【Hanahou倶楽部】第１０回活動報告

はなほー。あおむしです。
２００６年１回目のHanaho倶楽部の報告です。
前回、欠席したので２ヶ月ぶりの参加でしたが、
なんで、こうも楽しいんでしょうね、
ただ絵本を囲んでおしゃべりするだけなのに。
Hanaho倶楽部で過ごす２時間は
わたしのとっておきの時間です。

みなさんもお時間の都合がついたときにどうぞいらしてくださいね。
----------------------------------------------------------------

第１０回　hanahou倶楽部　報告

日時：１月１７日（火）１０：３０〜１２：３０
場所：横浜駅近辺
参加者：しお、じゅんじゅん、たんぽぽのわたげ、パピイ、
　　　　ポロン、夜行猫、はらぺこあおむし、

----------------------------------------------------------------
紹介した本（BT：ブックトーク、ST:読み聞かせ）

■Goldilocks and the Three Bears / James Marshall（ST）
ISBN: 0140563660

George and Marthaシリーズで有名な、James Marshallがかいた「３匹のくま」のお話。
Marshallが描くとGoldilocksの顔がなんともワルそ〜に見えます。
お母さんから近道してはダメと言われてるのに、わざわざ近道を通ろうとするときの絵が
なんともいえません。
Marshallは、ほかにもThe Three Little Pig、Red Riding Hoodなどをかいていますが、
今一番読みたいのが　Hansel and Gretelです。どんなヘンゼルとグレーテルになって
いることやら？！
（しお）

■The Little Match Girl
/ Hans Christian Andersen, Kveta Pacovska , Anthea Bell（BT）
ISBN: 0698400275

皆さんご存知の、アンデルセンの「マッチ売りの少女」です。
この絵本は、ジャケ買いでした。
表紙だけを見ていると、デザインの本か何かの様に美しい。
ところが、中を開いてみて驚きます。挿絵は凄いです。
まるで、現代アート。話を説明するというよりも、想像力を刺激する絵です。

私は知りませんでしたが、挿絵を描いたクヴィエタ・パツォウスカーさんは、
かなり有名な人のようで、ネットで検索するといっぱい情報が集まります。
（パピイ）

■Piper / Emma Chichester-Clark（BT）
ISBN: 1842704915
邦題：しあわせの３つのおしえ

おかあさんから教わった「しあわせの３つのおしえ」を胸に、
しあわせを求め、冒険をする犬のおはなしです。
読み終わると、温かい気持ちになり、元気になる本です。
Piper に「キミもそれでいいんだよ」と言ってもらいたくなります。

ちなみに、この本はタドキスト大会でクッキーさんが
読み聞かせしてくださった「It Was You, Blue Kangaroo!」と
同じ方の絵本です。
この本をきっかけに大好きな作家さんになりました！
（じゅんじゅん）

■The Illustrated Winespeak / Ronald Searle（BT）
ISBN: 0285625926

ワインの微妙なニュアンスを、スパッと切り取ったみごとな一言と
ちょっと皮肉混じりでユーモラスなイラストとで表現した大人の絵本。
これはどの銘柄なのか、どの一本なのかと、
ワイン好きには想像をふくらませてたまらなく、
今夜も一本開けたくなります。（笑）
絵と文字のない余白をオシャレに楽しみたいなら、この洋書版を。
ウンチクもみっちり楽しみたいなら、Ronald Searleの絵と文に
訳と解説がついた、ワイン手帖（鴨川 晴比古　開高健：新潮文庫）をどうぞ。
（あおむし）

■Dear Mrs. LaRue: Letters from Obedience School
　/ Mark Teague（BT）
ISBN: 0439977169

新聞の切り抜きと、イヌのIkeが書いた手紙だけで物語が進行します。
しつけ学校に入れられたIkeは、辛い生活を飼い主のMrs.LaRueにつづります。
だけど絵を見るとそれほど悪い待遇でもなさそうな？
Ikeは寂しがりやさんのようです。
（夜行猫）

■Detective LaRue: Letters from the Investigation
　/ Mark Teague（BT）
ISBN: 0439791685（マスマーケット）
ISBN: 0439458684（ハードカバー）

新聞の切り抜きと、イヌのIkeが書いた手紙だけで物語が進行します。
Hibbins家の２匹のネコが行方不明になりました。
容疑者としてイヌの Ike LaRue が警察につかまりました。
Ikeは牢屋からバカンス中の飼い主Mrs.LaRueに宛てて助けてくれるよう手紙を書
きます。
だけど絵を見ると状況が少し違うような？
（夜行猫）

■Blueberries for Sal / Robert McCloskey（BT）
ISBN: 014050169X

冬に備えてジャムを作るため、サリーはお母さんと丘へ
ブルーベリーを摘みに行きます。
丘の反対側からはクマの母子が、やはり冬に備えて
ブルーベリーをたっぷり食べにやってきます。そして、
途中でサリーと子ぐまはそれぞれのお母さんを取り違えてついて行ってしまいます。。。

ブルーブラック一色で描き出されている、アメリカの古きよき時代がすてきです。
とくに見返しに描かれているサリーの家の台所がとてもよいです。
1948年の作品。「サリーのこけももつみ」
（資料として表紙や見返しのダミースケッチが載っている
「アメリカ黄金時代の絵本作家たち」を持って行きました。）
（たんぽぽのわたげ）

■Mr. Mombo's Balloon Flight（BT）
ISBN: 1884628621

バルーンに乗って世界旅行〜。
大型絵本。表紙に10cmくらいのバルーンがついていて
これを取り外して手に持ち、各ページのクイズに答えていきます。
かくされた「答え」のところにバルーンの窓を重ねると、
正解が浮かび上がって見える！
単純なんだけど、みんなつい　やってみたくなる…（＾＾）
（たんぽぽのわたげ）

■Beetle Boy / David Lawrence, Delphine Durand（BT）
ISBN: 0747551308

絵はユーモラスなのに、胸が痛くなるようなテーマを持った絵本です。

ある朝目が覚めてみると、ムシになっていた男の子Gregory。
なのに、お父さんもお母さんも妹も、自分のことに忙しくて
彼の姿が変わったことに気づいてくれません。
学校の先生もクラスメートも。
気づいてくれたのは、親友のMichaelただひとり。
なんという不条理！！
Gregoryのつぶやく言葉に息苦しくなります。
ぼくのことなんて、わたしのことなんてどうでもいいの？
という子どもの心の叫びが聞こえてくるような絵本です。
（ポロン）

****
以上、Hanaho 倶楽部からあおむしが報告しました。ではまた。はなほー！