[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/1(23:17)]
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お名前: アトム http://www1.tmtv.ne.jp/~soh/
投稿日: 2004/6/4(17:02)
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こんばんは、アトムです。
最近ロックウェルの作品集を買いました。嬉しいけど重いです。
さてさて、今回は古くから伝わるお話をご紹介。
■Gilgamesh the King レベル3 総語数1,200語 ★★★★★
(邦題:ギルガメシュ王ものがたり)
■The Revenge of Ishtar レベル3 総語数1,300語 ★★★★★
(邦題:ギルガメシュ王のたたかい)
■The Last Quest of Gilgamesh レベル3 総語数1,300語 ★★★★★
(邦題:ギルガメシュ王さいごの旅)
Ludmila Zeman作、ギルガメシュ王三部作!
メソポタミアの楔形文字で刻まれていたお話なんだそうです。かなり古いお話です。
絵が素敵です。色のついた壁画のようです。
お話も素晴らしくて、「友情と永遠の物語」という感じです。
■Chanticleer and the Fox /Barbara Cooney(adapted and illustrated) 総語数1,300語 ★★★
(邦題:チャンティクリアときつね)
Geoffrey Chaucer's Canterbury Talesからのお話だそうです。
チョーサーのカンタベリ物語、って世界史で習ったことありませんか?
私は「チョーサーのカンタベリ物語」という一つの記号としてしか覚えていなくて、
いつの時代に書かれたか、ということはさっぱりわかりませんが、
ギルガメシュに比べたら、ずいぶん新しいのではないでしょうか(想像)。
雄鶏が狐に食べられそうになる話です。
これを読んで「カンタベリ物語」って物語なんだー、と(だから最初から「物語」って書いてあるよ)、
ただの記号だったものが意味のあるものになって嬉しいなーと思ったのでした。
次は古そうですよ。
■A Story A Story /Gale E. Haley作 レベル3 総語数880語 ★★★★
(邦題不明)
アフリカの昔話の多くは「spider stories」と呼ばれているそうです。
どうしてそう呼ばれるようになったか、というお話です。
Kawaku Ananseというヒトのお話なのですが、
その彼がカリブ海の島々ではAnancy、合衆国の南部ではAunt Nancyと呼ばれるようになったんですって。
といわれても、私にはさっぱり何のことか。
■The Stolen Mealies /Mario Sickle絵 レベル3 総語数600語 ★★★
(邦題不明)
アフリカの昔話。Retold by Lesley Whitwell。教訓話です。
これが「spider stories」と呼ばれているかどうかはわかりません(謝)。
リスの畑を自分の物にしようとしたウサギが結局どうなったか、という話。
版画みたいに見えます。実際はわかりません。
■Arrow to the Sun レベル2 総語数400語 ★★★
(邦題:太陽へとぶ矢)
A Pueblo Indian Tale。独特な人物を描きます。不思議な絵です。インディアンぽいです。
お父さんがいないといじめられていた男の子がお父さんを探しに行きます。じつは彼のお父さんは太陽の神様なんです。
■Musician of the Sun レベル1 総語数700語 ★★★
(邦題不明)
地上に踊りと音楽がやってきたお話。
(ずいぶん淡白な紹介ですが、約2年前に読んだので、
しかも感想が書かれていなくて、でもこんな感じのお話だったはず。 ご免)
上の2作はGerald McDermottという方が描いています。この方はこういう昔話が得意みたいでまだ何作かあるようです。
絵文字みたいな絵を描くヒトです。 (?)
■Saint George and the Dragon /Trina Schart Hyman絵 レベル4 総語数2,500語 ★★★
(邦題不明)
Retold by Margaret Hodges。 Edmund Spenser's Faerie Queeneからのリトールド、
とさりげなくアナウンスしていますが、私にはこれがなんだかわかりません(謝)。
やまたのおろちみたいなものがイギリスにもあるんだなあと思いました。
絵がゴージャスで劇画チックでした。
こういう絵のときはたいてい文章が難しいです。
■Young Guinevere /Jamichael Henterly絵 レベル3 総語数3,000語 ★★★★
(邦題不明)
Robert D. San Souci作。アーサー王の奥さんの若いころ話。
アーサー王と結婚するまでのお話です。絵が繊細で、これは大人向けの絵ですねえ。
アーサー王物語、っていうのは昔からあるお話なんだと思っていますが、違う?
■Always Room for One More /Nonny Hogrogian絵 レベル5 総語数510語 ★★★
(邦題:もうひとりのれるよ)
Sorche Nic Leodhas作。Caldecott受賞作。
Scottish Popular Songなんだそうで、スコットランド語の解説が末についています。古そうでしょ?
総語数が510語でレベルが5っていうのはいったいどれだけ難しいのだ?という感じですねー。
今は使われていない言葉がそのまま使われているからなんでしょうねえ。
■Big Anthony His story /Tomie dePaola作 レベル3 総語数1,400語 d★★★★
(邦題不明)
間の取りかたが上手で面白いです。Strega Nonaの弟子の話、ということなんだけど、誰でしょう?
どうも魔法使いのおばあさんとおっちょこちょいのアンソニーという弟子のお話シリーズを
Paolaさんが描いているようです。
そのアンソニーの出生がわかる本です。
そのStrega Nonaという昔からのお話があるんだと私は解釈しているのですが、違ったらご免。
この人の絵、私好きですー。
■The Sea King's Daughter - A Russian Legend /Gennady Spirin絵 レベル3 総語数1,600語 ★★★★
(邦題不明)
Retold by Aaron Shepard。ロシアの伝説。
見開きいっぱいに描かれている絵が中世の油絵のようです。でも水彩なんですって。
絵に圧倒されてしまいました。すごく美しかった〜。
欲のない楽器弾き(なんという楽器か忘れました)が海の神様の娘と結婚させられそうになるお話。
穏やかな結末です。
海のお話が出てきたので、ここからは海特集。
■Atlantic /G. Brian Karas作 レベル3 総語数370語 ★★★★
(邦題不明)
I am the Atlantic Ocean で始まる海のお話。
海が落ち着いた口調で私たち語りかけてくれます。「ジェットストリーム」と聞いている感じです。
すごく落ち着くお話です。大きく包み込まれる感じ。海自信のお話をしてくれるんです。
■Come away from the water, Shirley /John Burningham作 レベル1 総語数110語 ★★
(邦題:なみにきをつけて、シャーリー)
よくわからない本です。
家族で海岸に出かけたさきで、女の子は空想の世界に入っていったようにみえるのですが。
見開きの左側で現実世界(両親の様子)、右側で女の子の空想の世界が広がるようなのですが、
どうもわかりづらかった。実際はどうなのでしょう?
■Swimmy /Leo Lionni作 レベル2 総語数290語 ★★★★★
(邦題:スイミー)
コールデコットオナー賞受賞していますよね?黒い魚のスイミーの話。
紙の上に絵の具をたらして、その紙を半分に折って上からこすって開くと、面白い模様ができますよね?
この本の背景はそんな感じで、海の中っぽい感じがでていて面白かったです。
スイミーは賢くて、いい絵本だわー。
■The Rainbow Fish /Marcus Pister作 レベル3 総語数620語 ★★
(邦題:にじいろのさかな)
私はこのお話、あまり好きじゃないなあ。
自分の大切なものを人に分け与える、っていうのはえらいことだと思うけど、
何かくれるから友達になるっていうのは違うんじゃないかなあ。
■My Life with the Wave /Mark Buehner絵 レベル3 総語数780語 ★★★
(邦題:ぼくのうちに波がきた)
Octavio Pazさんのお話をCatherine Cowanさんが易しく訳したようです。
絵は好きではなかったけれど、お話は奇想天外。波を家に連れて帰るんです。
何が起こるか?
すごくびっくり。
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いつも12冊ぐらいの紹介ですが、今回はなんと5割増の18冊です。多すぎる?
少し紹介ペースを上げようと思いまして。(137回も続けるのはやはりどうかと 笑)
タイトルを太字にしてみましたが、どうでしょう?
見やすい?見やすい?(と強要する)
ではでは。今まで1ヶ月に1回の報告でしたが、そのペースも上げようと思います。
辛かったら言ってください。(なにが?)
なんだかよくわかりませんが、
Happy Reading!(逃)
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