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お名前: 湘南のおねえさん
投稿日: 2004/7/6(18:14)
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ジョン グリシャムの最新作 The Last Juror を紹介します。
主人公は20代のどこにでもいそうな青年。特に何をしたいでもなく毎日を過ごしていた彼がひょんなことから地方の新聞社を買い取ります。物語のムードは彼の成長物語です。
グリシャムらしく殺人事件も銃乱射事件も起こりますが、物語の中心は、新米記者兼デスク兼経営者の主人公が、アメリカ南部の小さな町の小さな出来事をこつこつ掘り起こしていく過程です。大規模スーパーの進出、ベトナム戦争、人種問題などが青年の視点から語られます。ラストには犯人は誰?的要素もあり、とても楽しめました。最後の1ページでは、うっかり泣かされてしまいました。
読みやすさということですが、非常にわかりやすい英語だと思いました。物語の状況が想像しうるごく普通の青年の生活ですから人種問題などの社会問題について背景知識をもつ大人には、ハリーポッターよりも読みやすいと思います。
なお、今回は早く読みたかったこともあるし、近頃目に自信がなくなったので(それでも、おねえさん、しつこいけど)奮発してハードカバーを買ったら、字が大きいし行間が広くてとっても読みやすかったです。
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