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お名前: 柊
投稿日: 2006/10/8(16:27)
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久子さん、皆さん、こんにちは、柊です。
杏樹さんのヒストリカル・ロマンスデビューを読んで、私も何冊か本を買い、今読んでいるところです。
以前からJean Plaidyを読んでいたのですが、この方がヒストリカル・ロマンスというジャンルを作ったという話も聞き、どこがロマンスなのか悩んでいます。Victoria Holt名義の本のことでしょうか。そちらは読んでいないのですが。
以前から久子さんにお礼が言いたかったのと(直接勧めていただいたわけじゃないですけどBridegerton読んでいるので)、見たことのある単語が多くて、この言葉私もちょっと言いたい、というので、出てきました。
〉17,8歳で社交界にデビュー(家柄、資産が釣り合った結婚相手を見つけるため)して、
〉20歳くらいまでに結婚が決まらないと、まあ 「行き遅れ」ってことになります。
何回目のシーズンと書いてあるだけで、登場人物の年齢が特定できるようなので、いくつでデビューするのかなとは思っていました。
〉Governess
〉良家の子女,主に女の子のための住み込み家庭教師のようなものです。
エリザベス一世は、governessのキャットがいるのに、他にケンブリッジから先生が教えに来ているのですよ。家庭教師というのは、勉強を見るわけではないのでしょうか?
というか、この時代(16世紀前半)にすでに大学(今の大学とは違ってくるにしても)もあれば、弁護士もいるというところに、度肝を抜かれましたが。lawyerと書いてあるだけでなく、翻訳された本でもきっちり「弁護士」と書いてあるので。
ケンブリッジもオックスフォードも、12,3世紀にできたと、広辞苑にはありました。
〉courtesan
〉有名人? としては 椿姫のビオレッタがこれだったはず。
〉頻繁には出てきませんが、適当な訳語がないように思います。
〉他に、whore,harlot も似た意味ですが、使い分けているようなので、
〉ニュアンスが異なるのでしょう。
エリザベス一世の母アン・ブーリンはgreat whore,French whore(フランスに長くいたので)などと呼ばれていました。もちろん、悪口というか、非難です。Longmanではwhoreの説明の中に使ってはいけない言葉と書いてあります。
母のお腹にいる段階ですでにエリザベス一世はlittle whoreとか呼ばれていました。性別もわからないはずだし、胎児なのになぜ?と思いますが、悪口、あるいは蔑称ということで、本来の意味と離れても使われるのでしょうか。性別は、神が認めない結婚なので、待ち望まれた男の子が生まれるはずがない、というのはあったかもしれませんが。
〉betroth
〉正式に婚約を発表することのようです。
〉19世紀イングランドの上流社会では、結婚は家と家の結びつき 双方の一族の繁栄を求めるものです。
〉愛だの恋だのとは無縁で通常はきちんと手順を踏んでとなります。
betrothalという形でよく出てきませんか? 16世紀のイングランドでは、(王族の場合しか知りませんが)結構簡単に破棄できるもの、のように見えます。政治状況が変わるたびに、ころころ人を変えてbetrothalが結ばれていました(ただ、ヘンリー八世なので、多分同時代の中でも特殊でしょうけど)。
〉Mistress
〉男性からみた 愛人 のこと お手当てや待遇についてきちんと契約をするもののようです。
〉小さい家(といってもそれなりの)、その家を維持する為に必要なだけの使用人、
〉自由に使える専用の馬車、服にアクセサリーなどを男性側が用意します。男性の
〉経済力によって、内容は異なってくるのと思います。
〉どんな人がなるか っていうと 女優や歌手 Working Class (労働者階級ってのかな?)
〉または、没落した貴族や上流階級の人 のようです。
フランスでは16世紀の私が読んでいる辺りではすでに、国王のMistressというのがいますね。これは、貴族がなっても良くて、あまり体面が悪くなさそうです。日本語の歴史の本では寵姫とか、公式寵姫とか訳されてますね。
アンリ(何世だろう?)に至っては、寵姫のディアヌ・ド・ポワティエを王妃扱いして、カトリーヌ・ド・メディシスは名のみの王妃といわれていました。
ルイ十五世の寵姫のデュ・バリー夫人などは、政治的な事柄にも結構口出ししていたようですね。
主に16世紀イングランドと、16,7世紀フランスの本を読んでいますが、政治体制が違う以外にも、宗教的なのか、価値観が違うのを痛感します。正式な結婚で生まれないと、王位継承権がないとか。しかも、正式かどうかは教会で認定する。
時代劇が大好きでよく見ていますが、水戸黄門でも大岡越前でも「御落胤」といって、領主の腹違いの弟とかが出てきます。母親が誰でも(もちろん、身分が高い方がいいけど)、父親がわかっていればオッケー、という日本とは、お家騒動の発展の仕方も違いますよね。
でも父親が誰かって、産んだ本人にしか本当はわからないんじゃあ、とも思いますが、これ以上続けると不穏なのでやめます。
そうそう、久子さんJean Plaidy読みませんか、と他に読んでいる人がいなさそうで寂しいので誘ってみました。
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