[掲示板: 〈過去ログ〉SSS タドキストの広場 -- 最新メッセージID: 14976 // 時刻: 2024/11/1(19:18)]
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お名前: KYO
投稿日: 2004/3/7(17:07)
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秋男さん、こちらこそ初めまして。
〉 「単語を知ってる」とか、「単語がわかる」とか、「単語をおぼえる」、
〉 というのは、どういうことでしょうか?
〉 それが、けっこう大問題のような気がします。
分かります、分かります。
私もたくさん英語を聞いたり読んだりしてる時期は、
辞書はあんまり引かなかった口なんで、
単語の意味を生徒さんや娘に聞かれたりすると、
「これはホニャララ…みたいな感じ」という説明をすることが結構多いんです。
娘は身内の気のおけなさで、「お母ちゃん、英語ができるんじゃないのお?
意味不明のこと言わないでっ」という抗議が返ってきます。
質問に来た生徒さんには、おもむろに電子辞書なぞ目の前で引いて一緒に見ます。
「ここで使われているのは、3の意味になるんですね」とか。
単語って、単語集に出ているような一対一の対応じゃ決してないし、
たくさんインプットして得られた単語のイメージってすごくボンヤリとしてると思います。
でも使われている文脈の中では適切な意味でちゃんと理解できるんですよね。
辞書を見ても、その場その場での適当な意味を探すのは、
読むという経験を積んでないとできないことだと思います。
私は翻訳をこれまで自分でも勉強してきて、あと今は教えたりもしています。
あんまりたくさんの英語にふれずに翻訳の勉強を始めた人は英文和訳を引きずっていて、
とにかく辞書を引きまくって適切な意味を探そうとする傾向があるんですが、
(翻訳の勉強では辞書の使い方とか背景知識をどう調べるかが大事なテクなんです)
調べて分かることって限界があって、その単語にこれまで、
どれだけ頻繁に、どれだけさまざまなシチュエーションで出会ったかっていうことが重要なので、
そういった積み上げのない単語はよく意味がとれないんですね。
だから翻訳をしようとすると、辞書の意味をただ機械的に当てるしかない。
それを避けるにはインターネットで検索とかして文例を読みまくったりします。
にわか多読? お仕事でやるときは仕方のない緊急避難的な方法です。
今回調べてみませんか?と書いたときには、そういったことはあまり深く考えずに、
たんじゅ〜んに考えていました。
だから調べてみる場合は、ごくごく単純に考えてくださればいいんじゃないかな。
〉 SSS多読のすごさを世間にアピールするために客観的なデータが欲しい、
〉 というのは理解できるのですが。
〉 敵の言葉で語ってしまうという愚を犯すようなきらいが・・・
私も秋男さんはすごく大事なことを言ってくださってると思うんだけど、
私もどういうことなのか今ひとつうまく言語化できないんです。
日本語だと、ある言葉の意味を聞かれてうまく定義づけられる人ってあまりいないと思うんですよね。
特に簡単な言葉だと難しい。たとえば「まじめ」ってうまく説明できます?
でも使われている意味はちゃんと分かるし、適切な使い方もできる。
英語だと「単語を知っている」と言うときには、ちゃんと日本語で意味を言えないといけないんですよね。
そこがたぶん変なんだな。
そこが秋男さんの違和感の生じてるところだと思います。違います?
もう少し考えてみますね。
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