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お名前: 杏樹
投稿日: 2018/8/27(02:15)
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みなさま、こんにちは。
フランス語で370万語通過しました。
360万語からかなりかかっていますが、「本のこと」に書いたように英語のHittyの本を読んだり、日本語の本を読んだりしていました。(日本語も世界史関連の本だったりします)。
前回の予告通りElisabeth王女の続きを読みました。
3巻目「La Dame à la rose」で、それまで追いかけていた謎が解けて一段落します。
さらにこの巻で興味深かったのはルイ16世の種痘です。
ルイ15世は天然痘で亡くなり、ルイ16世が王位に着きました。しばらくしてルイ16世は弟や妹たちを集めます。針が並んだ箱を持った医師が待機していて、医師がルイ16世に、近くの農家の3歳の女の子から採取したという天然痘のウイルスを接種します。
巻末に説明がありました。天然痘は当時たくさんの人の命を奪った恐ろしい病気でした。しかし天然痘にかかった人の膿から採取したものを接種するとかからなくなることが経験的に知られるようになりました。それがワクチンとして接種することが中国やインドで始まり、そしてトルコを経てヨーロッパに伝わりました。しかしフランスではなかなか普及しませんでした。それがルイ16世が接種したことで広まるようになりました。
ただ、この時代は人から採った「人痘」で、接種すると発病する危険性がありました。ジェンナーが牛から採取した「牛痘」を使うようになってから安全なワクチンが摂取できるようになったのです。
子どもの本でルイ16世の種痘のことを知ることができるなんて、やっぱりフランス史のことはフランス語で読むものですね。
さて4巻「Bal à la cour」舞踏会の夜に起こった出来事ですが、舞踏会よりもpageの男の子のいさかいなど周辺で起ったこと出来事が中心になります。その役職ですが、pageとかvaletとか出てきて、フランス語も日常使わない言葉を覚えていきます。
ここまで読んできて、どうも理解度が低いので、シリーズはたくさん出ているのですが当分お休みすることにしました。
そこでもっとやさしい本を探してまとめ買いしてみました。
La tour Eiffel va au bal
La tour Eiffel en Egypte
次々と出るエッフェル塔シリーズ。
舞踏会へ行くエッフェル塔は、おとぎ話の登場人物を次々と拾っていきます。そして最後はベルサイユ宮殿へ。
エジプトへ行けば、ピラミッドと仲良しに。
Le voyage du chat à travers la France
年老いた主人を亡くした猫ちゃんが、新しいおうちを探して旅をします。北方のルーアンから旅立って、パリを通り、モンブランへ行き、地中海のサントロペへ。なかなか壮大な旅です。絵は「リサとガスパール」のゲオルク・ハレンスレーベンです。
Le Rouge et le Noir
GRで「赤と黒」です。少し難しかったのと、例によってGRのものすごいすっ飛ばし方でしたが、話は分かっているので読んだというか、予備知識で補ったというか…。
それから、いいシリーズを見つけました。
Célestine petit rat de l'Opéraという、1900年のパリのオペラ座でバレリーナを目指す女の子のシリーズです。
1巻はLe palais des fées
セレスティーヌはお母さんと一緒にパリに向かって旅立ちます。オペラ座のバレリーナ学校の試験を受けるためです。初めてのパリで、訪れたオペラ座はまるでpalais des féesのように見えました。
2巻はLe chausson rouge
オペラ座の学校に合格したセレスティーヌは宿舎に入ります。友達もできましたが、いじわるな同級生もいたりして、日本の昔の少女マンガのよう?
さて、1900年のパリと言えばパリ万博です。セレスティーヌは友達と一緒に万博を見に行きます。外国のパビリオンを見て、シネマトグラフの映像に驚き、珍しいものをいろいろ見ます。カンボジア館ででクレオ・ド・メロードの踊りを見ます。クレオ・ド・メロードは当時美貌で有名なダンサーだったそうです。なぜカンボジア館で踊っていたのかよくわかりませんが、事実なので…。1900年のパリ万博を訪れた気分になりました。
このシリーズは読みやすいです。なので続けて読みたいと思いました…が、まだ3冊しか出ていません。2018年に出た本なので仕方ありません。9月に4巻が出るそうです。試しに2冊買ってみたんですが、当たりだったので4巻が出たら3巻と一緒に買おうと思っています。
それから、前にNathan Pocheという子どものやさしいシリーズがありましたが、もう少し年齢が上のものに挑戦することにしました。
Un piano pour Pavel
これは文章はあまり難しくありませんが、語り口が独特で意味が解るのにしばらくかかりました。といいますのは、まず大きな駅があって、駅の中にはピアノがあります。少年がやってきて、ピアノを弾き始めます。このピアノが語っているという形で物語が始まります。章が改まると、今度は駅の時計がピアノを弾く少年のことを語る内容になります。そうして少年がたどっていく道筋に現れるものが目の前の様子を語っていくという、少々変わった内容になります。なぜ少年が一人で列車に乗るのか…それには理由がありました。
Le Buveur d'encre
英語多読で有名なInk Drinkerの原書です。私も以前英語で読みましたが、原書がフランス語だと知っていつか読みたいと思っていました。やっと読むことができました。
さて、370万語通過本です。
40 CONTES DE FRANCE
フランスのお話が40話も入ってる!ということで、少し分厚いですがタイトルに惹かれて買いました。すぐに読めるとは思えませんでしたが、以上の本を読んでしまったので次はどうしようと思って、再読より新しい本を読みたくなりました。それで理解度が低いのに読み進めてしまいました。フランス語は最初がわからなさすぎて、わからないのに文字だけたどって読んだことにする、というのをずっと続けてきたので、理解度が低くても平気で読み進めてしまう習慣が身についてしまったようです。時間はかかるし、もっと読みやすい本を読んだらいいのに、と自分にツッコミ入れながらも結局ずるずると読み進めてしまって最後までたどりつきました。
今回はバクチがうまくいったものもあり、探せば読める本が出てくる希望が持てました。
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