経緯そして結論

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467. 経緯そして結論

お名前: Tallinn
投稿日: 2006/9/10(16:09)

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最後に、これまでの経緯についてお話します。

SSSを訪問した経緯は別板の3例文を加えた質問で話しました。先輩の方法は精読のち多読で漱石と同じです(精読に重心)。かかる時間はやはり小さくありません。それには根拠があり、英語習得平均時間がその理由(2千時間超というのが定説で、例えば慶応大日向先生の『ビジネス英語雑記帳』参照)。ただし、この場合の英語習得のレベルははっきりしないとは先輩の談。しかし、100時間やそこらではできないのはたしかで、私自身、300時間やってきてそう思います。
先輩は実は5人指導してきています。関連会社の人が2人。その1人は唯一の女性でTOEICもよく受け真剣にやってたそうですが、結婚して、全く別の地域に行ってしまい、それきりとのこと。残った4人のうち1人は実際には長期の現場張り付きで英語どころではない状況、現在もこちらには顔を出していません。あとは3人、2人はやってはいるのですが、仕事や住居変更による通勤形態の関係で学習が途切れ途切れです。最初はやっていた彼らも車通勤に変わってからは蚊帳の外。うまくいっているのは私だけ。
さて、私は先輩も最終的には漱石の多読、100年以上も経っている。何も同じ方法である必要はないし、新たな方法があって然るべきだと思いました。つまり、先輩の方法を圧縮して高速化しようと考えたわけです。ある意味裏切りです(だから相談なしにこちらを訪問しました)。
まず、実際に多読をやった人の話などを探ったのですが非常に限定的だったり、自分には合いそうもないなというのが多く、これというのが見つかりませんでした。それに英語が好きで趣味でというのがついてまわり、客観的判断ができない。一方、TOEICのための多読というのもあって、これは本末転倒。読書機械みたいな感じにしか思えませんでした。それで、組織でその学習プログラムを提供しているのを探して訪問に至ったというわけです。もちろん、事前に評判を見ましたが、どちらの立場にしても根拠のあるものがないように思えました。したがって、これまでの評判は一切無視。私の目標に答えてくれるかどうかという方針にして質問を繰り返してきました。たくさん参加者がいるから何がしか有益な方向性がみつかるだろうと。
さて、例文と目標文献を出したときは私単独での行動でしたが、その結果で先輩に思い切って相談したのです。出てきたのが読書量の問題。先輩は私にSSS式が妥当であれば導入を検討するので、どういう実態か調べて、皆に報告してくれないかと一任したのです(助言はもらいましたが、基本的に私だけ。私が唯一の多読未経験者のためです)。それがその後の質問へとつながっていきました。そして3日前に初めて4人で集まり、報告しました。質問への回答、会員の反応や実力、雰囲気などなど。もちろん、はっきりしないものもあります。
他の2人とは英語関係では初めて会いました(先輩は個々人の学習履歴と目標に合わせて指導内容を変えている関係で会合なし)。1人は同じ職場でしたが、まさか先輩指導下にあったとは知りませんでした。しかも、このとき私を除いて皆多読の経験があるというのにも驚かされました。先輩と1人は好きな作家の原書にあたって、辞書を使ってやっても書いてあることがわからずに撃沈した経験の持ち主。もう1人は子供の成長を契機に幼児向け絵本で一緒にやってみたが、つまらなくて続かなかったというもの。つまり、私以外は多読に失敗して精読に切り替えていたのでした。
そして、お前は会員になるかと訊かれて、否と応えました。試算が難しいというのがまず実利的理由。もう1つは読書量の質問のときに祭りになりましたが、それに代表者2人が加わった様子は次の同世代の事件を連想させてくれたからです。
http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage215.htm
私は非会員なのでこの掲示板から去ればいいですが、会員の場合、何か意見の違いが生じたときにこんな祭りになるのかと思うと嫌気が差します。最高学府を出た人間、東大大学院博士課程の在席経験者のやることとは思えませんでした。多読の改革がSSSではできないと思うのは、SSS式と固定化されている(自身として変化していく気が無いという意味。少なくとも酒井先生のこれまでの発言からはそう受け取れます)というだけでなく、これがあるからです。未来は指導者で決まりますから。
実は、最初に相談したあと、先輩はある英語教育関係会社に連絡をとっていたのでした。新たな多読手段を並行して模索していたのでした。先輩はそこの書籍に関して内容に問題があるのではと質問状を送ったことで関係をもっていたのです。特に多読についてのビジネスは無いとのことだったのですが、面白いことにその会社に酒井先生からクレームがついたことがあるらしいのです。どちらが正しかったかはここでは飛ばして、使える多読コースの考えは面白いので、親交のある私大教員と話をしてみるという答えをいただいたそうです(安定したコースになるには数年はかかるでしょう)。その連絡は会合の後日、皆にメールで伝えられました。こんな形でつながるとは誰も想像してなくて、事実はPBより奇なりと先輩とは大笑いでした。

結論として私はこう決めました。3ヶ月〜半年、様子をみながらSSSでDysonやStoll2冊の計3冊読んでみます(これで多読未経験者は消滅)。壁を感じたら精読に立ち返り。多読がどこまで自分の感覚を変えるか見てみます。しかし、結果をこちらに報告することはないでしょう。会員にはなりません(理由は上記で明白)。3日前の会合で私は手法と会を切り離して扱うということを宣言しました。残りの2人は私の結果を見てからにするということでした。私としては半年のロスは痛いですが、ここでも助言をいただきましたし、ほかの3人にもフィードバックできますので、無意味ではないと覚悟しました。
これが、我々英語コミュニティに起きたことです。
最後に、これまで丁寧に真摯な助言を頂いた方々の今後の発展を祈念します。

(古川殿)私のIDを削除して下さって結構です。

Tallinn

追伸:私の名前の由来はバルト3国エストニアの首都からとったものですが、どなたかが使ったとおり、読んだ英文量が“たりん”というわけです。お後がよろしいようで。


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▼返答


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