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11122. Maria2さんへ:専門書という問題:「大聖堂」おひとついかがでしょうか?
お名前: MOMA親爺
投稿日: 2004/3/20(19:58)
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Maria2さん、こんばんは。はじめまして、MOMA親爺といいます。
専門書に関する皆さんのご意見、大変興味深く拝見しておりました。
建築を専門にされているということで、門外漢の私としては
「芸術性」と「技術書的側面」が、この分野にはあるだろうから、
おそらく前者は難しいだろうなと想像していました。
その議論は措くとして、私には非常に古い記憶がよみがえってきました。
もう20年(30年?)くらい前になると思うのですが、別宮貞徳先生
が「洋書の翻訳」を痛烈に批判したシリーズ本を出されており、当時は
愛読者だったのです。もともと「翻訳の世界」という月刊誌に連載され
ていたシリーズもので、これ最近も続いているのかどうか知りませんが、
俎上に挙げられた翻訳家には胃が痛くなるような、しかし一般読者には
痛快なシリーズでした。その昔は本当に翻訳の質が悪かったようです。
で、そのやり玉に挙がった本の一つがDavid MacAulay という人の、
Cathedral: The Story of Its Constructionという児童書でした。
鹿島建設が翻訳出版していることからわかるように、建築書といってもいいの
ですが、実は児童書です。別宮貞徳先生の痛烈な批評が思い出されますが、
残念ながら、内容までは覚えていません。
CathedralのことをMaria2さんの投稿で思い出しましたので、amazonで捜し
たらなんと現役で存在し(1981年版)、早速取り寄せて読んでみたのですが
門外漢の私にも、実に面白い本でした。
新規本の書評を初めてしましたので、お読み下さい。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S104075]
以下のようなコメントをつけました
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ヨーロッパの大聖堂って、どうやって作られたのか?どんな人が
どれだけの年月で作り上げたのか?
非常に精緻なイラストを中心にして、簡潔な説明でその一部始終が語られます。
13世紀のフランスのある町が舞台です。完成するのに86年。
土台の絵から始まります。柱が組み上がります。ステンドグラスの作り方、
それをどうやって何十メートルもある高さに持ち上げるのか?興味は尽きません!
基本的には児童書ですが、建築用語が遠慮無く出てきます。
でもイラストが大いに助けになります。
とても面白い本でした。
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ご参考までに。
▲返答元
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