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401. Re: 初心者のための世界史クラブ〜児童書編Part3〜
お名前: 杏樹
投稿日: 2005/4/11(00:47)
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チクワさん、こんにちは。
〉チクワは言います。世界史に教科書はいらない。このレポートの本たちがあればそれでいい!
チクワさんったら、もう〜大風呂敷広げるんだからぁ〜。
〉〉今回はまず、前回チクワさんが見つけてくれたシリーズです。
〉〉これは世界史が苦手だというチクワさんが「初めて世界史が面白いと思った」という感想をもらした本です。
〉シリーズを集めたかったんですが、諸事情で止まっておりました。
〉杏樹さんにも認めてもらえた面白さ!の本を世界史劣等生のくせに買ってみた
〉自分の勇気に拍手!ぱちぱち。(あ、あきれられたな・・・)
いえいえ、チクワさんの勇気が世界史クラブに新しい一歩をもたらしたんですよ。
〉〉★You Wouldn't Want to Be Sick in the 16th Century!(2751語)
〉〉アナタはエリザベス1世と同じ年に生まれました。12歳でbarber Surgeonに見習いに行きます。barberは病人を治す人です。当時はどんな病気があったか?治療法は?…ワイルドな世界にボーゼン!
〉チクワが読んだ一冊はコレ。
〉そうそう、当時は××がないから、○○を△△するときには・・・
〉とかね。(これ、答はひと通りではありませーん。)
チクワさんの感想もおもしろかったですからねー。「これは読まなくては」って思いました。
〉
〉〉★You Wouldn't Want to Be an Aztec Sacrifice!(2862語)
〉〉これまたすごいタイトルです。Sacrificeの意味がわからなくても大丈夫。中を読めばわかります。
〉〉アナタは中米の裕福な家で何不自由なく育ちました。しかしそこへアステカ人が攻めてきます。とらわれの身となったアナタはアステカの都、テノチティトランへ連行されます。そして名誉あるSacrificeに選ばれます。なにしろ、Sacrificeに選ばれるには、病気や怪我をしていたらダメ、醜くてもダメ、厳しい基準があるんですから。そして神聖な儀式が始まります。
〉これ、面白そう!次はこれか、Victorian Schoolchildあたり、いってみたいでーす。
読んだら感想聞かせてね〜。
〉〉さて、ここで絵本の紹介です。
〉〉バーバラ・クーニーの絵本を2冊読みました。
〉OX-CART MANは読みました。
〉Hattie and the Wild Waveはこれから。
〉なるほど、こういうのも世界史的ですね!
昔の生活を「感じる」というのが大切ですから。
〉同じバーバラ・クーニーさんで、最近私が読んだものに
〉「Basket Moon」というのがあるんですが、
〉山の中で木を切って、木の皮から籠を編んで作り生活する部族の少年の話です。
〉都市化や生活を便利にすることを拒んで生きてきた部族の中で育つのですが
〉憧れていた外の世界(都会)から自分の村を見て疑問や焦り(怒りさえ)を
〉感じます。・・・というあたりまでにしておきます。
〉この部族はもう廃れてしまったんだか、その危機にあるか、という
〉ことでした。
〉やはり絵が美しい。クーニーさんの遺作だそうです。
〉自分と違う時代、土地、文化での生活は全て世界史ですよね!
〉(何か強引にまとめてますが・・・)
良さそうですね。ちっとも強引じゃありませんよ。世界史は年号や人名の暗記、と思うのは英語の辞書引き単語暗記と同じぐらい撲滅したいものです。
〉〉*******************************************************************************************
〉〉★Cathedral: The Story of Its Construction /David MacAulay著(書評あり)
〉〉中世ヨーロッパのゴシックの大聖堂はどうやって作られたのか?
〉〉当時のことですから、当然全て人力。緻密な絵で聖堂が少しずつ作られていく様子が描かれ、当時の人力パワーに圧倒されます。こんな高い塔を作るとは…。文章は少し難しいですが、絵を見ているだけでも満足。つーか、すごい…。
〉はい。図書館で見つけてあります。調子の良いときにチャレンジします。
すでに目をつけていたんですね。その気になったらチャレンジしてみてください。
〉わーい、これ、有難かったですぅ。始めてよく分かった気がします。
〉現在中国が主張する一国一元制度(っていいませんでした?)は、こうして歴史に照らしてみると
〉ちょっとごり押しっぽく感じるかなあ。
ちょっと書きすぎかな〜とは思ったんですが、役に立ちましたか。
「一国二制度」です。香港が中国に返還されるのに、香港内では資本主義体制を当分は存続させるということです。一気に共産主義に組み込むと香港人の反発を買って統治しにくいから。
〉もしも終戦のときに蒋介石が攻撃をしかけなかったら、どうなっていたんでしょう?
〉そんな仮定はありえないのかな?
〉だって・・・かいつまんで言うと、攻撃をしかけたけれど相手が強そうだから逃げた、って読める・・・
〉(私、世界史オンチを露呈してますかぁ?読み飛ばしてくださーい。)
つまり、蒋介石の国民党が統治する中華民国が当時の正統な政府なわけです。共産党は「反乱軍」です。蒋介石は共産党が特に大キライで、日本軍よりも共産党をつぶすことを優先しようとしたぐらいで。でも中国人同士で争うより、協力して日本と戦おうという周りの意見に押されて協力しただけです。
そして日本軍がいなくなったら心置きなく鎮圧を…と、思ったら、共産党はどんどん力を蓄えて中国を制圧していたのです。なにしろ共産党は労働者の党。しかも中国の大多数の貧しい農民をも味方につけたので、圧倒的に支持を拡大し、国民党は力を失っていったのです。国民党が共産党を攻撃しなかったら、やっぱりそのまま共産党の天下になっていたでしょう。
中華人民共和国の軍隊は「人民解放軍」といいます。抑圧され、搾取されていた人民を解放した輝かしい軍隊です。それが共産党による中華人民共和国の建国神話です。
中国でかかれた物語、映画や小説などでは「解放前」に人民がどれだけ悲惨な目にあっていたか、貧しい人々を主人公にして書かれたものが多いです。ですから富裕層の立場の人が書いたものを読んだのは新鮮でした。
〉〉★Chinese Cinderella and Secret Dragon Society / Adeline Yen Mah著(68000語)
〉面白そう!ですが、68000語。ちょっと気合い要りそうですね。
〉日本を公平に書いてくれているとか、終戦後を予見しているようだというところも
〉興味をひきますねー。
おもしろいので、入り込めたらどんどん読めます。ダレン・シャンや不幸本よりやさしいと思います。
〉〉ということで、今回の報告は終わりです。
〉〉もしこれらの本を読んで、難易度に異議などありましたらお知らせください。私にとってはわかりやすことでも、知らない人には難しい、ということがあるかもしれませんので。
〉難易度の感覚は、少なくとも「You Wouldn't Want to Be Sick in the 16th Century」では
〉同じでーす。
〉ありがとうございました!
〉どうか渡鬼や、金八先生より長く続けてください!
そ、それは…比べるものがあまりにも…。
〉では〜。
それでは〜。
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