イースター(復活祭)に復活(ウンチク&リベンジ報告)

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/1(17:13)]

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11485. イースター(復活祭)に復活(ウンチク&リベンジ報告)

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/4/11(20:34)

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みなさま、お久しぶりです。
やっとパソコンが治りました。ハードディスクの不具合でハードディスクが入れ替えになりました。再インストールにネットの接続、ウイルスバスターのインストールにはすごい時間かかるし、全て最初からやり直し…ゼイゼイ

というわけでイースターにめでたく復活となりました。
イースターとは…
イエス・キリストが復活した日です。
それは春分の次の満月の次の日曜日です。クリスマスが12月25日なのは何も根拠はありませんが、イースターはちゃんと決まっています。

病人を治したり奇跡を行ったり教えを説いたりしていたイエスは、ユダヤ人の「過ぎ越しの祭り」に合わせてエルサレムへやってきました。「過ぎ越しの祭り」とは、モーセがユダヤ人を引き連れてエジプトから逃れたことを記念するお祭りで、今でもユダヤ教徒の間で行われています。イエスも弟子たちもユダヤ人なので過ぎ越しの祭りを祝おうとしたのです。
イエスは自分の運命を予感していたので、12人の弟子たちと共に「最後の晩餐」を行います。パンを取って「これは私の体です」と言ってそれを皆に分け、ぶどう酒を注いで「これは私の血です」と言って皆に配りました。そしてこの中から裏切り者が出ると予言しました。
裏切り者は「イスカリオテのユダ」でした。ユダの密告によってイエスは捕らえられ、十字架でのはりつけの刑が行われます。このとき弟子たちは仲間だと思われることを恐れて逃げてしまいました。
刑の翌日は土曜日で安息日です。何も仕事をしてはいけません。それで次の日、マグダラのマリアをはじめとする女たちがイエスの遺体に香油を塗るためにお墓へ行きました。するとお墓の入り口の石がどけられていて、中に天使がいてイエスはよみがえった、と告げます。
この日がイースター、つまり復活祭です。

聖書の一番古い記述はここで終わっています。しかしその後イエスが弟子たちの前に現れて奇跡を起こした話が伝えられていきます。そして60日後、肉体を持ったまま天へ帰っていきました。これが「ペンテコステ」です。それから弟子たちはイエスの教えを布教して回るようになりました。
イエスがよみがえったのは、人間の罪が全て神によって許されたという証しです。イエスはその証しをもたらした救い主です。ですからキリスト教徒にとってはクリスマスよりも復活祭のほうが重要だとも言われます。イエスを「キリスト=救い主」とすることで、ユダヤ教から独立してキリスト教が成立していったのです。そしてイエスが復活した日曜日が聖日になりました。

このようにキリスト教徒はイエスは復活してそのまま天へ昇ったと信じています。ですからイエスの遺体や遺骨はありません。エルサレムには「聖墳墓教会」という教会があります。これは十字架にかかって一度死んだ時に収められた場所に立てられた教会です。しかしその後よみがえったためここには遺体も遺骨もありません。
そんなこと信じられないという人もいるでしょうが、イエスが十字架にはりつけになった時にバラバラに逃げていった弟子たちが再び集まってイエスの教えを説き始めた、ということ自体が奇跡だという解釈もあります。

さて、イースターには卵にいろいろペイントして「イースター・エッグ」を作ります。イースター・エッグをかたどったお菓子や、かつてロシアの皇室で作られたという宝石・貴金属で作られた豪華な食べられないイースター・エッグなどもあります。
卵が復活の象徴を表しているわけです。どこにも継ぎ目のないま〜るい、でも完全な球体でもない不思議な形の卵が命をはぐくみヒナが誕生する…これに昔の人は神秘の力を見たようです。いったい卵の中の命はどこからやってきたのか?特に昔のヨーロッパではキリスト教徒は無関係にもっと根源的な古い考え方として「再生=卵」という感覚があったようです。ハンプティ・ダンプティなどはそういった古い意識から出てきたものだと思われます。平野敬一の本によりますと、イギリス以外でもハンプティ・ダンプティに似た卵のイメージがあるそうです。その神秘的な力を秘めた卵が壊れてしまう…というイメージはまさしく「取り返しのつかない」恐ろしいことだったのでしょう。そこにハンプティ・ダンプティの歌が生まれた背景があるのでしょう。

〜ここからは自分のリベンジ報告です。〜

パソコンが故障中ならさぞ多読が進んだか…というと、さっぱりでした。プライベートも仕事も忙しいし、中国へ本の買出しにも行っていたし…。
しかしその中でささやかながらリベンジを果たしました。
それはずーっと昔に買っていたエロール・ル・カインのイラストの絵本。独特の幻想的な絵に引かれて何冊か買っていたのですが、さっぱり読めないでいたのを思い出して「そうだ、リベンジしよう!」と思い立ちました。

Cinderella
Twelve Dabcing Princesses
Thorn Rose
Molly Whuppie

の4冊。がんばって読もうとはしたんですが、ちゃんと読み通した覚えがありません。どれも辞書を引きながら2〜3ページがんばって読んで挫折したような。あとは絵だけながめてました。
それがさすがに多読をした今ならすいすい読めるではありませんか!
なんかね、「こんな本を読むのがそんなにしんどかったのか」って不思議なぐらい。やっぱり多読って知らない間に読めるようになってるんですね。自分では劇的変化を感じなくても、前に読めなかった本が「こんなに簡単に読めるやん」になっている!うす〜い絵本だし、そんなに難しいものではないんですが、それでも多読する前はこんな本でも難しかったんですよねー。そんな英語難民を救ってくれる多読法はすばらしい〜。辞書を引きながら、一語一語拾いながら、ではなくて普通に本を読む感覚で読んでいけるというところがさらにすばらしいです。


▼返答


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