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455. Re: 初心者のための世界史クラブ〜児童書編Part5〜
お名前: プリン
投稿日: 2005/9/7(11:02)
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杏樹さん、こんにちは。
高校生のとき世界史が大好きだったプリンです。
(約4分の1世紀前のことになりますが・・・)
毎回、楽しみにしています。
今回、アメリカ史ということで、
今、とっても興味があるんです。
〉「American Girls」シリーズです。
Kirstenのシリーズを読んでおもしろかったのでAddyまで揃えました。
が、あとのはまだ寝かせたまま。
kirstenはスウェーデンから移民してきた女の子の話なのですが、
実は、これを読んでから無性にLittle Houseのローラのシリーズを読みたくなってしまって、どっぷりそちらに浸かっておりました。
もう、これって、本当にアメリカの開拓時代の歴史というか、生活が綴られているようなもんなんですね。で、さらにアメリカの歴史をさらに知りたいという野望がむらむらと・・・。
〉これはアメリカ史の中で8つの年代を設定して一人の少女を主人公にして、それぞれ6冊のお話にまとめたものです。6冊の内容はすべての年代に共通したテーマを設けており、年代別に読むのが基本かもしれませんが、同じテーマの本を年代別に読むこともできます。
〉まず私が読んだのは1934年のシリーズ。アメリカで一番興味のある年代だからです。そうしたら、ちょうど1929年に大恐慌が起こったため、不況がテーマになっていました。
〉読む前は女の子向けのかわいいお話のシリーズを想像していたのですが、不況という現実がずっしりのしかかってくる、かな〜りシビアなお話で驚きました。また、最後にはその時代、テーマに合わせた歴史的背景の説明もあります。ここまで深刻な現実を、子供向けの本で書くか?と思うぐらいシビアで、驚きました。
Kitのシリーズ、おもしろそうですねぇ。
今からAmazonに買いに行きます。
〉1904年、Samanthaのシリーズを読みました。〉Kitシリーズに比べてこんなご都合主義でいいのかと思っていたら…。
〉このシリーズはKitと装丁が少々異なっておりまして、巻末には次号予告がついています。Kitにはありません。6巻目だから予告はないだろうと思っていたら、ちゃんと予告が!続きがあるのかと大あわてて購入。どうやら番外編のようです。
〉それは…
〉「Nellie's Promise」
〉今回の主役はNellieです。Promiseとは、Samanthaの6巻にすでに示されていることです。Nellieはその約束を果たすために悩んだり苦しんだりしながらがんばります。そしてやがて自分の進むべき道を見つけます。ここではアメリカにやってくる移民たちのためのSettlement Houseの様子も紹介されます。
〉「Changes for samantha」があまりにもご都合主義な終わり方をして「なんだかな〜」と思っていただけに、この巻があって本当によかったです。Samanthaのシリーズを読んだ人はぜひこれも読んでください。
〉しかし他のシリーズにもこういった番外編があるのでしょうか?Kitシリーズには予告がなかったし、どうやったら番外編があるかどうか調べられるのでしょうか?
番外編があるんですねぇ。
うーん、kirthtenにはなかったように思います。
気をつけなくちゃいけませんねぇ。
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〉さて、次はぷーさんが多読通信で紹介してくれたCornerstones of Freedomのシリーズです。
〉アメリカ史の重要ポイントを紹介する本です。写真や図版が豊富で語数も少なめですが、レベルは3.5〜4ぐらいではないかと思います。
このシリーズも、アメリカ史にはまりはじめた頃に紹介されていたので何冊か揃えてあります。
本当に写真が豊富で、それだけでも価値がありそう・・・。
〉「The Underground Railroad」
〉まずこの本が入りやすいのではないかと思います。
Harriett Tubmanの話はSIRで読み、初めて知りました。
多読をやっていなかったらこんな出会いもなかっただろうなと思います。
〉「Jackie Robinson Breaks the Color Line」
〉Jackie Robinsonは黒人で初めて野球選手になった人物です。それまで野球チームは黒人には黒人専用のチームがあり、メジャーリーグには白人しかいませんでした。しかしBrooklin DodgersのBranch RickyはJackieにチームに入ることを勧めます。「The Underground Railroad」と続けて読むと、アメリカの黒人解放の歴史をよりいっそう実感することができます。もちろん、野球が好きな人もどうぞ。
〉「The Panama Canal」
〉パナマに運河を作り、太平洋と大西洋を結ぶ…それを実現したのはアメリカでした。アメリカ大陸の支配権争いの歴史から、どうしてアメリカがパナマへ手を出したのかを説き起こします。そして運河を作ったのはアメリカ人だから、運河はアメリカ人のものだと思い続け、パナマの人々はそれを苦々しく思い…。現在に至るまで残り続ける問題です。
〉「the Spanish-American War」
〉いわゆる「米西戦争」です。…といっても「なんのこっちゃ」と思う人が多いかもしれませんが…。
〉そもそもアメリカ大陸発見をしたコロンブスはスペイン政府の援助で船を出しました。その後イギリス人植民者が中心になって独立を果たしましたが、独立したアメリカとスペインとの確執は残り続けました。そして19世紀末、キューバで火がつき、さらにフィリピンにまで飛び火しました。戦争はある日突然始まるものではなく、その前から火種、きざしがあるのです。
〉結局アメリカが勝利を得たのですが、それは来る20世紀にアメリカが世界を支配する始まりでもありました。
〉「The Fall of the Soviet Union」
〉ソビエト連邦の崩壊です。アメリカ史ではありませんが、現代史として押さえておきたいところ。アメリカから見たソビエトの歴史と言うのも面白いものです。
アメリカ史だけでも知らないことがいっぱい。
歴史って奥が深いなぁって思います。
それが、積上げられて今につながっているんですものねぇ。
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〉さて、今回は少々レベルが高めでしたので、ここで子供向けGRから。…と思ったら、全部ICR、しかも3ばかりになりました。
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〉「The Long Way to a New Land」 ICR3
〉(自分の書評から)雨が降らず作物が実らなくて、Karl Erikの家は食べるものがなくなります。そこへおじさんから手紙が来ます。おじさんはアメリカにいて、こちらに来ないかと誘います。Karl Erikの両親は話し合いの末アメリカへ渡ることにします。農場を売って旅支度をし、馬車に荷物を積んで旅をして港に着き、船に乗り…旅の様子がていねいに書かれます。ビンボー人の旅は大変です。
〉「The Long Way Westward」 ICR3
〉その続編です。(自分の書評から)Carl ErikとJonasの兄弟は両親と一緒にスウェーデンからニューヨークに到着し、ここから列車でおじさんの所へ向かいます。特に意外な出来事は起こりませんが、列車や船を乗り継いでいく旅の様子がていねいに書かれています。挿絵も緻密で19世紀半ばにアメリカへ移民としてやってきた人々はこんなふうだったんだということがわかります。最後はやはりほっとします。
〉「Clara and the Bookwagon」 ICR3
〉Bookwagonは今で言う移動図書館です。クララは本を読むのが好きで、Bookwagonが来るのを楽しみにしています。でも当時の農家は仕事がたくさんあって、おとうさんはクララが本を読むのを許してくれません。そういう時代のほのぼのするお話です。
〉「Sam the Minuteman」 ICR3
〉独立戦争時代のマサチューセッツ、サムの農場にも兵隊がやってきます。兵隊を前にサムは…。
〉絵はあのLobelなのですが、戦争の怖さを感じさせるようなまったく別人のような絵です。
〉「18 Penny Goose,the」 ICR3
〉独立戦争の時代。Leety Wrightはガチョウを飼っています。しかしイギリス兵が襲ってくる!ガチョウを置いて逃げるわけには行かない!さあどうする?!
ICR、結構好きなんです。
参考にさせていただきます。
杏樹さん、たくさんのご紹介、ありがとうございました。
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