[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/12/29(16:25)]
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お名前: まりあ
投稿日: 2003/1/13(01:32)
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junさん今晩は。 まりあです。
もう20万語増えている!
年末年始サーバーダウンで掲示板にアクセスできず、自己紹介にお返事
し損ねておりました。
吉田健一、福田恒存と続く書き込みに「もしや?」と思いましたが、
やはり同年でしたね。クラシックは好きですがスポーツは大嫌いです(^^*)
学生時代は難しい本も読みましたけれど(なかば見栄?)、最近は
脳軟化が進んで、junさんが好んで読まれるような本はあまり読んで
いませんねぇ(T_T;)
〉 それで昨日から一番薄い(^^)Lieshout「Brothers」を読み始めました
〉 この本はオランダ語からの英訳です。
〉 文学作品をある程度は読んでいて、GRのフィクションは話の底が浅いと感じられているかたにはぴったりの作品かと思います。英語はあまり難しくないと思います。
〉 むこうのジュニア小説のレベルというのは高いのだなと感心しました。読後に深く考えさせるものを残しますから大したものです。
ジュニア小説でも児童書でも、異文化に対する好奇心があれば、
大人にもそれなりの楽しみ方があると感じます。以前の書き込みで「自立心」に
触れておられましたが、Baby-Sitters-Club などでも11,2歳の子供が、
その年齢なりの責任感を持って子守をするのですからね、驚きます。勿論
アメリカの小中学生の実態ではなく、理想論なのでしょうが、それにしても
理想像がそこにある、ということだけでも驚きです。国際化とかグローバル
スタンダードなんて簡単に言いますが、塾通いでお勉強さえしていれば
あとは全部母親に面倒を見て貰って当たり前、といった育ち方をして、彼等に
どうやって太刀打ちするつもりだろうか?と不安がつのります。
SSS式多読がなければ、難しい本を辞書を引き引き読んで挫折し、
本のバックグラウンドにあるものに思い至ることなどなかっただろうと思い、
児童書だけでも読みこなせるようになれて幸せだったと思っています。
〉 これからこの本を読まれるかたのために、あまり筋の展開をばらすようなことはしてはいけないのだと思いますが、話が後半に進むにつれ、主題がホモセクシャルから病気の問題に移ってしまい、そのためにテーマの統一がやや散漫になっているのではないかと思いました。
ネタバレは禁止とはいえ、この本に限ってはストーリーを読むものではない
ですし、興味の持てない人には「買うんじゃなかった!」感が強いでしょうから、
それを未然に防止するために、ある程度バレても良いかと思います。
〉 病気の話を持ち込まないほうが、「われわれが考えるとは?」「それを書き記すことの意味は?」さらには「われわれはいずれ必ず死ぬことが定まっているのに、それでも何かするのはなぜなのだろうか?、その意味は?」という根源的な主題にもっとせまれたのではないかと思います。病気の診断というような話はそれよりもずっと次元の低い話だと思います。
読者対象を広げるために病気の話をサブストーリーに持ってきた?
という感じはしますね。私は法律専攻でしたので、「書き記す」ことに
対する日本人には信じがたいこだわりが、著作権概念に対するヨーロッパ・
アメリカ人とアジア人の認識の違いを思い起こさせて、興味深く読みました。
〉 実は後半読んでいて、個人的にはかなり複雑な感想をもちました。というのはわたくしは医者なもので、「あれ、これはなんか変じゃない?」という部分がところどころあり、最後にきて納得はできたのですが、「オランダの医者も大したことはないな!」、という感想をもちました。まあ、これはわたしの職業によるきわめて個人的な感想ですが(^^)。
著者がお医者さんでない点を割り引かないと..
では、Happy Reading!
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