Re: 【報告】池袋絵本の会 7月16日【ネタバレ警報】

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7398. Re: 【報告】池袋絵本の会 7月16日【ネタバレ警報】

お名前: 成雄 http://nariosky.blog12.fc2.com/
投稿日: 2005/7/20(00:48)

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こんにちは、成雄です。

〉〉現在の状況がカラーで、時空?のずれた森の中はモノクロという凝った構成です。
〉〉森の中でいろんなおとぎ話の主人公に会うんですがあの女の子はやっぱりアリスなのかな?
〉〉私の中でアリスは三つ編みじゃないんですが・・・。(笑)まあいいですけど。

〉【ネタバレ警報】
〉 これから、この本読もうという人には、驚きがなくなってしまうといけないので一応ネタバレ警報。

〉 これこれ、私も最初アリスかなって思って読んで(見て)いると
〉よくみると後ろに熊が3匹森を通過中。その左手を見るとくまの家らしき
〉建物・・・ということは、これは、「Goldilocks and the Three Bears」
〉この妙に自己中心的でやな感じの娘っ子は、Goldilocksね!なら納得!
〉と思ったのでした。

なるほどー。
ニアさん、スミマセン。
のんたさん、ありがとうございます。

Anthony Browne はアリス本をすでに1988年に描いています。
そこに登場する少女は三つ編みにはしていませんでした。
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0862033241/sss-22/]
残念ながら、表紙の画像が表示されませんが。↑

今回ニアさんに紹介していただいた、Into the Forest は 2004年発刊。
パロディにするなら、彼のことだからわかるようにしたかも。

この話を聞いて(読んで)
「そう簡単に絵本の世界は理解できない」と書こうと思いましたが
それだと、絵本を読むことが「特別な世界」扱いになってしまい、本意ではないので
気に入った絵本が見つかればそれでラッキーという感じで、
みなさん、気楽に絵本を楽しみましょう!

と言いつつ、
自分では、修行が足りないなぁーと、思うわけです (笑)

〉 主人公の少年に無視されて、ゴールディロックスは、3匹の熊の家で
〉スープを飲み、次々と家具を壊すのかしら・・・と思いながら読んじゃいました(^^;)。

James Marshall も Goldilocks and the Three Bears を書いています。
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0140563660/sss-22/]
彼は、この作品で、コルデコット・オナー賞を受賞しました。
しかし、センダックは、マーシャルがコルデコット賞を受賞していないことを
本当に憤慨していました。

この物語も、ゴールディロックスはどうして森の中に行くのか、
作者のretoldによっていろいろ説明が違っているから
そういう違いを見つけるのも楽しいかも。
Marshall 本では、「主人公の少年」というのは出てきません。確か。
初めて聞きました(読みました)。
ネット上で読めるBBCのこの話でも、少年は出てきませんでしたね。
教育上の配慮から描かなくなっているのか。

〉 Anthony Browneの絵本で、「voice」というのも、いいので
〉 機会がありましたら、是非手にとってみてくださいませ!

この絵本もいいですよね。
表紙の色が雰囲気あります。

Voices in the Park (1998年)は森というよりは公園が舞台です。
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/078948191X/sss-22/]
同じ状況を4人の視点からそれぞれ描かれています。面白いですよー。
ページを読み直して、どの瞬間だったのか、何度でも状況を楽しめます (笑)

The Tunnel (1997年) 森ということではこちらかな。
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0744552397/sss-22/]
 
 
それとですね、

〉前回、成雄さんにAnthony Browneで何が一番おすすめですか?と聞いて買ったら。

ニアさん、言葉が足りなくてすみません。
Anthony Browne で最初に読むなら Gorilla が私の一番のお薦めです。 
 

絵のすごさという意味で、傑作だと私が勝手に思うのは
Willy the Dreamer (1997年)
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0744569648/sss-22/]
Anthony Browne の世界が堪能できる一番のお薦めです。
いわゆるシュールな世界を描いています。
Anthony Browne は、2000年、国際アンデルセン画家賞を受賞しています。
一方で、「しょせんパロディ」と言われる人がいるかもしれません。
 

さらに、Anthony Browne が好きだという人であれば、
Willy's Pictures (2001年)
[url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0744582407/sss-22/]
サービス精神旺盛で、これもパロディ化して描いていますが、
彼が絵を描く上で影響を受けた作家を挙げています。
彼の絵に関する自伝です。
フリーダ・カーロが好きだったのが嬉しいです。私も彼女の絵が好きだから。
巻末にはご丁寧に、元の絵まで紹介する親切さです。
 
 


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