻リンダの不滅の愛と音楽を描いた感動のミュージカル・ドラマ」。

〉…と、思って見たら、けっこう複雑な夫婦関係だったんですよね。

 理解のある奥さんですよねー…。

〉〉 ケビン・クラインとアシュレイ・ジャッドが主演です。
〉〉 だいたいが、愛しのアシュレイ・ジャッド様を見たくて見に行ったのですが、映画も良かったです。
〉〉 音楽がすごく良かった。
〉〉 コール・ポーターの曲っていいですね〜♪ 素晴らしいわ。
〉〉 「Anything Goes」って、インディー・ジョーンズがコッペパンみたいな石を取りに行く映画の
〉〉 冒頭で女の人が歌ってる歌ですが、コール・ポーターの曲だったんですねー。楽しいわ♪

〉「コッペパンみたいな石」…。ま、確かにその映画の冒頭の豪華レビューシーンにその歌を使って時代の雰囲気を出してるわけですね。アメリカ人だったらわかるんでしょう。この歌は同名の「エニシング・ゴーズ」というミュージカルの歌です。「五線譜のラブレター」のラストのエンディングタイトルの間に流れてた「You are the Top」も同じミュージカルの歌です。

 おー、そうなのかー。
 アメリカ人にとっては、古賀メロディーぐらいにスタンダード・ナンバーなのかなぁ。
 (たぶんちがうなぁ。)

〉〉 「Night and Day」も、思わずゾクゾクーってくる名曲だし。

〉それならアステア&ロジャースの「コンチネンタル」を見ましょう。この歌が使われていて、歌って踊ってます。「コンチネンタル」はもともとコール・ポーターが作曲したブロードウェイ・ミュージカル「Gay Divorce」という作品で、アステア最後のブロードウェイの舞台出演だそうです。「Gay Divorcee」というタイトルで映画化され、アステアはそのままで、ロジャースとのコンビの作品になりました。邦題の「コンチネンタル」は映画の中のナンバーの一つで、これまた素晴らしい群舞の場面です。

 「Gay Divorce」とは、なんとも意味深なタイトルですねー・・・。
 でもほんと、昔の映画は群舞が凄いですよね。カラーよりも豪華な感じがする。
 「コンチネンタル」も是非見てみます!

〉〉 Let's fall in love〜♪って歌ってるあの歌も、これでもかっていう、しつこさがいいわ〜♪

〉コール・ポーターの歌はいいですね。映画を見た後、ポーターのCDを探して買いました。昔の歌手が歌っているのを集めたものです。でも歌詞カードがないので楽譜も探しました。そうしたら安いのがアマゾンで見つかったので買いました。安いけど分厚くてたくさん歌が入っています。当時のポスターや写真もたくさん載ってます。

 あの映画を見ると、なんか買いたくなりますよね。
 コステロとかが歌ってたので、「五線譜のラブレター」のサントラを買ってみよかなーとか思ってますが、
 DVDが出たら、それでもいいのか・・・。

〉〉 コール・ポーターといえば、「ザッツ・エンタテインメント」で、フレッド・アステアと
〉〉 エレノア・パウエルが「Begin the Beguine」に合わせて踊ってるシーンは、素っ晴らしいですね。
〉〉 毎日1回は見てしまう。
〉〉 そもそも、アステアも素敵だけれど、この、エレノア・パウエルというお姉さんは何でしょう。
〉〉 この方の「ロザリー」が「ザッツ・エンタテインメント」に入ってますけれど、
〉〉 このシーンも毎日見てしまいます。目が釘づけになる。

〉エレノア・パウエルはすごいですよー。どの映画でも、もうガンガン踊りまくってます。

 そうですかー。ほんとに、すごいですよねー。
 すらっと長い脚に、あの美貌で、かっこよくパワフルなダンス。
 「ロザリー」でも、頭が飛んでってしまわんかっちゅうぐらい回りまくってますね。

〉〉 あ〜、半世紀以上も前の映像に、心うばわれてますわ〜。

〉やっぱりいいものは何年たってもいいんです。
〉さすがにサイレント映画を見てうっとりしてると「私って物好きかなー」と思います。でもサイレント時代でもいいものはいい!…確かに「名作」というのにふさわしい作品があることは確かですが、そういうのに関係なくあのザラついた画面を見るだけで時代を感じてうっとりしてるというのがまあ、ちょっと、何ですが…。この間は1920年のヒット曲の復刻CDを見つけたのですが、すっかりハマって毎日のように聞いてます。

 すごいですね。 かなわんなあ・・・。
 でもほんま、サイレント映画もいっぱい見ておきたいと思いますー。
 映画は、トーキーになってから発展したのだとばかり思っていましたが、
 サイレント映画の時代というのが30年間ぐらいあり、その間に映画産業は
 ひとつの頂点を迎えていた(むしろ1940年代以降は下り坂)そうですね。
 「サイレントなんて、未熟な表現形式」という認識を改めねばなーと思っています。
 (英語の学習からは、どんどん遠ざかっていきますが・・・)

〉そういえば先日本屋さんへ行ったら500円DVDを売ってるコーナーがありました。「踊る大紐育」「オズの魔法使い」「雲流るる果てに」なんぞがあって「うわ〜〜〜!」でした。「雲流るる果てに」はジュディ・ガーランド主演のMGMミュージカルです。あまり有名でない作品だと思うのに500円DVDになっているとは。

 ほんとにねー。最近のDVD価格の下がりようは何なんでしょうねえ。まあ、おもしろくなってきましたけど。

〉〉 ありがとうございました〜。
〉〉 また濃い〜話をしてください。

〉ずぶずぶ深みにはまり込んでいくようで…。
〉それでは…。

 楽しいです♪
 それでは…。


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