[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13567 // 時刻: 2024/12/25(15:34)]
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1600万語通過したので報告します。
前回今ごろGRを読んでいるという報告をしましたが、そのまませっせと読んでいたら1600万語通過しました。
とりえあずCERは前回で「5」まで読んでたんですが、その後読んだのは。
「East 43rd Street」(CER5)
私立探偵Marleyのシリーズです。
「In the Shadow of the Mountain」(CER5)
ロンドンに住むClareのもとに、昔アルプスの山で遭難して行方不明になっていた祖父の遺体が見つかったという知らせが入ります。Claireは46歳。母のMarjolieは70代。その母の父親なんですが、遭難した時は母は4歳だったので、当時のことはよく知りません。しかし、遭難する前に出した祖母宛の手紙が見つかって、それを見ると謎なことが書かれていました。Claireは祖父の遺体の引き取りと謎の解明のために、アルプスへ出かけます。そうして真相を探っていくと、最後には悲しい事実が。
ここまででマクミランが届いたので、マクミランを読むことにしました。
マクミランは「3」以降で興味を持ったのを注文したので、そこからレベル順に読んでいきました。
マクミランにもレベルをまたいだシリーズがありました。でもやっぱりクリミナルもの…。
エジプトのカイロのSalahadinはinspector in the Egyptian Police。エジプトなだけに、古代遺跡の発掘品に詳しく、遺品の盗難などの犯罪の捜査をしています。
「Black Cat」(MMR3)
「The QUeen of Death」(MMR5)
Lenny Ssmuelはカリフォルニアの私立探偵。しょぼくて汚いオフィスでいつもお金に困っています。
これはずっと昔に購入した多読セットに「L.A.Raid」(MMR2)というタイトルが入っていました。
今回読んだのは「L.A.Winners」(MMR3)です。行方不明になった競走馬を探します。Winnerとは競馬の勝ち馬のことでした。
タイトルで飛びついたのは
「Viking Tales」(MMR3)
実際はヴァイキングのことは全然出てこなくて、北欧神話でした。ヴァイキングの間に伝わっている神話だからこれでいいのか。北欧神話はあらましは知っていますが、知っていることも、知らないエピソードもみ~んな読めてうれしい。
「King Arthur and thwe Knights of Round Table」(MMR5)
こういうタイトルがあったらもう飛びつく。
5までくると内容も濃くなってきて、アーサー王と円卓の騎士の物語の主要な部分がほぼ入っています。アーサー王ってどんな話?と聞かれたら、これを読んだらOK!
「The Tenant of Wildfell Hall」(MMR4)
これはアン・ブロンテの小説のリトールドです。エミリー・ブロンテは「嵐が丘」、シャーロット・ブロンテは「ジェーン・エア」が有名ですが、アン・ブロンテの本はあまり知られていません。なのでどんなものか読んでみようと思いました。冒頭の紹介文で、当時の人が登場人物を身近な人のことのように感じるので人気を集めたということです。確かに、時代は違っていますがわかる~と思う所はいろいろありますね。見知らぬ人が引っ越して来たら、あれこれ噂して、誤解が広がっていったり、妻を虐待する男も「こういう人いるよな…」と思ったり。
そうしたら、OBW3の「Bronte Story」が読みたくなって、段ボールから掘り起こしてきました。
改めて読みますと、ブロンテ一家の状況って本当に厳しいですね。特にお父さんの視点で書かれていて、まず妻、そして子供たちが順番に亡くなっていくのはやりきれません。でもOBWの人気作家Tim Vickaryが書いていることもあってとっても読みやすくて引き込まれます。
どうもGRというものはサスペンスやクリミナルものが多いんですが、その中でも面白かったのは
「Ring of Thieves」(MMR5)
一人称で語られる話ですが、まず「I」(私)は公園のベンチで頭の痛みとともに気が付きます。そうしたら「ここはどこ?」「私は誰?」状態。あちこち怪我をして服も破れています。ポケットを探したら、いくらかお金の入っている財布とネームカードが出てきました。これは自分のことか?と思って、とりあえずそこに書いてある住所を目指すことにします。どうやら近くに駅があるらしいのでそこまで行き、カードの住所の行き方を探します。さらにポケットには鍵もあったので、目的の住所にたどり着いて鍵を差し込んだら開きました。どうもここは本当に自分の家らしい。疲れ果ててベッドに倒れこみました。翌朝見知らぬ女性が訪ねてきますが、彼女はガールフレンドだった!二人で彼の身に何が起こったのかを探り始めます。
ということで、少しずつ記憶をたどりながら、事件を追いながら、ハラハラドキドキが楽しめる本でした。
クリミナルではありませんが、やはりハラハラさせられたのは
「Touching the Void」(MMR5)
これは実際に起きたことを本人が書いた本をリトールドしたものです。
作者はJoe Simpsonと言う登山家です。アンデスの未踏の山を目指し、遭難するもかろうじて生還し、そのことについていろいろ噂や憶測などが広まったので、本当のことを伝えるために書いたそうです。Joeは登山仲間のSimonと共に初登頂を目指し、ついに目的を達成しますが、その帰りに遭難します。その時に二人とも厳しい選択を迫られ、二人とも死ぬか、どちらか一人が生還するか…というところまで追い詰められます。まあ、本人が書いた本だということで生還したのはわかってるわけですが、それでも大変な状況になって、これで一体どうやって助かるのか手に汗を握るような展開でした。
そうして、9割助からないだろうと思うような状況で、最後まであきらめないで力をふりしぼって前に進もうとする強い意志に感動しました。いやもう、本当にすごいです。これで助かるなんて…。
上で書いたCERの「In the Shadow of the Mountain」もですが、こういうのを読むと、なんでそこまでして危険な山に登ろうとするんだろうと思ってしまう…。特に雪山は天候が変わると悲惨です。
そして1600万語通過本は
「River God」(MMR5)
これもリトールドです。以前からタイトルは知っていて、原書も探してみたんですが、入手困難らしいのでとりあえずこちらで読むことにしました。
古代エジプトを舞台にした、架空のファラオの時代の物語です。しかし実際にエジプトが上下エジプトに別れ、ヒクソスに侵略された時代を背景にしています。
Taitaは上エジプトの有力者Load Intefの奴隷です。Load IntefにはLostorisという娘がいます。父親は娘をエジプトでも有力でお金のある家の息子と結婚させたいと思っています。しかし彼女はファラオの軍隊の兵士を愛してしまいました。
ところが、ファラオがLoad Intefのもとを訪れた時、ファラオはLostorisを見初めてしまいます。父親はもちろん大喜びでファラオに従います。
最初は引き裂かれた恋人同士の悲恋ものかと思いましたが、そんなものではありませんでした。その後長い年月にわたる物語が語られ、子供が生まれて大きくなって、若かった恋人たちも年を取っていきます。大河ドラマとも言っていい展開でした。
この本に興味を持ったのは、この続きで「Seventh Scroll」という作品があるからです。こちらは、現代の考古学者が古代エジプトで奴隷のTaitaが書いたパピルス文書を発掘して解読する物語だと知ったからです。架空の歴史ものを書いて、さらにそれを考古学者が発掘をするなんて、とってもおもしろそうではありませんか。
なので「Seventh Scroll」(MMR5)も読みました。
でもちょっとガッカリでした。考古学者は夫婦なんですが、いきなり夫が殺され、家も焼かれます。そこから妻は正体の分からない敵から身を隠し、逃亡生活が始まります。途中で協力者と共にファラオの墓のありかを突き止めるべく密かに行動します。
文書を読み解き、墓のありかを突き止めるところはドキドキしますが、物語のほとんどは、皆殺しもいとわない凶悪な敵の攻撃をかわしたり逃げたり場面ばかりです。発掘する話じゃなかったのー?これでは他のGRの、ただハラハラさせるためだけの中身の薄い物語と同じです。原書があるはずなのに。
だいたい墓にはお宝があるとしても、そのためにそこまで人を殺しまくって凶悪犯罪を重ねるのが不自然です。国家存亡にかかわる重要機密でも持ってるみたいに狙われる。そもそも最初に夫が殺されて家を焼かれた時点で警察は動かないのか。長い年月にわたる物語を描き切ったRiver Godに比べると、薄っぺらい内容に感じました。
あとはMMR6とCER6が少し残っています。読み終わったら、再び積読本の消化を目指しましょうか。
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