Re: リスニング系の各要素の定義について

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/11/20(02:30)]

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1818. Re: リスニング系の各要素の定義について

お名前: ありあけファン
投稿日: 2005/3/10(00:14)

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akoさん メッセージありがとうございます
ありあけファンです

〉〉リスニング・シャドウイング等の多聴で3万語通過しました.

〉おめでとうございます!
〉やっとありあけファンさんとお話する機会が来た〜〜っ…というワケで投稿です。
〉ありあけファンさんの投稿、いろいろ読んできましたが、
〉ご報告が、いつもとても詳細で正確なので、
〉学習内容と上達の関係を考えるのが好きな私にとって、
〉とても面白く、気に入っています。

私も学習内容と上達との関係は大きな関心事です.
掲示板は自分自身の記録,すなわち,「歩み来し道」でもあり,思ったことなどをできるだけそのまま書くように心がけています.
そのため,昔の記録を読み返してみて,自分が書いたと思えないほど矛盾を感じることがありますが,それも真実だということでお許しください.
(後でわかりやすいようにハンドル名の後に@に続けて語数を併記しているのはそのためです)

〉(再読すると自分のYLがどう変化するかを数値化された時など、ありあけファンさんと古川さんの数式を比較させてもらいましたが「お見事」とうなりましたので鮮明に覚えてます)

私は購入派だということもあって,パンダ読みの素材はいつも不足気味でした.
そんな中,繰り返して読んだ作品のYLは低く感じるのをパンダ読みに利用しようと思ったのです.

〉今回、もしかして、またまた初?のアイデア、リスニング「系」っていう表現も面白いですね!
〉確かに、似ているようで微妙に違う方法があるので、
〉「系」とまとめたほうがいいかも。着眼点のよさに脱帽です。
〉他の掲示板で提案された「ききやすさレベル」もいいアイデアで「感心」しきりです。
〉私もシャドウイングだけはずいぶんやってきたので、「関心」しきりなので、
〉そちらの投稿にご返答しようかと思っていたのですが、
〉考え出したら、どうやってレベルをつけていけばいいのか、
〉わからなくなってしまって、投稿できませんでした。。。。とほほ
〉新幹線と各駅停車のたとえも楽しく読ませてもらいました(^^)。

私は結構,適当にKLを決めてしまいましたし,他の方から見るととんでもない値かもしれませんが,それでも,多くの人のデータが集まるととても有用なものになると思います.
KLも,もっと気軽に主観的に評価していいのでは!

〉〉通過本は,ORT6の『The Outing』のシャドウイングでした.
〉〉KL0.6 のレベルとなると今の私では少し苦しいですが,なんとか前へ前へと聴きながら口ずさむことができるので,最適な材料です.

〉いいですね〜
〉こうして少量ずつ報告を出していただけるとKLの感触も確かめられますし、
〉語数量と自分の上達感の相関関係を確認しながら進めることができるように思います!!
 

〉〉ところで,私の多聴の語数のカウント方法ですが,
〉〉 リスニング,LR,シャドウイング,リピーティング,オーバーラッピング,リテンション(音読を含む),ディクテーション
〉〉のすべてを合計しています.

〉「系」をきちんと書くとこうなる、ということですね。
〉このね、この、ありあけファンさんの厳密な正確さが、私の好みのツボ!(笑)でございます。(自分も、そういうタイプってことです、多分)

実は,リスニング系とひとまとめにしたのは,あまり正確には分類できないような部分もあるからなのです(後述).

〉あっ、ところでちょっと質問させてください。
〉リテンションっていうのは、どういう方法なんですか。
〉それとリピーティングは、英語音声のない部分で、直前に聞いた英語を繰り返す、という理解でいいですか?
〉シャドウイングとオーバーラッピングってどう違うのかも、すみませんが是非…
〉「教えて君」でゴメンナサイ…(><)

 まず,シャドウイングとは,
「音声を流しながら少し遅れて影のようについて行きながら忠実に再現すること」
ですね.
 もし,少し遅れる時間をどんどん短くしていくと,遂には,
「音声と同時に,音声を忠実に再現する」,すなわち,音声にかぶせるように声に出していうことになります.これが,「オーバーラッピング」です.
 逆に,少し遅れる時間をどんどん長くしていくと,遂には,
「ワンセンテンス終わってから追いかける」ことになります.(通常,これだけの時間差ができると一旦,音声を止めることが多いのですが)これを「リピーティング」と言いますね.
 さらに,その時間差を長くすると,ある一定量(通常,ワンパラグラフ分)の音声を流してからそれを忠実に繰り返すことになります.この場合,それだけの記憶量が必要ということで「リテンション」といいます.そして,音声を止めた後に読みながら再現するのがいわゆる「音読」で,リテンションの特別なものと考えます(音読は1ページや1チャプター単位となりますので,リテンションよりもっと長い単位となりますね).

 以上の定義は私の定義であり,厳密には英語の学習法などの本に載っているものとは少し異なるのですが,シャドウイングなどとの関連性がうまくつかめると思います.
 すなわち,オーバーラッピング,リピーティング,リテンション,音読のいずれもシャドウイングから派生するものと考えますので,それぞれに厳密な境界があるものではなく,むしろ連続的なものなのです.

〉〉3万語のうち,最も多いのがLR(主に,Magic Tree House を使用),
〉〉次がシャドウイング(主に,ORTを使用)で,両者で全体の95%以上を
〉〉占めると思います.

〉いいなぁ〜 この95%という書き方。
〉私も自分の報告を書く時にマネさせてもらっていいですか。
〉もう是非!取り入れたい、と思いました。

〉〉同じ作品を何日か経ってからもう一度使用した場合は,繰り返した回数に応じて1/2の累乗を掛けて加算しています.

〉例の数式化の報告を実践されてますね!
〉(数式化には感心してるんですが、ako本人、2分の1の累乗については理解していませんでございます… 2回目再読の場合は、1000語の本でやったとしたら?え〜とえ〜と…ううう急に眠気が…あ、2時半だからだ)←言い訳です。算数の時代に挫折したからです。はい。

1000語の本の場合,
 初読では 1000語
 再読では  500語
 再々読では 250語
 (以下同様)
としています.

この方法には異論もあるのですが,私は
「ある程度以上の量に触れる必要があり,それができるだけ数値化できること」
のほうを重要視し,再読ごとに語数を少なくしていく方法でカウントしています.
(異論とは,「再読のときのほうが英語の吸収量が大きい」ことを重要視し,×1/2 などではなく,×1.1 などと多くカウントする方法で,これも理にかなった考え方ではあると思います.)

〉〉やはり,多量の英語に触れるには音声も多量に触れる必要があるのだということを痛感しつつあります.

〉同意です。
〉多読で「目」がたくさん英語を見ているように、
〉音声で「耳」がたくさん英語に触れるっていう感じがしています。

〉〉また,音の変化の幅って結構広いのですね.
〉〉ORTは比較的ゆっくりと話されているにもかかわらず,いたるところで
〉〉音の変化があるのですね.
〉〉でも,ストーリーの中に入っている限り,そのほうがリアルで自然に感じるから不思議です.

〉なるほど、言われてみて納得。
〉そう言えば、会話って、ストーリーの流れの中で自然に発されるものなんですものねー。当たり前すぎてて見落としていたかもしれないです。

〉〉今しばらくは,KL(聴きやすさレベル)の低い作品でのシャドウイングと
〉〉YLが2〜3の作品でのLRを中心に楽しく続けていこうと思います.

〉ぜひまた「音」関係、よろしくご報告お願いします〜
〉(あ、もちろん無理のないよう、ご自分が報告をしたくなったら、という意味ですから〜 プレッシャーになさいませんよう〜〜(笑)

プレッシャーどころか,楽しんでやっています.
akoさんも Happy listening!!!


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