[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2024/12/25(15:39)]
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お名前: アトム
投稿日: 2004/2/8(00:33)
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れなさん、こんばんは。アトムと申します。
お名前は拝見しておりましたが、お話させていただくのは初めてかしら?
〉私は自他共に認める「本の虫」です。実は職業もそっち系です。
職業がそっち系、というのはうらやましい!
いいことばかりではないと思いますが、私も本を読むのを仕事にしたいと真剣に思ったことがあります。
いや、そんなことを言いたかったんじゃなくて、
〉まず、私と同じタイプの人。重度の活字中毒者。
〉それから、基本的に精読の人。活字中毒だけど、量を必要とはしない人。
〉そして、本を読むのは嫌いじゃないけど、常に読んでいるという程でもない人。
面白いですね、面白かったです。
今まで思いつかなかったです。
自分はどうかな、って考えるの楽しかったです。
〉というような経験をしてから、もう一度よく考えてみたら、自分がどうやって
〉読めないはずのPBを読んだのか、わかったような気がしました。私は最初から、
〉1ページの半分くらいわからない部分があっても読めました。今だって、本当に
〉語彙が少ないですが、読みたい本であれば何でもめげずに読みます。
〉前述の友人もそうです。文章の中の本当に重要な部分だけを見つけ出し、その先に
〉ある、文章になっていない部分を読むことができれば、そして、作者が書きたかった
〉ことを感じ取ることができれば、たとえわからない単語ばかりであろうとも
〉私たちは読めてしまう。それは、英語力とは全然別の、日本語読書で培った
〉能力によるものです。私と友人はそれを「納得力」と呼んでいます。
〉もちろん、英語で本を読めるようになるために日本語読書が必要だと思っている
〉わけではありません。でも、日本語での読書スキルが一定レベルに達している
〉人であれば、かなり無茶なレベルの本を読んでも読めてしまう場合がある、とは
〉思うのです。実際の英語力はそれほど高くなくても、いきなりでも、読む気さえ
〉あれば読める。そして、一旦、英語回路ともともと持っている読書回路が結びついて
〉しまえば、後はそのまま読んでいくだけなんです。だから、読めるようになるのは
〉早いし、端から見るといかにもすごい人のように見えてしまう。実際の英語力は、
〉別問題なんですけどね(笑)。
ここで、私が個人的にすごいと思っていた人の秘密がわかりました。
腑に落ちました。力抜けました。ふにゃー。(← 言うまでもないですが力の抜けた音。猫が鳴いたわけではないです)
ほっとしました。
私も割と「納得力」のあるほうだと思っていましたが、もっとすごい納得力を持っている人がいるんだ!
なんていうのかなー、日本語を読むとき、速く読めるんですけれど私は「ん?」って思うところに引っかかって、
数ページ戻って解決することあるんですね。
納得力の強力な人は、「ん?」ってことさえも頭の中で解決してしまうのかな、って。(違うかな?)
※英語だと、「ん?」って思っても、戻って読んだところで解決するかわからないのでそのままになってしまいます。
それを解決するのも再読の楽しみになっているんだなー(笑)。
〉というわけで、英語力とは別のところで、別の力を使って洋書を読んでいる人は、
〉それなりに存在する、と思うんです。もちろん、それをずっと続けていれば、自然と
〉英語力もついてくるのですが、最初の段階での英語力は、「とりあえず英文に耐えら
〉れる」程度っていうこともあるでしょう。もともとの読書スキルが高ければ高いほど、
〉英語力は低くて済んでしまいます。もっともこれには、「本人の性格」が絡んで
〉くるので、スキルが高いからと言って、すべての活字中毒者がさくっとPBを読むわけ
〉ではないのですけれど。
面白い、面白い!
〉なんだかどんどん長くなってきてしまいました。どうしよう……。
〉もう少しだけ、許してくださいね。
もっと読みたいところだったので、大歓迎です(笑)。
〉日本語読書で培った能力のうち、私が洋書を読むのに役立っているな、と思っている
〉のは主に次の3つです。
〉・読解力
〉 これに、先ほどの「納得力」も含まれます。
〉 どこまでわからなくても読めるか、というのは、ひとえに「あるものだけで
〉 結論を導き出す」力にかかっているのかも。
〉・持久力
〉 本を読み続ける力です。活字中毒者はこれを無限に持っているので、そうでない
〉 人のことはあまり考えられないのですが、実際にはとても重要だと思います。
〉 この力があれば、どんなにぶあつい本でも、何十時間かかっても、楽しんで
〉 読むことができます。
〉・選択眼
〉 自分の読みたい本を見つけ出す力、自分にふさわしい本を選び出す力です。
〉 とても無理だ、という人はせめて「自分がどの本が好きか、どういった分野の
〉 本なら興味が持てるか」を常に意識して、人にも伝えるようにすると、向こうから
〉 本が来てくれるようになります。
すごく納得。
〉他にもないわけではないですが、大体、この中に含まれるかな、と思います。
〉これらの能力が高い人は、性格的に読み飛ばしがOKならば、結構早くPBを読める
〉のかもしれません。英語力とは別のところで、力業で、ですが(笑)。
〉あ、でも、一応申し開きをしておきますが、それだけ読み飛ばしても、どんどん
〉読んでいればやっぱりそれなりに語彙は増えていくみたいです。昨年末から今年に
〉かけて、私がこれまでの色々な時点で読んだPBが相次いで文庫になったので
〉読んでみたところ、PB3冊目で読んだ本は「そういえばこことここがわからなかった
〉のよねー。こういう場面だったのかー」でしたが、去年の今頃読んだ本は「あ、
〉ここがなんだか不思議だったのよね。でも、やっぱりちゃんと書かれてなかった
〉んだー」でしたし、去年の秋に読んだ本は「うわー、これ訳が嫌ー。次の巻は英語
〉だけでいいや」でした。それぞれの本の英語レベルは多分そんなに違いません。
〉変わったのは私(爆)。
〉なので、私と同じ、「読めるなら読んじゃえ」の方々、ご安心ください。
〉大丈夫です。読んでれば読めるようになります。きっと。
いやー、面白いお話をありがとうございました。
私もファンタジー好きなので、これからもれなさんの投稿を楽しみにしております。
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