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お名前: 泊義 http://d.hatena.ne.jp/hakugi/
投稿日: 2007/10/22(00:22)
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こんにちは。泊義です。 東京絵本の会に参加なさった皆様、お疲れ様でした。 のんたさん、皆さん、ありがとうございました。 それでは、私の持参本をあらためて簡単に紹介いたします。 ●『Math Curse』Jon Scieszka (著), Lane Smith (著, イラスト) [url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0670861944/sss-22/ref=nosim] 前回の絵本の会で紹介した『Science Verse』の姉妹篇です。 ある月曜日の数学の授業で、先生から「世の中のほとんどすべて のことは、数学の問題として考えることができる」と言われた 主人公が、本当にあらゆることが「数学の問題」に見えるように なってしまいます。まさに、"Math Curse"です。 『Science Verse』に出てきた先生の名はニュートンでしたが、 『Math Curse』の先生の名はフィボナッチです。またなんとも シブい数学者の名を選んできたものです…^^;)。ただ途中、 「フィボナッチ数列」がギャグとして使われています。恐らく、 この「一発ギャグ」のためだけに、先生の名前をフィボナッチ にしたのではないでしょうか(笑)。 「数学の呪い」を解く際、言葉遊びがキーになっています。 数学の呪いを文学によって打破したようにも思え、なかなか 味わい深い絵本でした。 ちなみに、本書にはCDは初めから附いてないようです^^;)。 ●『Marvin Wanted More!』Joseph Theobald (著) [url:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0747575614/sss-22/ref=nosim] 数字だらけの本で頭が痛くなるかもしれないと思い、何も考えず に楽しめる絵本も持って行きました。チビ羊がもっと大きくなり たいと願い、どんどん大きな物を食べて、自分の身体もどんどん 大きくなってゆく、という話です。 このように欲望に準拠してスケールが際限なくエスカレートする 場合、教訓的だったり主人公に反省を迫って終る話が多い気が します。『グリム童話』の「背嚢、帽子、角笛」(KHM54)しかり、 『ドラえもん』の「どくさいスイッチ」しかり(笑)。 しかしながら、この『Marvin Wanted More!』は、実にあっけら かんとしたものです。反省も後悔も(被害も?)全くなし。まさに ナンセンスな絵本です。 今年の紀伊國屋バーゲンで400円で買いました。私が持っている 版は、表紙の羊のイラストの毛の部分が綿になっています。 以上です。 泊義
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