[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/7/6(23:43)]
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極楽トンボさん、こんにちは。
〉〉曹操もそうですが、物語の世界で役割が決まってしまった歴史上の人物は日本にも中国にもいますね。英雄は英雄、悪者は悪者。女真族はツングース系の狩猟民で、漢族とは違います。
〉杏樹さん、ちょっとここだけ補足させてください。
〉杏樹さんのご存知のとおり、中華民族の93パーセント以上は漢民族ですが、7パーセント未満の少数民族を含みます。もともと中華民族という概念は、少数民族を漢族を中心とする中国国民に統合する作用を期待して作られた概念です。現実には、中華民族=漢民族というような意味で使うケースも見かけますが、わたしは以上のような意味で中華民族を用いています。
〉宋代の女真族を20世紀の中華民族に見立てるのはジョークなのですが、女真族の後裔とされる満族の現況を考慮に入れると、ややブラックなジョークになるかと思います。チベットだって中華なんだから勘弁してください。自分で解説なんかしたりして野暮な極楽トンボでした。
極楽トンボさんのおっしゃることはわかりました。
ただ「中華民族」という言い方はあいまいすぎる不正確な言葉です。「中国人」ならわかりますが。現在では「中国人」という言葉が「中華人民共和国」の国民という意味で使われており、その中には漢族以外の少数民族も含まれます。ただその少数民族が中華人民共和国の一部であることをどこまで納得しているか、は微妙な問題です。
特に女真の金は南宋と対立関係にあり、民族的にも「国」というカテゴリからしても、「同じ」というくくりはできないものだと思います。現在の中華人民共和国の国境線と歴史上の国の範囲を重ねて考えるのは間違いです。
歴史が好きなもので、さらに反論してしまいました。こういう議論がお嫌いでなければ幸いです。
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