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お名前: 柊
投稿日: 2010/12/15(13:59)
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現在、リチャード3世妃のThe Reluctant Queenを読みながら、Plantagenets最終巻のThe Sun in Splendourを読みつつ、Sandra Worthのリチャード3世もの3部作の最後Fall from Graceを読み、自分でも訳がわからなくなったところです。この3冊を読み終わったら、薔薇戦争特集やりますね。
ということで今日はその前段、Plantagenetsの後編です。全部Jean Plaidyです。
まずはThe Hammer of the Scots [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000017462 ]。
賢王エドワード1世の話。何だか理想の王様のいい話ばっかりで、つまらなくて投げました。ノルマン征服(現在のイギリス王家に繋がる家系のイングランド征服)以前に、聖エドワードとも呼ばれるEdward the Confessorという王がいて、この人から名前を取ったといわれています。エドワード懺悔王って、エドワード何世なんだろうと思っていたら、その前の人だったんですね。
The Follies of the King [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000017463 ]
エドワード1世の息子のエドワード2世が即位するのですが、主人公は王妃イザベラかな。Isabel the FairというタイトルでMargaret Campbell Barnesも書いていて、そっちも興味がある。
フランス王女イザベラは大変な美女で有名で、エドワード2世がフランス宮廷に来て結婚して、その時は優しかったんです。で、良かった良かったと思ってイングランドへ行くと、ギャブスタンという男が待っていて、エドワードはそっちに構いっきり。イザベラの父がくれた宝石も全部ギャブスタンにやってしまう。
ギャブスタンのあまりの重用に怒った貴族が国王夫妻のいる城を攻めると、エドワードはギャブスタンと2人で逃げてしまう。イザベラに危険が及ばないという保証はないのに置き去り。怒ったイザベラの復讐が肝ですかね、この本の。
イザベラに完璧に感情移入して読みました。
The Vow on the Heron [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000017916 ]
エドワード2世が死んで、エドワード3世が即位すると、エドワード1世が生まれ変わったような名君で、家庭的な環境で育った王妃フィリッパとも仲良くうまくいっていました。しかし、フランス王位を請求するべきだということで戦争を起こすと、これが100年戦争という長い戦争の始まりに。
Passage to Pontefract [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000018269 ]
エドワード3世の3男のジョン・オブ・ゴーントの話です。国王になりたくて仕方がなかった彼の子孫がランカスター家なんですね。長兄のエドワード黒太子の話とかもあって面白いです。
リチャード2世、Margaret Campbell BarnesのWithin the Hollow Crownの主人公にもなっている、国王が表題です。
The Star of Lancaster [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000016104 ]
本来国王のはずのリチャード2世に対して、王位を奪ったヘンリー5世(ジョン・オブ・ゴーントの息子)側の事情を書いていきます。ランカスター家の王位簒奪ですね。
Epitaph for Three Women [url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000016105 ]
ジャンヌ・ダルクが出てきてフランス側の巻き返しが始まったり、イングランド王妃キャサリン・オブ・ヴァロアがオーウェン・テューダーと結婚してテューダー王朝のもとが作られたりと一つ一つは面白いのですが、三つの話が入った短編集という感じで、一冊読むのにちょっと手間でした。
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