[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/12/25(15:05)]
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お名前: 杏樹
投稿日: 2020/9/23(01:33)
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wkempffさん、こんにちは。
1700万語通過、おめでとうございます。
〉Catch and Kill: Lies, Spies and a Conspiracy to Protect Predators
〉by Ronan Farrow め度★★★★★ YL9.0
〉本書はドキュメンタリー、著者はピュリッツァー賞受賞です。
〉2017~2018年より、ハリウッドを中心とする芸能界、政財界の大物による性犯罪やセクハラの被害が雪崩を打ったように告発され、#MeToo運動と呼ばれるようになりました。
〉この作品は、その契機にをつくったNew Yorker誌の記事の著者によるドキュメンタリーです。
#MeToo運動のもとになった経過を書いた本なんですね。読むのは確かに大変そうです。登場人物600人…。苦労はあっても読みごたえがある本なんですね。
アメリカでも性犯罪は平然と行われ、それを記事にしようとすると妨害が入るという状況がある…なんともやりきれません。よく#MeToo運動につながったと思います。日本ではこの問題の深刻さが伝わっていないかもしれません。紹介してくださってありがとうございます。
〉しかし、私には、理解できないんですよね。政財界やハリウッドの大物は、若手女優や新人女性をホテルの部屋に呼びつけて暴行する権利を持っているかのように、多くの権力者が性的暴行を続け、立て続けに告発されます。
〉性的衝動はともかく、金と権力があるなら、なぜもっと犯罪的でない道を選ばないのか、不思議ではあります。
「暴行する権利を持っているかのように」…実際そう思っていたのではないでしょうか。告発されても握りつぶせばいい、と軽く見ていたのかもしれません。賠償金と引き換えに守秘義務にサインさせれば終わり。映画プロデューサーならなおのこと、新人女優を自分の意のままに動かすことが自分の力の証だと思っていたのかもしれません。
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13537. Re: 1700万語通過、おめでとうございます
お名前: wkempff
投稿日: 2020/9/24(18:15)
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杏樹さま
コメントありがとうございます。
大変遅ればせながら、1519万語通過、おめでとうございます。
ジャンルが全く被りませんが、いつもコメントを感謝しています。
#MeTooの広がりで、ようやく世界(欧米を中心としたいわゆる先進国)では一段階進んだように思います。
しかし、事実は小説よりも奇、さらに言うなら、小説よりはるかに複雑なんですね。
NBCやファロー周辺、そしてワインスタインへの告発者の周辺は、その後、#MeTooの広がりとともに緊張感を増しているように思います。
当然、被害にあった女性たちがすべて純粋無垢であったわけでもないでしょう。けっこう魑魅魍魎の跳梁跋扈するダークサイドですね。
ワインスタインの告発を初期に行い本書でも大きく取り上げられる女優のアッゴーワンは、その後、2018年のオスカーで黒いドレスを着て#MeTooに賛同したメリル ストリープを「偽善者」と激しく非難し、のちに同様の抗議を行ったナタリー ポートマンへも、同様の激しい批判を展開しました。ストリープもポートマンも「大人の対応」で話はそれ以上広がりませんでしたが。
彼女自身は、自身のサイン会でLGBTの女性に差別的で汚い(F* word満載だった、と言われます)言葉を浴びせ続け、ついには物理的な掴み合いを演じ、サイン会を中止する、など、お騒がせ行動が目立つようです。被害者側も決して聖人君子ばかりではありません。
ローナン自身はスタージャーナリストになりましたが、告発者が了解していないオフレコまで記事にした、と告発されたりしています。
また、気の毒なのは実の父親であるウディ・アレンはローナンの活動にきわめて批判的である点で、現在は父子の全面対決の様相を呈しています。
名優ウディ・アレンは性犯罪疑惑で活躍の場を失いましたが、凝りていない、というか、もはや、復活の途は無いでしょうね。それより、ローナンは気の毒。
私は、たまたま、日本企業でこのようなダークサイドを見るポジションに10年以上居ましたが、日本企業は、このような世界よりは相当にマシ、という感じがします。
一方で、日本は女性活躍については非常に遅れており、伊藤詩織さんの事件のような例もあり、世の中が変わるには相当な時間が必要のようです。