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お名前: 杏樹
投稿日: 2004/5/25(01:46)
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fiddleさん、akoさん、こんにちは。チクワさんもこんにちは。
本人を差し置いてレスしてしまいますが…。
〉そもそも、(屋根の上の)fiddle さんというHNからして、ヨーロッパ史に関心がおありの方なのでは?と思っておりますが、いかがでしょう。
fiddleさんはバイオリンを弾くからですよね。本物のfiddlerです。屋根の上で弾くのは危ないのでやめたほうがいいでしょう。
〉〉〉◆Trunk Stories◆(6冊の総語数1841語)
〉〉〉なおイギリスで海賊が一番活躍したのは、エリザベス1世(16世紀。シェイクスピアの)時代。
〉〉〉彼らの海賊行為は、「民間人の非合法戦闘行為」ではなく、女王公認だったんですよぉ〜。
〉〉フランシス・ドレークですね。(「七つの黄金郷」より)
〉山本鈴美香ですね? それ読んでないんです〜〜 大変!
完結してないので読まないほうがいいです。「続きは〜〜〜〜?!」と思い続けて幾年月…。そろそろ待っても無駄らしいとあきらめかけている今日この頃。
〉〉〉◆More Stories Pack A シリーズから◆
〉〉〉「Underground Adventure」(292語)
〉〉〉地底の洞窟に住む小人たちが出てきます。
〉〉この巻、実は気になっていました。小人たちのことを"elves"といっていますが、金を掘っているといえば、dwarfなんじゃないかなと。
〉〉elfとdwarfとどう違うんでしょう。
〉〉私的には、elfは高等遊民、dwarfは肉体労働者という感じですが、
〉〉辞書を見てみると、確かにelf=small usu. male fairyとなっていました。
〉先日Julieさんが翁家さんへのアドバイスで(「めざせ広場」です)
〉どうしても辞書を引きたくなった時は、Googleのイメージ検索をするといいと書かれていたので、さっそく見てみました。
〉両者かなり違いました。相当、面白いです。
〉(ここ読んでないと思うけど、Julieさん、的確なアドバイスに感謝!)
〉なおドイツ語のelfは、eleven 。どうして「11」が妖精なのか、気になったままなんです。いずれはドイツ語も多読したい(かなり将来…)
英語では複数になるとelvesです。ドイツ語に近づきますね。ドイツ語ってenがつくのは複数形だったような気が…。
〉〉これからの多読の過程でイメージの違いが分かってくるでしょうか。
〉すばらしい気づきをいただき、ありがとうございます!
〉ほんとにその通りですね!!
〉妖精や小人の登場する作品を多読しよう、と考えるとワクワクしてきました。
〉大作のリトールドであっても、英語圏の作家が、子ども向きにどういう英語を選ぶのかという点は、非常に関心がもてます。
ICR2に「Two Silly Trolls」という本があります。Trollって巨人だと思ってたんですが、この絵本のTrollは小人だとか…???ますますイメージが混乱したりして。
〉〉小人というと、私は、よい小人の話も読んでいるはずなのに、
〉〉悪い小人のイメージが湧いてきます。これはいったいどこからくるのかなと、
〉〉しばし考えたのですが、どうやらワーグナーの楽劇「ニーベルンゲンの指輪」から来ているようです。
〉〉ここに登場する小人のアルベリヒは、ラインの川の乙女達に相手にしてもらえず、怒ってラインの黄金を奪い、その黄金から世界を支配する指輪を作ります。
〉〉そして、神々の長ヴォ−タンたちに黄金と指輪を奪われるときに、
〉〉その指輪を手にした者は死ぬと、呪いをかけたのです。
〉〉(簡単すぎるあらすじですみません)
〉とんでもない! 興奮して読みました!!!
〉要点を短くまとめると、焦点に鋭く切り込む場合がありますね。
〉まとめていただいた部分を読んで、指輪の呪いの「もと」は、
〉女性に無視された男性の復讐の心理?とも読めて、
〉小説や物語が誕生する原始的な動機の一つを見たような思いです。
〉ちょっと視点を変えて、読み直してみようという気になりました。
fiddleさんはさすがにクラシックに話が向くようですね。私も詳しくはないんですが、ワーグナーの音楽は壮大でなんだかわかりませんが惹かれるものがあります。
akoさん、ちょっと補足しますと、北欧神話では「神々の黄昏(ラグナロク)」が訪れて、神々も世界も滅びに向かいます。「ニーベルングの指輪」も最後が「神々の黄昏」というタイトルで終末を迎えます。指輪の呪いが世界を破滅に導くという壮大な物語になっています。
〉〉ここに登場する神々もそうとう自分勝手なひどいやつらばかりなので、
〉〉小人だけが「悪」ではないのですが、
〉〉ここで小人=悪いというイメージが私に植え付けられたようです。
〉なるほど、そういう出会いもあるのですね。
〉ギリシア神話もそうですが、多神教の場合は、人に災いをもたらす神もいますものね。もちろんこれは、誘惑に弱い人間への懲罰の意味もあるのかしら。
〉〉ワーグナーはいろいろな神話や伝承から話を借りてきているので、
〉〉悪い小人が出てくる話もあるんじゃないかな、と思います。
〉〉これもこれからの多読の課題。
〉そうですね!
〉SSSの世界史クラブですから、ここでの話題が、
〉今後の多読への意欲の源泉となるのが、何よりです。
〉ところで、トールキンは、ニーベルンゲンを下敷きにしていると思うのですがいかがでしょう。何か思い当たることがありましたら教えて下さい。
〉北欧やゲルマンの神話は、ギリシア神話ほどは知られていませんが、
〉心ひかれます。
指輪物語に話が及ぶと黙ってられません。トールキンは北欧やケルト・ゲルマンの神話・伝説をかなり研究したはずです。指輪物語に出てくるルーン文字は北欧の文字ですし。「ニーベルンゲンの歌」はドイツの国民的叙事詩でゲルマンの神話にもつながっていますから、関連もあるでしょう。
でもトールキンはもともと言語学者で、自分で「エルフ語」という言葉を作ってしまい、それを使う世界として作り出したのが指輪物語の世界だということです。文字と言語を作り出してしまうなんて信じられないんですが、その世界がまた詳しい歴史や系図があって、とても一人の人間の頭から出てきたものとは思えません。だからこそハマるとずぶずぶいってしまうんです。
で、ここからはチクワさんへ。
トムテって聞いたことがあるな〜と思いましたが…
「北欧」というパン屋さんでした。大阪ローカルなのか、全国展開してるのか知りませんが…。ここの紙袋に北欧にトムテという小人がいる、という話が書いてあったんです。「文字があると無意識に読んでしまう」クセのある私は「北欧」でパンを買って食べながら無意識に紙袋の文字を読んでいたのでした。パンをおいしくしてくれる「いい小人」だという話だったような…うろ覚えですみません。
リンドグレンの絵本があるなら読んでみたいです。
それではこのへんで。
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