[掲示板: 〈過去ログ〉オフ会参加募集・報告 -- 最新メッセージID: 14793 // 時刻: 2024/12/28(12:05)]
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みなさま、こんにちは。
4月13日、第14回SSS大阪絵本の会を行いました。
今回も本の紹介、読み聞かせを楽しみました。Kianが報告します。
出席者:8名
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☆本の紹介 (9冊)
■The Rabbits' Wedding / Garth Williams (書評あり)
邦題『しろいうさぎとくろいうさぎ』
しろいうさぎとくろいうさぎは、いつもいっしょ。
お互いの気持ちを確かめあって、森の中で結婚式をあげます。
うさぎの表情がとってもかわいい絵本です。 (まりり)
※Amazon.co.jpでは'Rabbits-Wedding'で検索してください。
■Do You Know What I'll Do? /
Charlotte Zolotow, Pictures by Garth Williams (書評あり)
邦題『はるになったら』『のはらにおはながさきはじめたら』
(2種類の邦訳があります)
小さな女の子が、赤ちゃんの弟を相手にやさしく語りかけます。
「お花が咲いたら、何してあげるかわかる?」
雪が降ったら・・・、風が吹いたら・・・
弟にしてあげたいことに愛があふれています。 (はねにゃんこ)
■Sally and the Limpet / Simon James (書評あり)
ある日、サリーは海辺でカサガイ(Limpet)を見つけました。
ところが、カサガイは、サリーの人差し指にぴったりくっついて
取れなくなってしまいます。いったいどうしたらいいでしょう?
小さい女の子サリーの一日が丁寧に描かれており、
読んでいるとほっこり優しい気持ちになります。
絵は水彩画のような淡い色合いです。 (こりんご)
■Anna in Charge / Yoriko Tsutsui, Illustrated by Akiko Hayashi
『あさえとちいさいいもうと』
筒井頼子/さく 林明子/え (福音館書店) の英訳版。
Annaがお留守番をまかされている間に、妹のKatyがいなくなってしまいます。
必死に妹を探すAnnaと、あどけないKaty。林明子さんの絵がとても素敵です。
原作と翻訳版では、名前や内容の一部が異なります。 (はねにゃんこ)
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マザーグースブームはまだまだ続いています。
■はじめてのマザーグース Ring‐A‐Ring O'Roses / Raymond Briggs
レイモンド・ブリッグスがナーサリー・ライムのなかから
大好きなものを10編選び、絵本にしました。
長い歌は一番・二番…と順を追って絵がついているので、
まるで物語を読んでいるようです。
細部まで丁寧に描かれた絵も魅力的です。 (こりんご)
※Amazon.co.jpでは「和書」で検索してください。
■不思議の国のマザーグース / 夏目康子
マザーグースの解説本。
少女とおばあさんに焦点を当て、マザーグースの謎に迫り、
詳しく解説した、面白い本です。 (Kian)
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■The Classic Fairy Tales / Iona & Peter Opie (書評あり)
マザーグース研究の第一人者Opie夫妻の昔話、童話の決定版です。
24のよく知られたお話の原文と解説が収録してあります。
挿絵もお話も、現代のような幼児に対する配慮がないので、
とても残酷です。しかし、とても味わいがあります。 (Kian)
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■Only Opal : The Diary of a Young Girl / Opal Whiteley,
Selected by Jane Boulton, Illustrations By Barbara Cooney (書評あり)
邦題『オーパルひとりぼっち』
第11回絵本の会活動報告で紹介されました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=3504]
Opalという5歳の女の子が本当に書いた日記に
Barbara Cooneyさんが絵をつけた絵本です。
「本当に書いた」というところに興味がわき、
もっと読んでみたくなり、他の本を探してみました。 (Kian)
■Opal : The Journal of an Understanding Heart /
Opal Whiteley, Adapted by Jane Boulton
Opalについて詳しく説明されており、日記の大部分が収録されています。
Opalは1900年頃にアメリカに生まれ、
両親が亡くなった後、養父母に引き取られました。
養父は材木業者だったので、家族は様々な場所でキャンプを繰り返し、
Opalも12歳になるまでに19ヵ所のキャンプを経験しました。
そんな生活の中で、Opalは動物や植物に名前をつけ話をします。
そして、紙切れに日記を書き続けました。
ある日、義理の姉に見つかりバラバラにちぎられた日記を、
Opalはかき集め、箱に入れ、隠しました。
その日記が1920年に'The Story of Opal'という本になり出版されました。
Opalは出版するために9ヶ月かかってバラバラの紙切れを
つなぎ合わせたのです。
その後、Opalの日記は数々の論争を引き起こします。
1975年になり、Jane Boultonが編集しなおし、新しい本が出版されました。
その後改訂を繰り返し、1995年にJane Boultonが詳しい後書きを加え、
この本になりました。
日記は詩ではありませんでしたが、Jane Boultonは、
とても詩的だと思い、詩の形態に編集したそうです。
この詩集を通して読むと、5歳の子どもが書いた詩的で知的な文章に驚きます。
自然を見つめ、対話し、同化する。魂の言葉そのものです。 (Kian)
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☆有志による読み聞かせ (6冊)
■Each Peach Pear Plum / Janet and Allan Ahlberg (書評あり)
邦題『もものきなしのきプラムのき』
1978年度ケイト・グリーナウェイ・メダル賞受賞。
韻を踏んだシンプルな文は、音読や読み聞かせにぴったり。
かわいい絵のなかに隠れているナーサリー・ライムや昔話の登場人物たちを
探すのは、大人にとっても楽しいものです。
■Owl Babies / Martin Waddell, Illustrated by Patrick Benson
邦題『よるのおるすばん』
帰りの遅いおかあさんを、不安な気持ちになりながらも
兄弟で寄り添い励まし合いながら待ちわびる
ふくろうの赤ちゃんたちの様子がとてもいじらしく可愛い。
文字は大きく書かれてあり、字数は少ないが迫力のある絵で
ふくろうちゃんたちの表情や心情が充分に伝わってくる
読み聞かせにはぴったりの本。
■The Spring Rabbit / Joyce Dunbar, Illustreted by Susan Varley
邦題『はるまでまってごらん』
「春になるまで待とうね」と周りに言われても
弟、妹が欲しくてたまらないうさぎのSmudgeは、その日が待ち切れません。
Susan Varleyの描く絵は、命を大切にする暖かさが感じられます。
■Harry the Dirty Dog / Gene Zion,
Pictures by Margaret Bloy Graham (書評あり)
邦題『どろんこハリー』
ハリーは黒いぶちのある白い犬ですが、夢中で遊んでいるうちに
すっかりどろんこになって、白いぶちのある黒い犬になってしまいます。
家族のみんなはハリーだと気づいてくれるでしょうか。
■My Mama Had a Dancing Heart / Libba Moore Gray,
Illustrated by Raul Colon (書評あり)
四季折々の中で母と娘が一緒に踊ります。
親子の愛情、踊ることへの夢、楽しさを美しい絵と文章で堪能できます。
リズムがよい英文で、音読や読み聞かせに向いている絵本です。
■The Doubtful Guest / Edward Gorey
邦題『うろんな客』
風の強いとある冬の夜、ビクトリア朝のお屋敷に奇妙なお客がやってきた。
お客はいたずらの限りを尽くすのだが、家族は追い出す気配もなく、
いつのまにか受け入れてしまい、気が付けば……。
思わず力が抜けてしまうラストです。
決してかわいいとは言えないイラスト、
一読しただけでは良く分からない不思議な話、子ども向きとは言えません。
少し毒のある大人向けの絵本を読んでみたい方にお薦めです。
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