[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/12/26(15:23)]
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14546. Re:長文警報発令…ということなのでピンポイントにて…
お名前: ako
投稿日: 2004/11/15(23:45)
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杏樹さん、akoです。
〉11月2日に多読2周年を迎えました。
2周年、おめでとうございまーす!
(クラッカー、ぱーん★ぱーん★紙テープひらひら〜)
〉★従来型の勉強がバカバカしくなった★
〉とにかく多読を始めると従来型の勉強がほんっとにバカバカしく思えるようになりました。
あぁ〜、気持ちいい〜 このキッパリといさぎいい杏樹さんの一言、
もっと言って〜もっと言って〜
〉いくら読んでも意味がすり抜けていくような感じがしました。
昔を思い出します。大学時代の英語授業や、仕事にて強制的に英文を読まねばならなかった時、単語を1個1個引いていた時代のことを…。
読んでも読んでも、英語が身にならない、と感じていましたが、「意味がすり抜けていた」のね…
〉中国語でも同じです。
〉でも例文を10や20覚えても「使えない」んですよ。
つまりきっとナニ語でも同じ、と言えそうですね。
〉頭で一生懸命覚えているだけでもうひとつ身についた実感が薄い、忘れやすい。
多読と、旧式勉強では、脳内の別の場所が英語に触れているような気がするんです。
旧方式の場合、まさに杏樹さんが後半で「撥水加工のようだ」と形容しておられる通りで、自分の脳の表面が撥水加工されてて、勉強したはずのことが、皆、つるりん、つるりん、と滑り落ちていく…という感じ。
〉私は中国語では「役に立つ文例」とか単語本とか一生懸命覚えました。それはそれで覚えてはいます。でもそれはずーっと継続して中国語を勉強してきたからで、キープするのに労力を使っているんです。
ここを拝見して、「あ!同じ!」と思ったことがあります。
それはakoの自己流シャドウイング体験との共通点です。
以前(10年以上前…)、旧式勉強的に、音声教材を丸暗記しないとイケナイかと思って努力していた時代があります。(シャドウイングではなく)
当時まだ、「次々色々な音声素材をシャドウイングすればいい」ということを知らなかったので、
暗記したものをキープすることにエネルギーを使っていたんです。愚の骨頂でした。
SSSを知った今なら、そんなに暗記しようとする必要などなく、どんどん違う音声素材を使ってシャドウイングすればよかったんだ、と思います。
〉でも多読だとキープする労力が要りませんし、「本を読む」という実用を伴っているし、しかも楽しい本だけ読んでいればいいし、今まで語学は苦労して身につけるものと思ってきたのがすっかりバカバカしくなりました。
そーなんです。キープするなんて無駄なことだったんだー、と、思います。
多読も「多シャドウイング」も、どうやら考え方は同じみたいですね。しみじみ… 秋だから、ってのもありますけど、それ以上に…
〉文法など勉強しなくても本は読めるようになるんですね。
「こういうのがわからなかったんだぁ〜」とずーーっと思ってきたものが、
辞書も使わず、ただ、ただ、お話を読む「だけ」でわかってしまう、という快感が、多読にはありますものね。
その快感があるから、「楽しい」という気持ちのままで長続きすることができそうです。
自分が日本語を身につけてきた過程を考えれば、国文法なんて知らなくても日本語は身についてるんですもんねぇ。
「てにをは」の規則を知らなくても、前後を読んでみると、
ここは「は」じゃなくて「が」だな、ということがわかる、という感覚でしょうか。
まだまだ英語ではそこまではわかりませんが…。
〉★「辞書は引かない」とは★
英英辞典の使い時、と言いますか、使い始めてもいい時期みたいなもの?ですかね、そういうのはあるかもしれないですね。
私は当分、辞書関係は何も使わないで読むつもりですが、
人によっては、英英であれば、使うことがマイナスにならない状況、というのも、
あるのかもしれないですね。
〉「ぼんやりとしかわからない」部分でわからない単語を英和辞典で調べたとします。そうするとそこの単語だけ日本語として「はっきりわかる」ようになってしまいます。そうすると…はっきりわかる日本語とよくわからない英語のギャップができて、「ぼんやり」としていた英語がより強く「わからない」ことを意識してしまうのです。
なるほど。このように考えたことはありませんでした。
やさしい本なら、わかるので、ただ、漠然と、「英和は使う必要がないなぁ」という程度にしか考えてませんでした。
SSS多読の意義の、明確な理由を知りたい、と思う人には、
英和辞典を使うとどういうマイナスがある、と、このように説明すると説得力があるように思います。
杏樹さんが考えていることが、非常にクリアになりました。
〉この「…な感じ」のまま読み進めていっても、「100%の理解は求めない」多読としては充分です。何度か同じ語に出会えばだんだん鮮明になってきます。「何度か出会ううちに意味がつかめてくる」というのは多読をしていればわかるはずです。
これは本当に自分も経験しました。
全く知らない英語に初めて出会っても、とりあえず、イマイチわからないまま通過して読み、
しかも、わからない部分のメモをしないで、忘れたら忘れっぱなしでいい、という姿勢で読み続けることですよね。
この姿勢は、多読を始めたばかりの頃の自分には、「思い切り」とか「勇気」が必要でした。
知らない単語(単語だけでなく、文章ごとわかんない場合もある)が気になるけれど、
「えいやっ!」という感じで、見切り発車してページをめくってました。
しかし、次々読んでいくうち、出会うんですよね、気になった単語や表現に。
なので、知らない英語と出会っても、いちいち思い切らなくても、わからないまま通過することができるようになりました。
たぶん、忘れてしまったのもかなりあるだろうと思います。
でも、忘れてしまったものがあっても、そのことが苦痛にならないほどに、
次に手にとる本から、またアレと出会った、またコレと出会った、という出会いがあるので、
自分が「飛ばし」たまま忘れたものがたくさんあっても不安にならないぐらい、出会う頻度が高いです。
しかも、忘れてしまったものってのは、忘れてもいいものなんだ、と、
自信を持って、思えるようになりました。どんどん忘れるぞーーー
〉わからない単語が本当に「わかる」ようになるのは、結局色々な本を読んで同じ語に何度も出会ってからなんですから。
完全に同意です。SSSを始める前の人がこの投稿を読んでいらしたら、言いたいです。
ほんとなんですよぉぉぉおおおおお
〉★「やさしい」を「たくさん」★
〉難しい文章を辞書を引いて訳しながら読んでも身にならないんです。
非常に非常に同意です。
同意という言葉しか出てこなくて、日本語ボキャ貧な自分が悔しい…
どう言ったら、この「同意」の気持ちを杏樹さんに伝えられるんだろう〜〜、とPCの前で地団駄ふんでます。
とにかく、その通りでした。身にならないんです。
旧式勉強は、身にならない上、さらにマイナスも残ります。
最悪な方法で英語と関わっていた時代の感情は、未だに消えてません。
ちょっとしたことで、「やっぱアタシって英語できないし…」という発想になります。
「感情」の部分に刷り込まれた体験記憶って、簡単にはリセットできないんですねー。要求された水準が高すぎて、英語が嫌いになるばかりでした。
今思うと、英語最悪時代の自分を日本語で置き換えてみると、
小学校2〜3年の子に、大人用の新聞(日本語)の論説記事を与えて、
わからない熟語を1個1個国語辞典引かせて意味調べをさせ、さらに辞典の説明文がわからなくて、説明文を理解するために、またさらに調べるアリ地獄のような調べ地獄…
(うう…何て可哀相な自分。今はそんな状況からは解放されているのに、こんなにリアルに思い出せてしまう…)
もちろん小学生の国語教育で、そんなナンセンスなことはしていないでしょう。
なのに、大学生以上の英語学習界には、そういうことが平然とまかり通っていたのだから驚きです。
〉難しい文章は、例えて言えば、水滴が撥水加工のカサを流れるように滑り落ちていくようなものです。いくら読んでもとどまるのはわずかです。
これです、これ! 杏樹さんの投稿を先に読んでしまってから返答を書いたので、
上のほうに撥水加工って書いてしまいましたが、お見事な例えです!! ざぶと〜んお願い〜!
〉しばらく英語を休んでいたのでちょうどいいリハビリになりました。やさしくてわかりやすい本を読むと、文章全体が身体にしみこんでいくように感じます。英語の一つ一つが身になっていくのを感じます。
杏樹さんとは理由が違いますが、akoも、しばらく英語を読まない日があります。
多読中断ではなく、単に他のことで忙しくて読書時間自体がない場合でして、長くても1週間程度です。
ところが1週間ぶりに、やさしい英語本を読むと(直近ではNate the Great)
英語と自分との距離感とか位置関係そのものが変わったように感じられるんです。これがほんとに気持ちいいんです。(前にも書いたかもしれません…)
基本的にはやさしい本なら何でもいいのですが、リハビリと思って、わざと1週間前と同じ本を読むと、余計にその感触が強まります。
再読だから、ということもあるでしょうけど、1回目に読んだ時より、内容も鮮明にわかるし、読む速度も速いんです。
計測していないのに、かなり早く読めてる感じだなぁ、と、自分でわかる、というヤツです。
〉本当にやさしい本をたくさん読むと蓄積が出来て役に立つな〜と実感しました。
杏樹さんは、中国語でも、従来勉強と多読の両方を体験されて、
その上で、ご自分で両者を比較してのご報告をされていますね。
中国語報告のほうも拝見していますが、この投稿と合わせて読むと、杏樹さんの考えておられることが、多面的にわかったように思います。
もし、自分が中国語を始める気になったら(ちょっと期待薄ですが)、
易しい中国語本での読み聞かせを杏樹さんにしていただきたいと思っていますので〜 …そもそも中国語だと、どうだと易しいのかもわかりませんが…(爆)
〉といったところで、このへんで。
警報発令?なさったほど長かったかなぁ…?(笑)
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