[掲示板: 〈過去ログ〉オフ会参加募集・報告 -- 最新メッセージID: 14793 // 時刻: 2024/11/13(20:26)]
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ポロンです。
Hanahou倶楽部例会の報告にやってまいりました。
今月は、参加者が少なめでしたが、その分絵本紹介&おしゃべりの
時間がたーっぷりとれて、ゆったりした気分で1冊1冊の本を
楽しむことができました。
絵本を語り合えるって、楽しいですよ〜♪
ご興味のある方、どうぞごらんくださーい!
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第16回 Hanahou倶楽部 報告
日時:7月6日(木)10:30〜13:00
場所:横浜駅近辺
参加者:6名
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紹介した絵本(BT:ブックトーク、ST:読み聞かせ)
■Mister Got to Go / Lois Simmie, Cynthia Nugent (BT)
ISBN: 0889951578
名前の無い野良ネコが雨の中、ホテルにやってきました。支配人は、雨がやんだ
ら出て行くんだよ、と中に入れてあげます。翌日、雨がやんだので、支配人はネ
コを追い出そうとしますが、、、
ネコに名前がつく過程も面白いですが、よく見ると絵にも遊び心があります。
(夜行猫)
■Mister Got to Go and Arnie / Lois Simmie, Cynthia Nugent (BT)
ISBN: 1551926369
上の本の続編です。すっかり態度が大きくなったネコ(この絵がまた面白い)で
したが、ライバル登場に困惑します。
(夜行猫)
■Jenny's Birthday Book / Esther Averill (BT)
ISBN: 1590171543
児童書Jenny's Cat Club シリーズで唯一の絵本です。児童書にも挿絵はありま
すが、絵本の方が色数が多くて鮮やかです。
黒ネコのJennyの誕生日を近所のネコたちが公園に集まってお祝いする話。I Can
Read シリーズの「しょうぼうねこ」も登場します。
私は児童書を読んでからこの絵本を読んだので、オールスターキャスト総出演の
特別編のような気持ちになりました。
(夜行猫)
■Animalia / Graeme Base (BT)
ISBN: 0140559965
ABCブックですが、幼児向けではありません。アルファベット1つに対して一
つの絵なのですが、小さく、あるいは隠れるようにアレやコレや描きこまれてい
るので、語彙が豊富なほど楽しめる絵本です。
私が好きなCのページには、Crafty Crimson Cats Carefully Catching Crusty
Crayfish と書いてあります。描かれているのは、cats,cap,cow,camera,
chane,cassette,cube,cake,cheese,cup,coffee,candle,corn,carrot,card,chess,
can,corn flake,coin,camel,cobra,chicken,chair,crown,chicket,car,cactus,
calendar,crossword puzzle,catacomb,castle,comb,cherry...もっとあります。
(夜行猫)
■Pierre Auguste Renoir / Mike Venezia (BT)
ISBN: 0516200682
ルノワールの作品と生涯についての、見るだけでも楽しめる伝記です。
やさしい英語で書かれたたった30ページの本ですが、20枚以上の絵をあげて、印象
派の画家が、自然の光をどのように感じ、絵の中に取り入れていったかを、
ほかの画家の絵と比べながらわかりやすく説明しています。
画家と音楽家の伝記を扱ったこのシリーズは、ほかにも多数出版されていて、
どれもみな楽しく、芸術家を知ることができます。
(葉っぱ)
■Each Peach Pear Plum / Janet Ahlberg, Allan Ahlberg (ST&BT)
ISBN: 0140509194
この絵本は 左ページに短い文章、右ページに絵 というかたちですすみます。
絵の中には、そのページの主役が描かれますが、
次のページの主役もどこかにかくれています。
マザーグースを知っていると楽しみも倍増しそうです。
日本語版は「もものき なしのき プラムのき」というタイトルで評論社から出ています。
(ISBN 4-566-00248-9)
訳はストーリーテラーの佐藤凉子さん。さすが!
各ページ、「原文にはそんなこと 書いてないぞ!」とつっこみたくなるようなことを
書き加えた文章は 口にのせるととってもリズミカル。
当日はポロンさんに原文を読んでいただき、私が日本語を読む、
というやり方で 対比を楽しみました。
(たんぽぽのわたげ)
■Why Mosquitoes Buzz in People's Ears? / Verna Aardema (BT)
ISBN: 059010294X
アフリカのfolk taleに美しい絵が添えられています。
蚊とイグアナが話をしているところから始まり、次々いろんな動物が登場します。
なじみのない擬音がたくさん出てきて楽しいです。たとえばイグアナはbadamin
badaminと歩き、大蛇はwasawusu wasawusuと這います(アフリカ的?)。
最後のオチも効いていますよ。
邦訳:「どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの?(ほるぷ出版)」
(NATSU)
■Where the Forest Meets the Sea / Jeannie Baker (ST&BT)
ISBN: 0688063632
オーストラリアのクイーンズランド州の海辺に残された
貴重な熱帯雨林をコラージュにした絵本です。
男の子がお父さんにボートでこのジャングルに
つれてきてもらいます。「このジャングルは、何百年も前
からここにあったんだよ」とお父さんは言います。
コラージュが細密で、本当にジャングルの中に
いるような気持ちになります。
(しお)
■Dawn / Uri Shulevitz (ST)
ISBN: 0374416893
夜明け前、湖のほとりで、おじいさんと孫息子が
毛布にくるまって眠っています。少しずつ朝の気配が
濃くなっていき、おじいさんと孫は、湖にボートで
漕ぎ出していきます。夜から朝へ、刻々とうつり
かわる光の表情がたまりません。
(しお)
■Rotten Ralph / Jack Gantos, Nicole Rubel (BT)
ISBN: 0395292026
大好きな絵本で、何年も前から持っており、ときどき
取り出しては読み返しています。でも、読むたびに
新鮮な発見があります!
いたずらネコのラルフのワルぶりを描いた作品ですが、
さすがのワルも、家族に見捨てられてしょーんぼり。
子どもに読み聞かせすると、必ず感情移入して
ハラハラドキドキする本です。
今回はヘタウマっぽいイラストに注目しました。
よーく絵を見ると、そこここに細かい描きこみがあり、
ラルフの心情をよく表していることがわかります。
(ポロン)
■Pink and Say / Patricia Polacco (BT)
ISBN: 0399226710
南北戦争中にあった実話をもとにした作品です。
黒人の少年Pinkと白人の少年Sayとの出会い、友情、
そして別れを描いています。
涙なしには読めない、じつ〜にいい絵本なのです!
でも、全部語ったらネタばれになるので、Hanahouでは
さわりだけ紹介しました。
参加したみなさん、いいところでトークをやめて
ごめんなさい!
(ポロン)
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