Re: バスティーユも多読も、劇的に!?

[掲示板: 〈過去ログ〉英語で趣味を楽しむ -- 最新メッセージID: 1605 // 時刻: 2024/12/27(03:13)]

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267. Re: バスティーユも多読も、劇的に!?

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/8/21(01:33)

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akoさん、こんにちは。

〉「世界史」という3文字を見ただけで、腸が蠕動運動を起こしトイレに行きたくなるくらいです。これは、実はある本好きの世界で「青木まりこ現象」言われているものと同様の現象です。
〉(※青木まりこ現象とは、男女問わず、書店に入るだけでトイレ(しかもpoop関係 ←最近知った幼児英語)に行きたくなるという心と体が強〜く結びついた現象。SSSマリコさんとは無関係)

こうなったら徹底的に話しこみましょう。どうせここは「趣味の広場」…え?「英語で趣味」だって?まあ細かいことは言わずに…。

〉〉ピラミッドは「お墓ではない」という説まである!
〉〉フランス革命でもバスティーユ攻撃は後世に語り継がれるような輝かしいものではなかったという話もあります。

〉「ドラマチックであって欲しい」と思うのは、後世の人間の勝手な願望ですね。
〉それと、「バスティーユは劇的に陥落したことになってもらおう…ふっふっふ」…と、
〉ソファーに座った後姿の怪しい男がコインをはじいて歴史を捏造する…、なんて可能性もありますからね。(そっちが主だったり)
〉過去の出来事をあとから都合よく解釈して、何かの主張の根拠に利用するといったことが、延々と続いてきたわけで、要はパンとサーカスでっせ、旦那。

それもありますが、大衆がそれを望んでいる、ということもありますね。上で源義経の名前を出しましたが、実際の義経の生涯よりも伝説的な部分の方が有名です。そして実像よりも虚像の方がどんどん膨らんでいって、そちらが本当のように語られていってしまう…。
バスティーユには実は囚人はほとんどいなくて、武器を奪いに来たのが本当の目的だったのは早くから指摘されてはいたんですが、バスティーユを旧体制の象徴として、それをドラマチックに攻撃した、という図式の方が大衆にもわかりやすくて面白い物語になります。大衆はわかりやすくて面白い物語を求めるものです。
私は史実をきちんと追及したいほうですが、そうなると通説、俗説いろいろある出来事が「実はこうだった」ということがわかってきます。しかし歴史に興味のない一般の人に対してそれを言ってもなかなか通じないんです。うるさいことを言う、みたいに思われて。

〉英語といい、歴史といい、学校時代を通過すると嫌いになるという話が実に多いですね〜。
〉それはなぜなんだろう、と理由を考えていると、世界史クラブ員としては、また歴史への動機が生じます…

試験のための勉強、というのがまず問題だと思います。私も試験に出る部分を覚えるのには苦労しました。年号は苦手だし、好き嫌いが激しいし。
試験のための勉強、というのは試験に出るところを覚えなくてはならないのはもちろんですが、試験に出ないところを覚えてはいけないんです。試験に役に立たない勉強はしてはいけないんです。
実は私は高校2年の夏休み、インド史のレポートが宿題に出ました。世界史を全部やるのは大変なので、そうやってあまり重要そうでないところはレポート提出だけで済ませるわけです。そこで私はインド史関係の本を本を借りて読み、インド史についてレポート用紙何枚だったか忘れましたが、とにかく文章をみっちり書き上げました。が、しかし提出しても先生からは何の反応もありませんでした。それどころか、2学期の中間試験の点数が1学期より悪かったので、成績が下がってしまいました。
つまり、学校教育は、出来ないものにはコンプレックスを持たせ、出来るものも伸ばさないんです。試験に出ないようなことはやるだけ無駄なんです。そうやって、ただ試験で点数を取ることだけを良しとしているのが問題だと思います。

〉〉バイアスを警戒しなくてはならないのは、どこの国の本でも同じでしょう。

〉鋭い指摘! 
〉グローバリズムという言葉が流行りだして以降、WASPに対する警戒心ばかりが強まってしまう今日この頃(…ていうかだいぶ前から?)ですが、実際は杏樹さんの言う通り、英米だけじゃないですわ。
〉フランスも中国も、イスラムもインドも、世界中どこもかしこも自己主張が強くて、大陸の皆さんは、たいしたもんです。
〉何しろ、ICRのレベルゼロから、「Mine is Best !!」 の世界観ですから。
〉 (世界史クラブICR編に入れるつもり)
〉ああいうのを、5歳の頃から読むわけですから、その心理的な刷り込み効果は相当なものだと思います。
〉私のような外国人成人は、「子どもちゃんの幼い自己主張がカワイイ!」なんて思って、サザエさん程度のつもりでほのぼの読むんですが、甘く見ていると足元すくわれそうです。

その本は知らないんですが、なんだか恐そうですねえ。
ただ、世界に及ぼすアメリカの力は大きいので、WASPに対して特に警戒を持つのは間違ってはいないと思います。

〉〉神話関係を学習中なのですか?経過をお聞きしたいです。

〉アーサー王物語が欧州で長く生き残ってきたことと同様、例えば日本なら、なぜ忠臣蔵や桃太郎が長年残ってきたのか、といったことへの関心です。(フィクションも、実在の人物が基盤にあるものも、両方とも関心の対象です)
〉ここでは歴史は下敷きとなり、洋の東西を問わず、神話、伝説、有名な物語の構造を比較するんです。すごく面白い。
〉(ううう、実は英語のままで読みたい原書は山のよう・・・とても無理。多読最終ステージとして夢は大きく遠大に・・・です)

上の歴史解釈の構造にも通じるような気がします。歴史を「物語」に変換してしまう力。「有名な物語の構造を比較する」と、そういう図式も見えてくるのではないでしょうか。
そういえば「英雄は生きていた」伝説も多いですね。源義経も実は死んでなかったとか、エゾへ渡ったとか、大陸へ渡ってジンギスカンになったとか。十字軍の遠征の途中で死んだフリードリッヒ・バルバロッサも実は生きているという伝説がありますし。

〉〉私は児童書報告を終えてやっと中国語多読を復活してます。その中で「山海経」の子供向けリトールドを読み終わりました。

〉名古屋オフにて聞かせていただいた杏樹さんの中国語音読のリズム。
〉「中国語ちゃんちゃか」だった…、なんて評したら失礼かな。見事でした。
〉音読もしているんですか。他の言語を学習してる人のナマの体験を聞くのは格別です。
〉中国関係はあまり知らないので、ぜひ続きを「英語以外の多読広場」にて、そのご経験、継続的にお知らせ下さい。
〉言語や国を超えた、共通の魅力を味わわせていただきたいと思っています。(反応はとてもできそうにありませんが)

中国語はテレビで始めたので、最初から発音練習込みでした。あとは独学が多かったので、ほとんどテープ併用です。
いくつか外国語をかじっているうちに、がむしゃらに覚えるのはどうしても難しいので、音声を何度も繰り返し聞く、というのが一番楽な方法ではないかと思い至りました。それに、どんな外国語でもカタカナ発音はダメだと思っていますので、本だけの勉強はダメです。音を聞かないと。

〉〉〉杏樹さんのように、自分の関心領域がハッキリしている、というのは、大きな強みですね。
〉〉こういうことでほめられるとは…。つまり「偏っている」ということなんですけどねえ。

〉「自分は偏っている」と喝破できるところもカッコいい。
〉akoには、杏樹さんの、善人ぶらないところが魅力です。

なんだか、akoさんにかかると、なんでも長所のように言ってくださるので、うれしいやらお恥ずかしいやら。

〉〉カノッサの屈辱、というのもあったような…。

〉「!!」 忘れもしない、アレは1990年。。。み、見てました・・・たくさん録画しました・・・歴史は繰り返した・・・

〉〉で、akoさんは「キング・アーサー」はごらんになりましたか。「映画の広場」で「アーサー王伝説じゃない!」って騒いできたんですが、歴史としてみれば興味深いものがあります。ブリテン島でローマ人とサクソン人とケルト人が入り乱れ…。

〉ああ、これ以上、理性を失いそうなことを・・・じ、実はそちらの広場も全部拝見しています。(映画は未見)
〉カノッサの屈辱もアーサー王関係も、いったん書き出したらどこまで逸脱するか、
〉ここがSSS英語多読のサイトであることを忘れてしまいそうで自分が恐ろしくなり、投稿に参加できませんでした。

akoさんがアーサー王伝説を語るとどうなるか、興味津々です。書いてくれないかな〜。

〉え〜、ですから、はい、ここはですね(必死に理性を保とうとしている)、
〉SSSに出会う前に翻訳等で知り得たことは、記憶の奥底に一時保管しておき、
〉ネイティブの子どもが読むものを多読して、
〉英米人の子どもがどのようにアーサー王なり、リップ・ヴァン・ウィンクルなり、ピップエレキバンなり、その他の欧州神話や伝説を知っていくのか、たどっていこうと思います。
〉これぞ、世界史で100万語・幼児編!

〉現在、擬似英国幼児ako(この設定自体に無理があることは承知の上)は、ORTの主要登場人物である活発な少女ビフが、ステージ5あたりで騎士の時代にトリップしたお話ぐらいしか、アーサー王のことは知りません、、、、
〉円卓が円卓になったのは、このアタシ(ビフ)がアドバイスしたからなんですよぉぉ、、、、
〉だって杏樹さん、聞いて聞いて、アーサー王の騎士さん達ったらね、四角いテーブルだと、誰がどういう順序で座ったらいいかを決められなくて、ケンカしてるんだもの……
〉アタシが皆に「円卓にしたら?って言ってアゲタの!」

これは読みましたよ〜。女の子は騎士になれない、と言われても円卓のアイデアを出すビフ、いいですねー。

〉とにかく If のついた英文は、レベルゼロでも1でも、これまでに随分たくさん見ましたし、
〉小さい子が夢想する場面とか、明日雨だったらどうすんのよーみたいな場面ばかりでしたから、さすがにわかります、感覚で。
〉これがきっと、辞書抜きで絵本を読んでいくことの楽しさ(のうちの一つ)なんだろう〜、ということは実感しています。
〉(お、こういうことは「めざせ広場」で書くべきだったか)

子どもの日常語としては珍しくない表現なんですね。それがGRとの違いかもしれません。「めざせ」で書いてみてもいいですね。

〉おおお、仲間! ガンバの冒険! 
〉近頃、「仲間」という言葉、気恥ずかしくてあまり使わない言葉だったので、非常に新鮮。ありがとうございます。
〉akoが面白がるだけでいいならお安いご用です。
〉何たってヒトの話を面白がるのは、得意ですから〜。

おもしろがるだけでなく、どんどん深めてくれますから。

〉「今は読めない」ってコトも(今のところ)気になりません。
〉(そのうち停滞して落ち込むのかなぁ)
〉こうした話の交歓自体が楽しいし、わずか半年程度の多読経験でも、それなりの上達感を感じているので、いずれ読める、と思えますから!

読めないことが気にならない!
すごいですねー。私は…ちょっと気になります。
akoさんがこの調子で英語を身につけていくとどうなるのか楽しみです。
レベルの低い本をた〜〜〜っくさん読むと、突然難しい本が読めた、という事例もあるそうです。

ところで、「グンデストルップの釜」って、唯一反応してくれそうだと期待したのはakoさんなんですが、ご存知ですか?


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