外国語の勉強方法について…

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9923. 外国語の勉強方法について…

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/2/6(01:46)

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こんにちは。

物議をかもしてしまったペギー双葉山さんの300万語報告ですが、その中にこういう貴重な発言があります。

[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-report&c=e&id=353]

多読法は英語学習法として効率がいい!
こんな心強い発言はないでしょう。

多読法は今までの英語学習法に比べて効率が悪いと思っている人は多いのではないでしょうか。でもそんなことはなかったんです。

KYOさんのこの発言を読んで、自分に照らし合わせると本当に「そうだ!」と納得するものがありました。
私は英語ではなくて中国語ですが、長年労力と時間とお金をずいぶんかけて一生懸命勉強してきました。そうやってがんばってこられたのは、中国が好きだからです。しかしそれを思うと、英語に同じような労力をかける気力はないな、とも思っていました。だから私は英語ができるようになるのは無理だと思いました。

外国語を勉強してきた人はおそらくそんなふうに「がんばってきた」「努力してきた」という思いがあるのではないでしょうか。だからこそ「外国語を身につけるのは大変」だという「定説」が流布してきたのです。がんばって身につけてきた人にとっては、それこそ楽に習得するなんてありえない!ことだったわけです。

どれぐらい大変だったかというと、まず私は中国語検定試験を受け、3級までは順調に受かりましたが、その次の準2級がなかなか受かりません。
中国語検定と英語検定のレベルは全く対応しません。中検では1級が全てに置いてネイティブなみを求められ、2級はネイティブほどではないが高い能力を持つことになっています。それに対して学習歴約1年ほどで初級を終えた人が4級です。2〜3年で中級程度の能力を持てば3級。となると、2級と3級のレベルには相当の落差があります。そのため準2級が設けられましたが、それでも2級と3級の差はもう2〜3段階あっても良さそうなぐらい開きがあります。でも最初それがわかってなかったので、なかなか受からなくて落ち込みました。

それであれこれいろいろ勉強をやってみるわけです。そのころは本当に上達の感触が得られなくて、何度も初級に戻ってやり直しました。そのたびに新しい発見があり、知らないことが出てきて、なんでこんなに身についてないんだろうとますます落ち込みました。一生懸命勉強しているのに、ザルのようにすぐ抜けていくし、なんでこんなにやってもやってもきりがないんだろうと思いました。

その中である本に書いてあったことですが、語学の勉強はある時期フラット状態になることがあるそうです。やってもやってもやっても進歩が感じられない。それでもがんばって続けていればいつかブレイクスルーが訪れる、と。
それでとにかくがんばって続けてみました。もう、手当たり次第いろいろな教材に手を出しました。そうこうするうちに5回目の受験でやっと準2級に合格しました。
それからは当時の「フラット状態」とは明らかにレベルがアップしていることがわかります。それがなぜか急に上がった、というよりはコツコツやっているうちにいつのまにか上がっていたという感じです。

しかしそれでもまだまだ「使いこなす」レベルには達していません。映画も字幕なしで見られないし、本もすんなりは読めません。2級は1度受けて落ちましたが、あまりにも難しいのでまだ再挑戦する気になりません。
中国語に「逆水進舟」という言葉があります。「流れに逆らって舟を進める」、つまり漕がなければ下へ流される、漕いでも力がなければやっぱり流されるし、良くて現状維持。もし上流へ行きたければ、よほどがんばって漕ぎ続けなくてはいけない。まさしく語学学習とはそのようなものなのです。

多読法が回り道とか、即効性がないのではないか、効率が悪いのではないか、と思う人は多いかもしれません。
しかし外国語の学習に「効率」があるとすれば、それはドーピングで点を取ることだけです。本当の語学力を身につけようと思ったら、コツコツ地道な努力を積み重ねるしかないんです。しかも通常の教材で通常の学習方法でやっていくとしても、そう簡単に身にはつきません。やってもやっても頭からこぼれていくし、空気に向かって挑んでるみたいに手ごたえがないし。
英検を受けようと思って問題集などやってみたときも、間違えた問題、わからなかった問題を復習しようとしても、ぜんぜん覚えられませんでした。

それならがんばって苦労して勉強するより、多読をした方が楽しくていいじゃないですか。

最近中国で販売されているGRを読む機会がありました。OBW1〜3、CER2などです。中国のGRは中英対訳です。それで、このレベルだと英語でもスムーズに読めます。そして中国語を読んでみると、やはりスムーズに読めます。しかし、簡単すぎてバカバカしい、というほどではなく、長年がんばってきた中国語とこの間始めた英語がこんなに落差がなくていいのか?と思うほどでした。確かに、これはネイティブの中国人が読むもので、中国語の部分は語彙や文法などに制限は加えてないことが考えられます。しかし同じぐらいの読みやすさに感じてしまったのは少々複雑です。なんか、英語力がどんどん中国語に近づいてくるような気がします。
こうなったら中国語もじゃんじゃん多読したいのですが、素材がなさすぎて。近いうちに何とか上海書城に行きたい!…と思っていたら…鳥インフルエンザ!?行けるのか、やめたほうがいいのか…。


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