[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/12/29(19:40)]
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お名前: jun http://members.jcom.home.ne.jp/j-miyaza/
投稿日: 2003/1/13(11:41)
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まりあさん、どうも。
〉クラシックは好きですがスポーツは大嫌いです(^^*)
わたくしも運動会というのがいやでいやで(^^)。
クラシックはマーラー、ショスタコービッチ、シュニトケといったあたりが贔屓です。バッハなんかも好きですが。
〉 ジュニア小説でも児童書でも、異文化に対する好奇心があれば、
〉大人にもそれなりの楽しみ方があると感じます。以前の書き込みで「自立心」に
〉触れておられましたが、Baby-Sitters-Club などでも11,2歳の子供が、
〉その年齢なりの責任感を持って子守をするのですからね、驚きます。勿論
〉アメリカの小中学生の実態ではなく、理想論なのでしょうが、それにしても
〉理想像がそこにある、ということだけでも驚きです。国際化とかグローバル
〉スタンダードなんて簡単に言いますが、塾通いでお勉強さえしていれば
〉あとは全部母親に面倒を見て貰って当たり前、といった育ち方をして、彼等に
〉どうやって太刀打ちするつもりだろうか?と不安がつのります。
去年、春ごろ、向山さんの本を読んでそこで紹介されていた「Three Investigators」「Animorphs」「Greaat Brain」なんかを読んで、それを痛切に感じました。そこで描かれている世界は、駄目なもの、力のないものは落後して当然の世界なんですね。
日本に翻訳されて紹介されてくる本は、むこうの文化の華とでもいうような最高のエッセンスだけのように思うのです。でもそういう華が咲くための土壌みたいなもの、むこうのひとがもっと普通に読んでいるそれ自体には翻訳して紹介するまでの価値はないけれどもというような本、それらを総体として理解するのでないと、文化の理解がすごくいびつになるように思います。誰かが吉田健一について、あの人は向こうの大衆小説みたいなものももの凄くたくさん読んでいた。それが向こうの文学は一流のものしか読んでいない他の文学者と違うところなのだと書いていました。ウッドハウスなんかは必ずしも大衆作家ではないのかしれませんが、ああいうものをたくさん読まないとイギリスのスノビズムみたいなものは理解できないというようなことがあるようです。向山さんからSSSといろいろと読んできて、そういう欧米の文化の基底の一端にふれることができたのが、一番の収穫だと感じています。
GRがいまひとつ面白くないのは、世界観光案内的な感じが強く文化については表層的にしかあつかっていないからではないでしょうか?(職業をもつ女性が主人公になっているのが多いのは、むこうの現状を反映しているのかなとも思いますが。それとも、ただフェミニズムに気をつかっているだけなのかな?)
〉 SSS式多読がなければ、難しい本を辞書を引き引き読んで挫折し、
〉本のバックグラウンドにあるものに思い至ることなどなかっただろうと思い、
〉児童書だけでも読みこなせるようになれて幸せだったと思っています。
まったく同感です。
〉〉 病気の話を持ち込まないほうが、「われわれが考えるとは?」「それを書き記すことの意味は?」さらには「われわれはいずれ必ず死ぬことが定まっているのに、それでも何かするのはなぜなのだろうか?、その意味は?」という根源的な主題にもっとせまれたのではないかと思います。病気の診断というような話はそれよりもずっと次元の低い話だと思います。
〉 読者対象を広げるために病気の話をサブストーリーに持ってきた?
〉という感じはしますね。私は法律専攻でしたので、「書き記す」ことに
〉対する日本人には信じがたいこだわりが、著作権概念に対するヨーロッパ・
〉アメリカ人とアジア人の認識の違いを思い起こさせて、興味深く読みました。
最初読み始めたとき、これは凄い本だなと思ったのです。これだけ単純な設定で、人が考えること、それを書き記すことの意味を考えさせる、大したものだと思いました。ただ、自分が他人とちがっているのではないかという子供が誰でも感じる疑問の背景にホモセクシャルをもってくると、普遍性に欠けることになるのではないかと思いました。もっとありふれたことのほうが多くの読者の共感をえることができるのではないかと思いました。
〉〉 実は後半読んでいて、個人的にはかなり複雑な感想をもちました。というのはわたくしは医者なもので、「あれ、これはなんか変じゃない?」という部分がところどころあり、最後にきて納得はできたのですが、「オランダの医者も大したことはないな!」、という感想をもちました。まあ、これはわたしの職業によるきわめて個人的な感想ですが(^^)。
〉 著者がお医者さんでない点を割り引かないと..
読んでいて、診断はつきませんでしたが(^^)、これはなにかの進行性の神経変性疾患だなとは思っていました。ただそうだとすると、入眠中、あるいは持続睡眠療法中には震顫が消失するという描写が変なんです。だからいろんな医者が全部なんでもないというし、やはり変だけれど、psychosomatic なものなのかな、でもそうだとすると症状が進行性に段々と悪くなるのが変だな、と思って読んでいました。ですから最後の30〜40ページはそういうほうに雑念がむいてしまって、かなりほかのかたとは違う読み方になってしまったと思います。
まあ、それは個人的な事情ですが(^^)。
これからもよろしく。
PS:「My Uncle Oswald 」最初の10行、禁を破って10個ほど単語を引いてしましました。でもそのあとはとくにつかえることもなく今50頁あたりを読んでいます。面白くて面白くて(^^)。これ児童書ではなく(内容からいって当然ですが)大人向きの一般書ですよね。そうすると、ひょっとしてpaperbackが読めるようになったのでしょうか? 「Someone like you 」の時は、苦い薬を飲むみたいな感じで少しずついやいや義務で読むような感じでしたが、今度はページをくるのももどかしい(というのは大袈裟ですが)感じで、随所で大笑いしながら楽しく読んでいます。同じダールでもこんなに違うものでしょうか?
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